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セブンシスターズ(2017年)【7人の映画感想はついに一致することはなく、それどころか感想文ですらなくなった】

少し前のSF映画。
とあるバイオハザードにより人口が激増。
食糧難を回避するため、極端なひとりっ子政策を推進することになった。
たぶん欧州?
もうこの時点で少子化に苦しんでいる現代先進国からすると、
ちょっとノリにくいけれど。

ともあれ、2人目以降はコールドスリープにかけて、
将来に向けて送り出し、
1人目だけが、一般市民として認められるようになった。
そしてこっそり生まれた2人目は「子供分配局」が連れ去ってしまう。

そう。ディストピアSFの定番だ。
主人公は7人の姉妹。
金持ちのおじいちゃんが、孫娘たちが生きるための厳しいルールを決めた。

アンネフランク流といえばわかると思うが、
表向きはひとりの子どもとして外に出る。
その間、残りの6人は家に隠れている。
7人いるので、曜日ごとにひとり。

名前も、
上からマンデイ、
チューズデイ、
ウエンズデイ、
サーズデイ、
フライデイ、
サタデイ、
サンデイ。である。

メタ的なことを言うと、2人1役ならぬ7人1役だ。

7人姉妹はひとりづつ外に出て、帰ってきてからそのことを報告する。
SFなのでマイクロカメラやITリコーダーも完備。

さて、大人になるまで生き残った7人姉妹は、
大手企業の幹部クラスに出世しましたが。

昇進した週の最初の日。
月曜に出たマンデイがいつまでたっても帰ってこない。

事件に巻き込まれたとして、もしマンデイが死体として発見されたら、
今後は7姉妹の誰もが死亡者として扱われてしまう。
それはまずい。

仕方ないので、次の日にチューズデイがいつも通りに出勤する。
ただしITリンクして、情報を姉妹たちに送信しながら。
マンデイに何が起こったのか、突き止めるのだ。

ところがチューズデイは「子供分配局」に逮捕されて、
連れ去られてしまう。

*******

ミステリ要素。有り。
アクション。有り。
SF。(うーん、ありきたりなディストピア世界で分かりやすいけど)
あと、途中で姉妹の誰かの秘密の恋人が現れるので、
恋愛要素もあるといえばある。

ミステリ中級。ミステリ好きな人なら、
あ。これわ。
といった感じで、中盤から鉄板で謎解きが分かる展開がある。
そう、謎解き展開があります。

おもしろかったです。
おもしろかったけど、合格点を越えただけで、可もなく不可もなく。
というテンプレ感あふれる作品であることも否定できない。
(SFって映画になると、なぜマンネリなんだろうか?)

でも合格点を超えるのがそもそも大変なので、
これは贅沢な悩みなのでしょう。

ただ映画好きな人なら、7人1役というところに興奮するのだろうか?
私は、フィクションの世界にのめり込んでしまい、
7人姉妹が当たり前のように受け入れてたので、
よく考えれば7人を演じ分けるすごい演技力なんだけど、
その点は注目できなかった。

よくもわるくも俳優業に関心がないのかもしれない。

とりあえず7人姉妹は、表向きは1人の人間だけど、
実際には、ひとりごとに性格や行動律が異なる。
本当は髪形も違う。
表に出るときはウイッグをつける。
(マンデイだけが本来通りの髪形をしている)

うーむ。
当時はわざとスルーしてチェックしなかったのは、
たぶんイメージ通りの作品なんだろうと思ったから。
まあ、そうだったんですね。

あと、少しネタバレしますが、
姉妹たちの中からけっこう死者が出るので、
感情移入しすぎると厳しいかも。
(以下、ネタバレ解説記事へのリンク貼ります)

ループものとか、クローンで記憶のコピーをバックアップするとか、
そういうSFがすでにあるのを見ると、
ちょっと物足りなさを感じましたが。
無理難題なのかもしれませんね。

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