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『全自慰文掲載又は、個人情報の向こう側又は、故意ではなく本当に失敗し、この世の全ての人間から失望されるために作られた唯一の小説』その15~最終章~

             第一章
 

【彼は目を開けた。

この数日で、彼の髪の毛、髭、爪、すね毛は、少し伸びた。

そして、にきびが一つ、ぷつんと、出来ていた。

が、誰もそれに気づかなかった。

それが彼の偽りない唯一の創作であった。】(了)

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