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ノワール(原案:月村了衛)【アニメ感想団!?き、聞いたことがある。いや・・・よく考えたら、ないな。】

2001年頃のアニメ。

銃を使った美少女アクションアニメであり、まあ最近でいうところの、
リコリス・リコイルとかの大先輩格に当たる作品です。
銃モノのアニメは、こんな感じで定期的に作られる感じなんですよね。
どことなく小規模な作品でしたが、
当時は知る人ぞ知るカルト的名作だったようです。

まあ、女の子が、大の男を薙ぎ倒していくガンアクションって、
現実的には無理があるのですが、そこは日本のアニメ。
楽しければいーじゃんという趣旨で作っております。

ただ、そうはいっても、テーマの部分はシリアスで、
普遍的な題材で作られています。

ギャグは、地域によって意味が分からない場合が出てくるのですが。
(なぜ笑っている? わからない? 文化が違う、という現象)
シリアスなものは、人類にとって普遍的な話なので、
世界的に受けいれられます。

ノワールというのは、二人組の殺し屋です。
少女からなり、その起源は1000年以上前にさかのぼる。
大人の男たちが殺され尽くしたために、世の不正義をただすため、
実力を行使する部隊として作られました。
現在においてもそれは続けられており、その組織は闇に包まれていて、
実態は杳としてしれません。ヨーロッパ1000年の闇。
でもカタリ派ですよねこれ。

さてノワールの2人組のひとりに選ばれた少女、
コルシカマフィア最後の生き残り、ミレイユは、
ペアの片割れを求めて、日本にたどり着き、
謎の少女、霧香と出会います。

彼女は、女子高生ですが、記憶喪失であり、
戦闘技能以外には、家族も歴史も何も持っていません。

ノワール候補の彼女たちは、
謎の組織によって人知れず育成されるのですが、
まあ霧香みたいなのが普通で、
ミレイユみたいに大望を抱いているのは稀みたいですね。
組織にとっては邪魔な発想でしょう。

想定通りというべきか、理想的なのは霧香のほうで、
ミレイユは、ちと弱いところがあります。

でも邪魔な発想があるせいで、
良くも悪くも人間らしさを失わないミレイユと、
予定通りの戦闘ロボットになっていくもうひとりとの間に、
人間的な交流が生まれてしまいます。

このように、ストーリーやテーマリングは、きちんと練り込まれており、
感情的に腑に落ちる矛盾の少ない話として、完成されています。

なんか続編シリーズは今少し不評だったようですが。
(観てないから、なんとも)
なので、リコリコまで15年くらいぽーんと飛ぶんですよね。
(え?そうでもない?)

まあ少女と銃というのは、やはり普通に考えて相性悪いですね。
リアリズム的に。
ただこの「ノワール」では、
テーマ性がうまくクリアされているので、
そこまで違和感は感じませんでした、私は。
リアルさよりテーマ性重視派なので。

それにアリプロのデビュー曲がOPとしてついてくる!
デビュー、こんなところだったんですね。
まだ妖精帝國もBABYMETALもいないころ。
というか黒い女性ボーカルって、はじまったのはアリプロから。
(という私の記憶なんですが)
なんだったら梶浦由記もこれがデビューじゃない?

(公式なので大丈夫だと思って載せてみます)

ノワール
其は古よりの定めの名
死をつかさどる二人の乙女
黒き御手は嬰児の
安らかなるを守りたまう

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