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ダ・ヴィンチ・コード(著:ダン・ブラウン@ラングトンシリーズ2作目)【読書紹介の4文字の中にすでに結末が書かれている!?】

何回もこれに引っ掛けて紹介してきたので、
いい加減に本作も紹介しておきましょう。
言わずと知れた、超有名作品で、
社会現象まで引き起こした歴史ミステリー小説。
キリスト教生誕の謎に迫るというもの。

これまでこんなところで紹介してきました。
(まあた作ったのをすぐ使う)

もちろんミステリとしても傑作です。

では導入から。
ラングトン教授の知り合いの美術館長が、謎の変死を遂げます。
ヒロインの女性が、伝言を預かり、ラングトン教授に渡すのですが、

美術館長とラングトン教授が会う約束を取り付けていたので、
定番ながら教授が容疑者として逮捕されそうになります。
なので教授とヒロインの女性は、警察から逃げて、
自分たちだけでこの事件の真相を解かなくてはなりません。

典型的な巻き込まれ展開ですね。
TRPGなんかでよく使われる手法です。まあ定番。

さて伝言なんですが、
古代ローマで使われていた暗号方法。
クリプトロジーとかいうカエサルが開発させた暗号器具。
酸で満たされた瓶の中に、さらに瓶が入っていて、暗号をきちんと解かずに開けようとすると、暗号メモであるパピルス紙が酸で溶かされてしまう。

さて、伝言の内容から、まずは首尾よく中身を読むことに成功した教授一行ですが、
どうも長年、探索してきたものの所在が判明したとのこと。

すこしネタバレ。

探索してきたものとは、なんと聖杯。
ここで誰もがインディジョーンズシリーズを思いうかべてしまいますが、
(そういえばインディジョーンズ新作映画来ましたよ)
もしくはフェイト教信者の方は違うものを思いうかべるでしょうけど、
いずれにせよ、またなんて月並みな宝物を提示して来たな、
と思ったのが間違い。

ラングトン教授によると、
本物の聖杯というのは、いわゆるカップみたいなものではない。
・・・のだそうです。

聖杯っていうのは、ある○○のことを指す暗喩だったんですね。
っとと、これ以上のネタバレは止めておきましょう。

そんな感じで、解決しないと帰れないので、最後まで冒険します。
もちろん警察のみならず、真犯人たちも追撃してきます。

*****

とにかく、鉄板の面白さを持っているのみならず、
この作品の資料は事実に基づいている。
という但し書きが書かれているので、

全世界のキリスト教徒の皆さんが
「えっ?そうなの?
と大騒ぎになりました。

非キリスト教徒は「ふーん」で済ますのですが、
そのあとしばらくは、
ダヴィンチコードに書かれている内容は真実ではないと、
色んなメディアが何度も宣伝していました。

このような社会的問題を引き起こしたのみならず、
普通に面白いミステリなのですから、売れないはずがなく、
トムハンクス主演で映画化もされて、そちらも大ヒット。
とにかくエンタメ世界の大成功者となったのです。

日本人だって天皇家の先祖が、実はあの人だった!物証もあるぞ!
とかいうミステリが出てきたら社会現象にはなると思いますよ。
そんな感じです。

これが古代史ミステリの醍醐味なんですよ。
歴史が書き換わる瞬間を直に体験できるというのが!
(もちろん仮説なので)

しかもフェアプレイというか、
ヒントは、私たちが歴史常識として、だいぶ前に読んだことあるやつ。
すべてが裏でつながっていたのだ感がハンパない。

歴史を直に体験することと、
歴史が「本当はそうだったの?」と書き換わる瞬間は、
似て異なるものです。
歴史を体験している真っ最中の人は、隠された真相が見えません。
というか、見えなさすぎて、
レッドへリング(偽の答え)に誘導されてしまいます。
ミステリあるある。
偽の真犯人に引っかからないと、つまらないですよね。

もちろんひっくり返ったときに、
すべてが壮大な一枚の絵として意味を持つようになってるのは大前提。
さもなきゃ誰も信じない。とゆーか面白くない。

人間というのはもう、遺伝子レベルで、謎解きがダイスキなんです。
スキすぎて、いつも陰謀論が流行るくらい。

さて、ラングトン教授シリーズは、実はこれが第2作目です。
第1作目は別にあるのですが。
売れてないわけじゃありません。
ただ、2作目が世界ヒットしてしまったがゆえ、
嬉しい誤算としてこちらも売り上げたそうです。

****
ブラウン先生いわく、ラングトン教授のイメージは、
トムハンクスではなく、やはりハリソンフォードだったようですが、
インディアナジョーンズ先生は、体力でムリヤリ解決するスタイルなので、
探偵役を華麗にこなるラングトン教授とは、ちっとイメージが合わない気がします。

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