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止まらない被害妄想

 学生時代からのトラウマが今日まで僕を苦しめている。365日途切れることなく、耳元で浴びせられた怒声、仲良くしていた友人から突然裏切られたこと、SNSで拡散されたデマの悪評などの胸糞場面が頭の中でリプレイされ、気が狂いそうになる。何とか騙し騙しやってきたが、いよいよ精神的にキツくなってきた。

 それと同時に、被害妄想が日に日に過激化しているのである。もし、どこかで元団員と鉢合わせしてしまったら、「団体の雰囲気が悪くなったのも全部お前のせいだ!」、「いい加減◯◯と仲直りしろ!いつまでも子供のような真似をするな!」、「何で本当の事を話さないんだ!」と鬼の形相で叱責してくるのではないかと常に恐れている。最近は何故か元団員と居酒屋で再会してしまい、過去のことで口論になり、殴り合いに発展し、悲惨な結末を迎えるという被害妄想をする。

 勿論、こんなことは自分が望んで妄想している訳では無く、機嫌が悪かったり、不安に駆られたりすると、突如としてゴミ屑のような気分の悪い空想に没入する。一旦スイッチが入ると、どれだけ気を紛らそうとして無意味に近い。精神が安定するのを待つしかない。

 数ヶ月前には元団員の1人が僕の方に指を指して「お前は◯◯◯◯だ!」と言い、周りの人が害虫を見てるかのように軽蔑した表情で僕を見つめるという夢を見た。最低最悪の気分だった。何だって夢の中までこんな目に遭わないといけないのか。

 一体いつになったら、脳内で胸糞悪い記憶が再生される日々から抜け出せるんだ。何度もあと一歩手前まで這い上がってきたのに、最後の最後でまた谷底に落とされ絶望と憎悪が蘇る。今年に至っては、そうしたチャンスすら目の前に巡ってこない。

くそったれ。

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