意外と知らないイギリスのクリスマスの過ごし方
イギリス経済に関する情報を発信することが多いですが、イギリスでの暮らしについて質問をいただくこともあります。そこでこの記事では、「イギリスのクリスマス」について説明したいと思います。
イギリスのクリスマス
イギリスにおけるクリスマスは、日本で言うお正月のように重要な行事です。多くの家庭では教会に行ったり家族で集まったりして過ごします。しかし、若い世代を中心に宗教離れが進んでおり、教会に行く人は少なくなっています。そのため、「家族で家でゆっくり過ごす」というスタイルが一般的です。
日本では年中無休の店舗やサービスが多いのに対し、イギリスではクリスマスシーズン中はほとんどの店舗が閉まり、電車やバスの運行も減少します。クリスマス前後の数日間は買い物や準備ができないため、事前に食料品や日用品を揃えておく必要があります。
イギリスのクリスマスの定番イベント
イギリスのクリスマスには、家族で過ごす以外にも様々なイベントがあります。いくつか代表的なものをご紹介します。
1.クリスマスジャンパー
「クリスマスジャンパー」とは、クリスマス柄のセーターのこと。いかにも「クリスマス」というデザインの派手なものが多く、日本人の感覚では少し恥ずかしいかもしれません。しかし、イギリスではこのジャンパーを着て出かけるのが定番です。
2.クリスマスマーケット
クリスマス前には各地で「クリスマスマーケット」が開かれます。公園や広場に多数の出店が集まり、食べ物や飲み物、クリスマス飾りなどが販売されています。マーケットの賑やかな雰囲気は、冬の暗さを忘れさせてくれるでしょう。
3.クリスマスツリー
イギリスでは、本物の木を使ったクリスマスツリーが一般的です。11月頃から街の至る所で販売が始まり、多くの家庭がこれを購入して飾りつけを行います。ツリーはクリスマス終了後、特別な回収日にゴミとして処理されます。
クリスマス当日の過ごし方
クリスマス当日は家族が集まり、食事やお酒を楽しみます。ディナーの定番は七面鳥で、基本的にはオーブンで焼くだけ。手間をかけずに調理できるため、イギリスの料理文化を象徴しているとも言えるでしょう。
クリスマスの料理
イギリスの手抜き料理について教えて欲しいというリクエストもありますが、日本人からするとほとんど手抜きみたいなものです。ちょっとディスってしまいましたが、日本人からするとあまり手の込んでいない印象を受けるかもしれません。クリスマスの七面鳥料理も、ほとんどの場合スーパーで買ってきたものをオーブンで焼くだけです。
イギリスの料理
元日本代表サッカー選手の吉田麻也選手も、イギリス料理に対して興味深いコメントをしています。イギリスでのプレーを経てイタリアに移籍した際、「イタリアのパスタがあまりに美味しくて感動した」と語り、イギリスのパスタについては「ちゃんと茹でることもできないのか」と驚いたそうです。またちょっとディスってしまいましたがこれは私が言ったのではなく、吉田選手が言ったことを申し上げただけということにしておきましょう。
クリスマスの風物詩
ロンドンのハイドパークで開催される「ウィンターワンダーランド」は、クリスマスシーズンの見どころの一つ。移動式遊園地としては驚くほど大規模で、ジェットコースターやさまざまなアトラクションが楽しめます。
また、この時期には街中でイルミネーションが輝きます。日没が午後4時頃と早いイギリスでは、イルミネーションが街を明るくし、華やかな雰囲気を演出します。
クリスマスの裏側とまとめ
クリスマスは家族で過ごす行事ですが、孤独を感じる人々やホームレスにとっては厳しい季節でもあります。そのため、教会や地域団体が炊き出しやチャリティイベントを行い、困っている人々を支える活動が行われています。
イギリスのクリスマスは、日本のお正月と似た家族行事でありながら、独自の文化的な要素も多く含まれています。家族の絆を深める温かいイベントである一方、支援を必要とする人々への思いやりも感じられる時期です。
ご参考(イギリスの暮らしの記事のまとめ)
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