森田 美紀

- mok architects - 修行先インテリア事務所での毎日 - オフィスデザ…

森田 美紀

- mok architects - 修行先インテリア事務所での毎日 - オフィスデザイン記事 - コペンハーゲンでの気づき

記事一覧

デンマークのオフィスデザイン - ①明るさ

気持ちの良いオフィスのインテリアで欠かせないもの、いろんなファクターがありますがはじめは明るさについて。 空間の明るさには、ルクスという単位が使われます。。日本…

森田 美紀
1か月前
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幸せなオフィスのデザインについて

昔に日経BP社「小さな企業の未来学」というメディアに掲載していた連載記事を加筆転載しています。メディアが閉鎖しちゃっていたので、ずっとnoteなどどこかに書いておきた…

森田 美紀
1か月前
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建築家って何 - インテリアと家具も建築?

mok architectsというデザイン事務所を主宰している私のSNSの自己紹介には「コペンハーゲンの建築家🇩🇰」と端的に何者か表明する一文を入れているのだが、最近活動を追っ…

森田 美紀
2年前
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仲良しの挨拶は握手、じゃない

ヨーロッパの北のほうは握手かハグが挨拶のお作法で、キス、なんて恥ずかし〜し、お辞儀は日本のものだよね、礼儀正しいね、とされる挨拶文化である。 日本からデンマーク…

森田 美紀
3年前
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(コロナ)デンマークの受け止め方 まとめ

デンマークのコロナウイルス政策一覧まとめ。 写真は、隔離要請があった後のある日に乗った時、空っぽだったメトロ。 (4/9, ちょっとアップデートしました。閉鎖政策の緩…

森田 美紀
4年前
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(お仕事)コペンハーゲンの橋の下

さて前回の続き... 最近は、コペンハーゲンの橋の下で色々と企んでいる。 ・秘密基地Langebro(ランゲブロ橋)中央駅を抜け、チボリ公園を横目に見ながら歩き、コペンハー…

森田 美紀
5年前
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(街のこと)コペンハーゲンの橋の下。

メーカースペース・ナチュラルワイン・カヤック... コペンハーゲンの橋の下がアツい。 最近、ある橋の下のプロジェクトに参加させてもらってから、いろんな橋の下を回って…

森田 美紀
5年前
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Piet Oudolf - NYのハイライン、ズントーのサーペンタイン・パビリオンに四次元の魅力を与えるアーティスト

月曜日の夜、市庁舎裏のグランドシアターで ランドスケープデザイナーPiet Oudolf のドキュメンタリーを観に行った。 もうめちゃめちゃ好きになってしまったので、記録する…

森田 美紀
5年前
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(日記)一緒に棚に上げてから話しあうこと

今日、日曜日は締め切り前の休日出勤で、昼前からオフィスに行って働いてました。そしたら先に着いてた同僚がムスーーーーーーっとしてたので、あれ、どうしたのかな、と気…

森田 美紀
5年前
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仕事おやすみして世界一周に行ってきます。

突然なんですが、30歳になる4月から、世界一周の旅に出ます。 30歳になる自分への誕生日プレゼントに。 30歳になる瞬間は、デンマークでも日本でもない、変な場所で過ごし…

森田 美紀
5年前
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-New Nordic Foodie- お肉の街の魚介料理 "Kødbyens Fiskebar"

レストランに行くことが本当に幸せ。美味しいご飯も、それを盛り上げる空間も、もてなしてくれるウェイターさんも、全ての世界観がぴったりとハマった時、もうこれほどのな…

森田 美紀
5年前
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(日記) いつもの一時帰国の帰りみち

今日父・母の家から車で15分の空港からぽんぽんと2つ空港を乗り継いで、公共交通機関で30分、コペンハーゲンの我が家へ到着。 長い飛行機、地図マニアは離陸から、窓の外…

森田 美紀
5年前
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デンマークのオフィスデザイン - ①明るさ

気持ちの良いオフィスのインテリアで欠かせないもの、いろんなファクターがありますがはじめは明るさについて。 空間の明るさには、ルクスという単位が使われます。。日本のオフィスの推奨照度は、よく参照されるJIS(日本産業規格)の推奨する基準で750ルクス、トイレで300ルクスくらいです。 デンマークを含むヨーロッパのISO規格では、オフィスの作業平面上の明るさは500ルクス程度であるようにという指示です。日本よりヨーロッパの方が明るさの基準が低いのですが、夜のデンマークのオフィ

幸せなオフィスのデザインについて

昔に日経BP社「小さな企業の未来学」というメディアに掲載していた連載記事を加筆転載しています。メディアが閉鎖しちゃっていたので、ずっとnoteなどどこかに書いておきたいなあと思って、最近働く場所について考えることも増えてきたので、ここで公開しておきます↓↓↓ どんな場所で働きたい? 北欧のインテリアデザイン、と聞いてどういったものを思い浮かべますか?ムーミンの舞台から飛び出したような、可愛い部屋、イケアに代表されるようなカラフルで楽しいビビッドな家具で彩られたアパルトマン

建築家って何 - インテリアと家具も建築?

mok architectsというデザイン事務所を主宰している私のSNSの自己紹介には「コペンハーゲンの建築家🇩🇰」と端的に何者か表明する一文を入れているのだが、最近活動を追ってくれている友人から、「いろんなことしてていいね!でも建築家...なの?」と質問されることが増えた。特に自分の肩書きにはこだわりがなかったのだが、そもそも建築家ってなんだろう。 確かに、わたしがこれ迄デザインしてきた物は、インテリアやキッチン、 こんな屋台、 グラフィック(企業ブランディング)とか

仲良しの挨拶は握手、じゃない

ヨーロッパの北のほうは握手かハグが挨拶のお作法で、キス、なんて恥ずかし〜し、お辞儀は日本のものだよね、礼儀正しいね、とされる挨拶文化である。 日本からデンマークに来た時に、握手からはじめることのやりやすさ、スキンシップからはじまる関係性の違いを感じた。が、慣れるとそれが作法として形骸化されたものであり、「この人とはハグをするほどの関係性ではないので握手をする」という親しくない関係の規定の行為であることもわかった。 ソーシャルディスタンスが一年続いて、人々は週に一回はテスト

(コロナ)デンマークの受け止め方 まとめ

デンマークのコロナウイルス政策一覧まとめ。 写真は、隔離要請があった後のある日に乗った時、空っぽだったメトロ。 (4/9, ちょっとアップデートしました。閉鎖政策の緩和が始まった!) コロナウイルス関連の政策決定が凄まじく早かったので、まとめてみました。 最初の陽性者発生からすぐに具体的な政策がもりもり発表される毎日。 東日本大震災以来の、ネットニュースをずっと見つめる日々でした。 ------ 2/27 北イタリアのリゾートからの帰国した最初の陽性者発生 3/

(お仕事)コペンハーゲンの橋の下

さて前回の続き... 最近は、コペンハーゲンの橋の下で色々と企んでいる。 ・秘密基地Langebro(ランゲブロ橋)中央駅を抜け、チボリ公園を横目に見ながら歩き、コペンハーゲンで一番車の交通量の多い通り(アンデルセン通り)を運河方向へ歩くとLangebroという橋が見える。 橋の根元には支えるレンガの構造と中には空間があって、現在はコペンハーゲン市全ての建物の図面が収納されている。図面のデジタルアーカイブ化に伴い中身が空っぽになるので、そのあとどうやって使うの?という地元

(街のこと)コペンハーゲンの橋の下。

メーカースペース・ナチュラルワイン・カヤック... コペンハーゲンの橋の下がアツい。 最近、ある橋の下のプロジェクトに参加させてもらってから、いろんな橋の下を回っている。 橋は、運河のたくさんあるコペンハーゲンの地理でとても重要な役割を果たしていて、紙幣の絵になる程コペンハーゲンのアイデンティティの一部として捉えられている。1937年にKnippelsbro、1950年にLangebroが建設された。もう築70-80年! KnippelsbroとLangebro, 二つ

Piet Oudolf - NYのハイライン、ズントーのサーペンタイン・パビリオンに四次元の魅力を与えるアーティスト

月曜日の夜、市庁舎裏のグランドシアターで ランドスケープデザイナーPiet Oudolf のドキュメンタリーを観に行った。 もうめちゃめちゃ好きになってしまったので、記録するとともに紹介させて欲しい。 Piet Oudolf (ピエ・オドルフ)(1944年生まれ) はオランダ人のガーデンデザイナー、種苗販売者、そして作家である。(略)Oudolfは建築のデザイン等からヒントを得て、花や色のような装飾的な要素だけでなく、植物が開花する前後に存在する葉や、種子のさやの形など形態

(日記)一緒に棚に上げてから話しあうこと

今日、日曜日は締め切り前の休日出勤で、昼前からオフィスに行って働いてました。そしたら先に着いてた同僚がムスーーーーーーっとしてたので、あれ、どうしたのかな、と気になって聞いてみたら、キッチンが汚かったから作業前に片付けたとのこと。あ、金曜日の夜は残ってたみんなで冷蔵庫のビールとワイン、ちょっと飲んでから帰ってたもんね。確かにみんなグラスやらおつまみの残りやらを流し近くにほっぽって帰っちゃった。 同僚: みんなお皿やグラスを食器洗い機に入れないで帰るのはおかしい。キッチン当番

仕事おやすみして世界一周に行ってきます。

突然なんですが、30歳になる4月から、世界一周の旅に出ます。 30歳になる自分への誕生日プレゼントに。 30歳になる瞬間は、デンマークでも日本でもない、変な場所で過ごしたい。 外人、みんな大学前のギャップイヤーで世界を巡っていてずるい。 南米の人は何食べて生きてるの、イスラム式おトイレは本当はどうやるの、だめだ、見たいこと知りたいことが多すぎる〜 そんな欲望赴くまま、半年くらい前から夢見て、貯金はハードに計画はゆるめに、準備しています。 4月の出発までついにあと数ヶ月に

-New Nordic Foodie- お肉の街の魚介料理 "Kødbyens Fiskebar"

レストランに行くことが本当に幸せ。美味しいご飯も、それを盛り上げる空間も、もてなしてくれるウェイターさんも、全ての世界観がぴったりとハマった時、もうこれほどのない幸せを感じる。せっかくいろんなところを食べ歩いているので、たまにはご紹介してみます。 先日、恋人が誕生日だったので美味しいご飯を食べに街まで出て行きました。酪農王国のデンマーク、美味しいお魚料理を見つけるのはちょっと前までは本当に難しくて、(最近はお魚専門店もとても増えて来て嬉しい)寿司カントリー・魚介大国出身の身

(日記) いつもの一時帰国の帰りみち

今日父・母の家から車で15分の空港からぽんぽんと2つ空港を乗り継いで、公共交通機関で30分、コペンハーゲンの我が家へ到着。 長い飛行機、地図マニアは離陸から、窓の外を興奮気味に眺めて、映画をゆっくり見て少し眠って、普段全然うまくいかないのに、ダダダダと文章をパソコンに打ち込む。遠い距離をとても近くに感じる。どこでも眠れる上、飛行機大好きでよかった。 窓から見たひし形のデンマーク・ボーンホルム島 見た映画の中で面白かったのはThe15:17 to Paris, パリの列車