最近の記事
最終小説『全自慰文掲載 又は、個人情報の向こう側 又は、故意ではなく本当に失敗し、この世の全ての人間から失望されるために作られた唯一の小説』あとがき
お疲れさまでした。 この小説は、目次一というペンネームはおろか、僕個人としても、最後の小説となります。 Twitter上のモーメントに収められている第1小説『私クレジット』から第7小説『禁書・クラウド・ファンディング』、そして、noteに場所を移し、2ndシーズンとして書かれた、第一小説『尼の泣き水』、第二小説『レベルE--安楽死remix』を含め、本当に最後の小説です。 これをもって、小説家としては断筆、となります。 コンセプトは、二つ。 一つは、多様性に対する相対的反発で
『全自慰文掲載 又は、個人情報の向こう側 又は、故意ではなく本当に失敗し、この世の全ての人間から失望されるために作られた唯一の小説』その10
Ⅲ-4 オナニズム論④ いよいよ、本題に入っていく。 「多様性」の皆さんも、準備はよろしいだろうか。 さて、「性器期」、と一口に言っても、「精通」前後の最初期は、「射精すること自体」に、その「物理的快感」自体に「性的快楽」が集中している時期である、と括った方がより正確なのである。 この最初期は、「生殖としての性行為」や「社会的通過儀礼としての性行為」や「現実の女性に対する性的欲求」などと、必ずしも結びつかない。 それぐらい、「射精する」という「現象自体」