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心から"わたし"を生きる

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《随時更新・ここいきマガジン》 心から"わたし"を生きられるように…学んだ知識や考えたこと、エッセイなどをお届けします。あなたらしい毎日を描くヒントになりますように🍬
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#眠れない夜に

【2024.5】無重力空間を漂って

【2024.5】無重力空間を漂って

なんだかあの頃の甘酸っぱいきらめきが、心に戻ってきたような。そんなくすぐったい気持ちではじまった5月。

連休が明けてからも、そのまま非日常を引き摺っていたのかもしれない。

でも非日常っていいよね。

私たちは普段、あまりにも誰かの何かしらの「当たり前」に浸りすぎている。

次から次へ頭に飛び込んでくる常識をそっと脇に置いて、生き方を見つめ直してみたら、必要な本がたくさんやってきてくれた……そん

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悪気があるかどうかなんて、関係なかった

悪気があるかどうかなんて、関係なかった

昔から誰かの言動に傷ついたときはいつも、相手側の弁護士が早々に現れた。

「こういう意図があったはず」
「傷つけようと思ってしたんじゃない」
「悪気はなかった」

全部頭の中の声なんだけど、私の "悲しい" という感情を認めるよりも先に、その弁護士は雄弁に相手を擁護してくる。

もはや「傷つくあなたが悪いんですよ」とでも言わんばかりに。



数年前、「というか私側に弁護人がいないのはおかしくな

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ある日突然、嵐は去る

ある日突然、嵐は去る

思えば私の人生は、竜巻みたいな出会いで大きく動いてきた。

「自分の歌を歌ってみたくて…」と話せば
「おー!やったらええよ!」

どかーんと背中を押してくれたシンガーソングライターの大先輩。

「ワンマンライブをやってみたくて」と言えば
「よっしゃ、いつやる?」

カレンダーを手に、すぐチャンスをくれたカフェのマスター。

「あなたの作る歌には力がある」と力強く言い切ってくれた、ボイストレーナーの

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今度は「おかえり」って言ってあげよう

今度は「おかえり」って言ってあげよう

先日こんな話を聞いたとき、私の頭の中には木でできた可愛らしい扉が見え、開けた瞬間ふわっと肌に触れる柔らかい風を感じた。

扉を開けたんだね。
新しい世界を見に行くんだね。

そんなあの子に、私は思わず「いつでも帰ってきていいからね」と言ってあげたくなったのだった。



一歩踏み出すまでの道のりが、途方もないことなんてざらにある。

新卒で入った会社は、本気で「辞めよう」と思った日から半年は真剣

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