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「ゲンコツらじお」#106 戦争のこと、どう伝える? 前編

8月ということで、戦争について子どもたちにどう伝えるべきかを話しました。
いつもどおりにゆる~く、ちょっぴりまじめにおしゃべりします!
このお話は次回に続きます。
※2022年8月7日の録音
(フクダクニヒロ、イイジマミツオ、カツワタマサユキ)

以下、文字起こし

フクダ「この国では、8月というと各種メディアなんかで戦争のことを取り上げられるお機会が増える、実際に目にする機会もあると思うんです。といっても終戦、敗戦から77年も経つので、生の声を聞くとか、ボクらの子どもの頃だったらまだまだ経験した方からそういう話を伺うことはできたけど、そういうこともなくなってきて、風化してしまってないかなと。で、ボク個人としてはせめてこの8月くらいは戦争のことを考える、ましてや日本は当事者の国だったので、そういう事実があったことをちゃんと知ったうえで、未来の子どもたちに伝える義務があるんじゃないかなと思っていて、今までそういうものを子どもたちと一緒に見たりしたこともあった。特に2番目の子(次女・中1)がわりと興味を持ってたんで、今そこに児童書とかがあるんですけども、そういうものを見せたりとか、分かりやすいところで言うと『この世界の片隅に』っていう、もともとマンガでアニメやドラマになった有名な作品があるんです。これは呉が舞台で、軍港で日本の海軍の拠点だった場所なんですけど、実は母が昭和5年生まれで、早生まれなんで今でいう高校1年生の歳に、学徒動員で呉の軍需工場(海軍航空廠)で戦闘機を造ってて、空襲も激しかったんで、横でバンバン焼夷弾が落ちるのも、機銃掃射をババババッって受けるのも逃れて、生きてきた人なので、そういう話もボクが中学生くらいの時に生の声として聞いたんですけど、今の子どもたちってなかなかできなくなってきているので、実際どうかなっていうことでちょっとお話ししたいなって」

イイジマ「まあね、リアリティがなくなってきちゃうんですよ。もうそれはしょうがない。風化していくっていう部分は。で、こういったかたちで残してっていうのはあるけど、応仁の乱を思い出してっていうのと同じになってきちゃうんですよ、どんどんどんどん」

フクダ「まぁ、極端な言い方したらね。歴史の教科書で習うものくらいのものになってるっていうことですよね」

イイジマ「歴史としてこういうことがあったっていう、オレなんかとくに史学科だからそういうのでずうっと、どっちかっていうと字面だけを追っかけないと、へんなフィルターかかっちゃうから。考察っていうのはまた別なんだけど。もちろん、戦争をやらないようにしなきゃいけないっていう、いわゆる政治学のほうと歴史はちょっと違うから。あぁこの時代こういうことがあったんだっていう、オレなんかはどっちかっていうと文化で見ちゃうんだよね」

フクダ「むしろ、どっちかっていうと、そこがすごく大事で、今言ったように歴史の教科書で、応仁の乱は極端としても字面だけで過去にこういうことがあったっていうだけの捉え方だと、全くもって当事者意識は失われるので、今言った文化の意味で言ったら『この世界の片隅に』なんてほとんど日常生活しか描いてないんですよ。文化の部分もあるんですよ、背景としてはね。だから、どうやって伝えるかはいろいろなんですけど、結局はその当時に戦争に向かっていったっていうのが何でかっていうのが、日本だけじゃなくて対外戦争なので、中国、朝鮮の立場から見てこうだったっていうのも当然あるし、政治とあと経済も、国内でもなんで国民が総動員で戦局に向かっていったかっていうのはそこも関わってくる」

イイジマ「人間てさ、そうやって勉強してるわけじゃない。こういうことがあるから、やめようよっていっても、戦争ってなくならないっていうかさ、どうしたらいいんだろうって、永遠の命題だよね」

フクダ「開戦してから、実際に戦局が悪くなるのは1942年くらいから、国内(本土)にアメリカの戦闘機が飛んでくるのは最後の一年くらいなんで、もちろん戦地に兵隊に取られるっていうのはあるけど、銃後の、国内のところでいうと、そこまで最初のうちは、ましてや開戦したころはイケイケどんどんなので、悪くなるっていう想像はできてない」

カツワタ「こういう「戦争が起きました」は別にいいんだけどさ、どうしても政治的な話になりがちだから、あんまり話したくないかな。政治的な思想ってどうしても相容れなかったりするんですよね。自分はこう考えてる、だけどこの人はこう考えてる。で、話したところで嚙み合いません。それで終了かなと思っちゃうから」

フクダ「ボクは、自分からは言いません。今回のウクライナの件に関しても自分からは言わないです。ただ、ニュースとかで流れてれば見てるだろうと思うくらいで。ただ、子どもたちから求められれば答えられるように準備をしているって感じ」

カツワタ「戦争の「過去にこういうことがありました、悲惨でした」まぁその通りだと思うんですよ。だけど、見かたを変えると、これはしょうがない戦争だっていう人もいるし、やらざるを得なかったんだと。でも、かたややってるほうがバカだっていう人もいるわけで、そういうところの思想的な部分が強すぎて、自分はあまり好きにはなれない。こういうのは」

フクダ「人によっては戦争に向かっていくのは必然的にそうなったんだっていうのであれば、それを知っとくべきやと思うんです。それでいいんです」

この続きは「げんこつラジオ」の配信をお聴きください。

次女が小学生の時、じぃじに「好きな本を選んでいいよ」と言われて、八重洲ブックセンターで買ってもらった2冊
次女が小学校の頃に図書館で借りた後、自宅用にも買った児童書たち
中学生になった長女用に買って棚に収めていたら、当時小3の次女が読み始めたので、鉛筆で全ページにルビを振った一冊

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