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読書「戦国武将伝 西日本編」

今村翔吾先生が描く戦国時代に活躍した武将の西日本編。

  1. 広島県  毛利元就

  2. 島根県  尼子経久

  3. 山口県  大内義興

  4. 奈良県  松永久秀

  5. 佐賀県  龍造寺家兼

  6. 岡山県  宇喜多直家

  7. 滋賀県  石田三成

  8. 大分県  戸次道雪

  9. 三重県  北畠具教

  10. 兵庫県  黒田官兵衛

  11. 鳥取県  亀井茲矩

  12. 宮崎県  伊東祐兵

  13. 長崎県  有馬晴信

  14. 熊本県  加藤清正

  15. 和歌山県  雑賀孫一

  16. 京都府  足利義昭

  17. 大阪府  豊臣秀吉

  18. 香川県  十河存保

  19. 高知県  長宗我部元親

  20. 愛媛県  加藤嘉明

  21. 鹿児島県  島津義弘

  22. 沖縄県  謝名利山

  23. 徳島県  蜂須賀家政

  24. 福岡県  立花宗茂

西日本の24府県の24名の武将を題材に書かれています。
有名な武将もいれば、お恥ずかしながら初めて知る武将もいました。

ここに出ている武将が主人公の場合もあれば、別の人物からの視点で語られる武将のお話もありました。

著/今村翔吾
「戦国武将伝 西日本編」

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私が印象に残ったお話を少し紹介します。

①毛利元就
「三本の矢」で有名だと思いますが、このお話では四本目以降も登場してきます。
思わずクスッと笑ってしまいました。


②石田三成
石田三成が佐吉と呼ばれ、まだ寺に預けられていた頃。
この寺に秀吉が鷹狩の途中に立ち寄った際、佐吉少年が3回お茶を提供した「三献の茶」
実は続きがあり四杯目があったと言うお話。
佐吉と秀吉のかけ引きに唸りました。


③黒田官兵衛
誕生が現在の兵庫県姫路市(当時は播磨)だから今回の都道府県別では兵庫県で登場させたのだと思います。
ですが、お話の舞台は関ヶ原の戦いの頃で、名前も黒田如水であり、「九州の関ヶ原」を繰り広げていました。
もう一度「心のままに」戦いたくなったのは、かつて秀吉に仕えていた竹中半兵衛との会話を思い出したから。
「両兵衛」と呼ばれた2人の関係が良かった。

④足利義昭
短編ではありますが、足利義昭の印象が少し変わりました。
ある意味、不遇な第十五代将軍。

⑤豊臣秀吉
秀吉が主人公ではありません。
秀吉が百姓出身ならではのお話です。
かつて畑を耕していたからこそ。
天下を取った秀吉から見て、出身の村からの献上品であるごぼうは気を引きしめるための何よりの贈り物だった。

⑥長宗我部元親
思わず笑ってしまいました。
古参の家臣と若手の家臣が言い争っていた内容が「どうでもいい」と思ってしまった元親。
ちょっと共感。
ですが、主として言い分の落とし所を導いていく手腕が流石でした。
更に秀吉に献上する品も斜め上。
語り継がれる人は魅力的だと改めて思いました。

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本当は、全ての人、24話のどれもが面白くて、全てに感想を書きたかったのですが、長くなると思い割愛しました。
特に沖縄県は当時は琉球王国。
まだ知らない武将やお話がたくさんあるのだと再認識し、興味深かったです。

今村翔吾先生の「戦国武勇伝 東日本編」も出版されているらしいので、今度はそちらも読みたいと思いました。
東日本編には、織田信長、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、徳川家康など、そうそうたるメンバー!!
どんなエピソードがあるのか楽しみです。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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