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アンガーログをつけてみた結果

怒ることが趣味なのかな?というぐらいに、日々怒りをあらわにしている私。
いままで、怒りに対処する本をあれやこれやと読んできた。

本を読んでる時はいいんですよ。
怒るんじゃなくて言葉で伝えようとか、怒りに対して冷静になれる時間が増えてる。
怒らずに伝えるにはどうすればいいかを、考えながら行動できてると思う。

ただ本を読み終わってしばらくすると、というより翌日ぐらいにはもうダメで怒りがドバーっと大放出される。
冷静になろうとしていた期間に、抑えつけていた怒りがドバーっとあらわれる。

アンガーマネジメントの本を読むと、怒りそうになっても6秒我慢してみようとか書いてあるけど、怒ってる時って冷静じゃないから、6秒ルールなんて頭の片隅にもない。
気づいたらもう怒ってて、そういえば6秒ルールってものがあったってことを思い出すのは数日後。

もうね、私の初期設定に「怒りで我を忘れる」という項目があるんだと思う。
この設定は変更不可。

そんな中でまた懲りもせず、怒りに対する本を読んだ。
『あなたのまわりの怒っている人図鑑』

本には40パターンの怒っている人が、イラストとともにわかりやすく描かれている。
「立場が下の相手に強く怒る人」
「社会が悪いと怒る人」
「正当に評価されないと怒る人」
「勘違いで怒り、引っ込みがつかない人」

などなど。

こういう人いるいる!!と思いながら読むつもりが、これはまさしく私自身だ!!と何度も思った。

この本に描かれている怒っている人たちを読みながら思ったのは、
「とにかく自分のことしか考えられず、心が狭い!」
ということだった。

それは同時に自分の心の狭さ、器の小ささを目の当たりにしたということでもあり、あぁ私ってこんなにちっちゃい人間なんだ・・と今さらだけど落ち込んだ。


本の巻末に、怒りにどう対処すれば良いのかが書いてあって、その中に「アンガーログ」があった。

怒ってしまったらメモ帳などに、時間と、何に怒ったのかをメモするというもの。
その際に、怒りを点数付けして、今の怒りが何点だったのかを記入してみる。
これを一週間続けて、自分の怒りのパターンを知ろう、というのが目当てだった。

怒りの点数は10点満点。
1~3点は「ムッとする」
4~6点は「カチンとくる」
7~9点は「かなり強い」
10点は「人生最大級の怒り」

という具合に、点数をつけてみると良いらしい。

これを現在実行中なのだけど、怒りを点数付けすることがなかなか難しかったのは最初だけ。
数日もすると、冷静に「今の怒りは3点だな」とか思っている自分がいて、ちょっとビックリした。

いつもなら怒ってしまうとなかなか熱が冷めなくて、イライラしっぱなしなのだけど「アンガーログ」をつけることで、物事を俯瞰しようとするからなのか、冷静にならざるをえないみたい。

この「アンガーログ」で、自分が怒りを感じやすい言葉、行動、出来事などを分析し、怒りの発端となっている自分の中の「思い込み」に気づくことができるらしい。

私の場合、朝と夕方が怒りやすい時間帯だということがわかった。
子どもたちが学校へ行く準備をするとき、子どもたちがお風呂や食事をする時間帯など、子どもたちと関わる時に怒りやすいらしい。

たぶん、自分の中で子どもたちに「こうしてほしい」という期待があって、でも子どもって親の期待通りに動くものじゃないわけで・・。
理想としている「こうしてほしい」があるのに、その通りに事が進まなくてイライラ。
理想と現実のギャップにイライラしているんだということが、この「アンガーログ」で気づけたことだった。

つまりは「こうしてほしい」という思い込みを私が手放してしまえば、怒りの根源を断つことができるのかもしれない。
そうは思ってみても、さっさとご飯を食べないと学校に遅刻するとか、お風呂に入らないと寝る時間が遅くなって睡眠不足になるだとか、○○しないと困った状況におちいるというのを、私が手放しても良いのかと悩む。

ただこの記事を書いていて気づいたけれど、それは子どもの課題でもあるんだよね。
学校に遅刻して困るのは、子ども。
寝不足で困るのは、子ども。
もちろん親の指導は必要だけど、子どもをコントロールすることはできないんだ。

○○しないと困った状況になるということは伝え続けるとしても、それを聞いた子どもたちがどう行動するのかは、子どもたちが決めることでもある。


自分の怒りのパターンを知ってみて気づいたのは、子どもの人生と親である自分の人生との境界線があいまいだった点にあるように思えた。

自分と同じ失敗をさせたくないという気持ちは、子どもにあれやこれやと口出ししてうっとうしがられる親になるけれど、まさに私はそれを現在進行形でおこなっているらしい。

『あなたのまわりの怒っている人図鑑』にも書いてあったけれど、子どものあらゆることに口出しする親は、自分の人生に満足していないらしい。
あぁ、納得。

怒りをどう対処するかの前に、自分の人生に満足することを目指すほうが、問題はすべて解決するような気がした。
安易な結論のようだけど、案外これが真理かもしれないね。

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