【試し読み】REWIND-BOOKS & CRAFT BEER TAPS- いま、本屋をはじめるということ。(本屋さんインタビュー)
2020年6月。コロナ禍の東京・自由が丘に「REWIND-BOOKS & CRAFT BEER TAPS-」が開店。ビアソムリエの提供するクラフトビールが飲める新刊書店だ。ただでさえ厳しい本屋をこうした状況下でも開業させる背景には、どういった思いやアクションがあったのだろうか。店長の高畑明希子さん、オーナーの高畑勝樹さんのお二人に伺った。
▼当初の予定では何月に開業される予定だったんですか?
明希子 台風が来る前は11月くらいと思ったんですけど、2019年12月~2020年1月くらいになって。会社の元々の事業もあるし、本の業界も初めての参入で入念に準備をしていたので、自分たちのタイミングに合わせて開店しようかなと思っていたときに、コロナが来たって感じです。
勝樹 3月後半ぐらいのそろそろ開けようかなというタイミングで自粛要請が出たので、これは開けられないなとなったんです。
明希子 緊急事態宣言中はほとんどのお店が休業していたので、やはりそこに倣って実店舗のオープンは延期にしました。たしかゴールデンウィークくらいから人が動き始めて。でも「連休明けから102週間はまだ数字(感染者数)が上がるんじゃないか」「移動は怖い」とかみんな心配していた時期で、不安は尽きませんでしたが、先行きも見えなかったのでもう6月オープンにしようってなりました。 オープンした6月19日にタイミングよく県外移動が解除になったので、その日はお客さんがすごく来てくれたんですよ。
勝樹 「(県をまたぐ移動制限後)初めて出ました」みたいな方もいたよね。
▼開店してみて、どんな雰囲気のお客さんが多い印象ですか?
明希子 予想していた年齢層よりもすごく幅広い。どちらかというと友達同士や家族とかグループで来たりするんじゃないかと思っていたんですけど、結構一人で来られる方も多いんですよ。大学生の子が一人で来たり、主婦や年配の方とかでも本買ってビール飲むっていうことにはびっくりしました(笑)。
勝樹 幅広い年代の方に楽しんでいただけるのかな?と思っていたんですが、みなさん思った以上に本を買ってくれて、それを読みながらクラフトビールを味わって、空間を楽しんでくださっていると思います。
(以下、記事に続く)
「本屋開業のきっかけ」「SNS・オンラインストアへの向き合い方」「コロナ禍で働くための心構え」など記事の続きは、発売中の『DISTANCE』vol.2に掲載しています。ご購入可能なオンラインストアへのリンクは下記から。
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