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読書日記・二の足を踏んでしまう

4月28日(金)

母の病院送迎の日。そろそろ終わるかなと思い迎えに行ったら全然終わってなくて、車内で2時間待った。いったん家に帰って連絡を待とうと思い家に帰ったら、とたんに電話が鳴って迎えに来てと言われる。家に帰ったとたんに迎え要請があるのは毎度のことだなと気づく。そもそも連絡を受けてから迎えに行けばいい話なのに、いつも連絡を受ける前に出向いてしまう私は、どうやら学習能力が低い。むしろ無いのかも。

読んでいたのは、森瀬繁智さんの『キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ』

「睡眠不足」「栄養不足」「運動不足」「勉強不足」の4つがどれか一つでも不足していると怒りやすくなると書いてあった。「睡眠不足」がイライラしやすくなるのは知っていたのだけど、その他は気にしたことすらなかった。私はとてもイライラしやすい人間なのだけど、考えてみれば食事内容はいつも適当で栄養を考えたことはなく、昔から体を動かすことも勉強も死ぬほど嫌いだし、夜更かし大好き人間だから、イライラするのは当然なんだなと気づいた。原因があるから結果があるんだな。


4月29日(土)

めちゃくちゃ久しぶりに息子と公園へ行く。ゲームばかりの息子が公園へ行きたいというのは非常に稀で奇跡に近いので、親の私はちょっと面倒と思ったけれどつき合うことにした。雨が降ってくるまでの短時間だったけれど、息子は今までできなかった遊具に何度もチャレンジしていて成長を感じた。できないことはすぐに諦めてしまう子だったのに、いつの間にやら何度でもチャレンジする精神を身につけたらしくてビックリした。親の私が身についていない何度もチャレンジする精神を、小学生の息子が身につけているなんて。なんか悔しい。

読んでいたのは、滝口悠生さんの『長い一日』

夫の視点かと思えば、いきなり妻の視点に変わったりするので、最初は流れがつかめずどのように読めばいいのか悩んでしまった。主軸となる人物は夫だと思うのだけど、いきなり妻から見た状況が説明されたりするので、その表現の仕方に戸惑ってしまった。戸惑いはすぐに慣れに変化したので、今のところ流れに身を任せて読み進めることができている。よかった。

自分では色んな本を読んできたつもりだけど、こうして新たな文体に出会うと、私の本の読みかたは思いっきり偏っているんだろうなと気づく。手に取る本は自分が読んでみたいと思う本なのだから、そこには自分の好みが反映されているはずで、だからどうしたって似たような本を選んでしまっているのだもの、偏るのは当然か。

自分の好みの本ばかり手に取るのはとても楽しいけれど、好みの幅が広がることってないのかもとも思う。だからたまには自分が手に取らないような本も読んでみること、そうすることで出会える何かがあるのかもしれないとも思うわけで、しかし年々狭まっていく自分の世界を広げるような行為は、二の足を踏んでしまうのよねとも思うのだった。

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