辰野町1日目 -知る- 〈甘酒屋an’s 白鳥杏奈さん〉
そして同じく小野酒造店さんのお座敷をお借りして、続けてお話を伺ったのは、なんとキッチンカーでオリジナルの甘酒を販売しているという「甘酒屋an's」の杏奈さん。
気になるキッチンカーのお写真を見せてもらうと、メンバーからは「わー!かわいい!」という歓声があがります。
車体を染めている鮮やかな水色は、四季折々に彩る大自然に囲まれたこの地によく映えていて、見つけたらつい駆け寄りたくなるような見た目。
ハッピーを運んでくれそうな予感をかんじさせます!
「実はわたし、甘酒が苦手だったんです。笑」
そう言って、ご自身のこれまでの道のりをふり返り始めた杏奈さん。
名古屋の調理師学校を卒業したのち、職業選択に迷っていたところ、社会に出る一歩目として選んだのは、地元のスーパーという就職先でした。
「親からの勧めでスーパーで働き始めたけれど、やっぱり自分のやりたいことは、自分の手でつくって目の前にいる人に届けることだなって思って。3年間だけ勤めて、そのあとは1人で、この街でキッチンカーでの販売をやろうと決めていたんです。」
そしてずっと苦手だった甘酒を販売しようと決めたのは、辰野町でお膳屋さんを営んでいたとある方が出してくれた甘酒の味に、強く感動したことがきっかけ。
「甘酒のあの独特な味わいが苦手だったんですけど、その方が教えてくれたんです。甘酒には、麹菌によって作られているものと、酒粕によって作られているものの、2種類があるということ。わたしが知っていたのは、酒粕の方だけだったんですよね。」
実は杏奈さんが甘酒に使用しているのは、さきほどお話を聞いた「小野酒造店」さんの麹!
ほかにも、地元で活動しているさまざまな個人事業主の方々とコラボして、辰野町がもつ良さを外に向けて発信することを心がけているのだそう。
そんな杏奈さんの掲げている理念は、「不易流行」。
昔からある価値観を、今の時代に受け入れてもらえる形に変化させる工夫をしながら、日々取り組んでいるのだとか。
まさに、先ほど小野さんからお聞きした話にも通じる考え方!
歴史あるものを絶え間なく受け継ぐためには、たとえジャンルが違ったとしても、街全体が1つとなって手を取り合う仕組みをつくっていかなければいけないのかもしれませんね。
そんなことを感じながら、杏奈さんにいただいた甘酒をゴクリ!
すっきり甘くて、おいしい〜〜!
にっこり笑顔がこぼれてしまうメンバーたちでした!
◎「甘酒屋an's」公式ホームページはコチラ!⏬
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