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読書日記・知ってしまうから気になる

4月7日(金)

春休みが終われば、新年度の疲れがやってくるこの季節。夏休みだったら終われば解放感があるけれど、春休みは終わっても新生活がスタートする子どもたちの精神的な面での支えが必要になるので、親としては気が抜けない。夫は相変わらず通常運転なので、自分の仕事のことだけを考えている。それはどうなのかなぁと思ったこともあったけれど、自分のことだけを考えていられる人生というのも、それはそれでしんどいのかもしれないと、他人事ながら思うようになった。

読んでいたのは『やっぱり、それでいい。』

人の話を聞くだけでグッタリするのが当たり前だと思っていた私にとって、この本との出会いはめちゃくちゃ衝撃が強かった。人の話を聞いているとき、私の頭の中では「どんな返答をしようか」とか、相手の話のおかしな部分とかが気になって、ずっと頭がフル回転していたんだけど、それがグッタリと疲れる原因だったらしい。とにかく相手の話を聞くことだけに集中すれば良くて、そうすることで相手も自分も暖かな気持ちになれると本にあって、実際に夫の話をただただ聞くだけに専念してみたら、まったく疲れなくてビックリした。

4月8日(土)

息子が自分ひとりでやる!と宣言していた1000ピースのパズルを購入したものの、「こんな難しいのなんて出来ない!!」と息子は泣きながらふてくされ、買う前に散々1000ピースは難しいよと言ったにもかかわらず、私の発言を無視して購入したんだから、責任をもって最後までやりなさいよ!という思いをぶつけようと思ったけれど、怒りをぶつけたところで事態が好転したためしは一度も無いので、ここは黙って私が最後までパズルを完成させようかと思い、一人でもくもくとパズルにはげんだ。夫にも手伝ってもらおうかと声をかけたら、「どうぶつの森で借金を返すのに忙しいんだよね」と言われ、何ともいえない気持ちになる。

読んでいたのは『せいいっぱいの悪口』

子どもを持つことに不安を抱えていた堀さんが、突如として母親になっていたのでビックリする。突然、何が起こるかわからないのが人生。だから堀さんがいきなり(のように思えた)母親になったことも、生きるってこういうことだよね、という思いが強い。そして堀さんの日記がとても正直な文章(に見える)のでそれがとても良かった。

4月9日(日)

夫の要望により、お昼はスシローへと出向く。いつぞやのニュースのあとはガラガラになっていた店内も、この日はたくさんのお客さんでにぎわっていた。醤油を使うとき、ちょっとだけ気持ちがゾワゾワした。明るみに出ないだけでイタズラする人はいつの時代にも必ずいたはず。知ってしまったから気になってしまうことってあるけれど、そこを気にしすぎてしまうと自分が楽しいと思うことは一つもできなくなる。なので、気持ちを切り替えてお寿司をたらふく食べた。食べ過ぎて夜までずっと苦しかった。

読んでいたのは『13歳から分かる!道は開ける』

この「13歳から分かる!」のシリーズはすべて購入しているので、この本も嬉々として購入した。しかし私は文庫の『道は開ける』をもう持っているので超入門書には用がない。と思いながら読んでみたら、大変わかりやすい内容だったので、これはこれで必要だったと思った。

気持ちが沈んでいるなぁと感じたときに『道は開ける』を読み返し、何度も再読するうちに、弱った心を立て直せるまでに成長した。スーパーネガティブな私にとって『道は開ける』があったからこそ生きのびてこられたといっても言い過ぎではないほど、精神面で大変お世話になっている。自分にとってこの本があれば生きていける!!と思える本が、一冊でもあると心の拠り所となって救われる場面がきっとたくさんあるんだろうな。そういう本に出会えたことに感謝しなければ。


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