みなづきみなみ

おんなひとりけもの道。 日々雑感を綴っています。

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最近の記事

〈四柱推命・算命学雑感〉三大休因運

 死・墓・絶。  字面が不吉なこの三大休因運だが、自分の体感では、墓と絶は実はあまり怖くない。  ショックやインパクトが強烈なのが人の死であるように、死はえげつないかたちでついた星を損なう。例えば女性の命式で正官・死だと、夫運が悪くなる。また、正財や食神に死がつく女性で、家事が大嫌い・無趣味・言動がギスギスしている、という例があった。正財や食神という女性らしいうるおいの星がえげつなく損なわれる、ということだと理解した。また、本当は心優しいのに、死が非情・無情であるのと同じく、

    • 〈四柱推命・算命学雑感〉乙亥考

       自分の命式が木局合を作りやすいせいか、何かとご縁のある日柱乙亥の方々。  日座中殺で規格外な人生になる人が多く、定型的結婚生活・家庭生活を送れない傾向がある(甲戌も同様)。以下、自分の知る乙亥の例を挙げてみる。 男性①:女性から女性へと渡り歩き、主夫生活を経て、縁もゆかりも無い土地で起業。 男性②:離婚してシングルファザー 男性③:結婚離婚再婚を繰り返す  女性の乙亥は男性とは逆に、自分の知る二人はいずれも、全く男っ気がなく、自ら男のように働く仕事一筋の人々であった。

      • 〈四柱推命・算命学〉比肩大過における性差

         自分は身弱の官星大過で女命(日柱が冠帯なのでどっこい生きてる)という、なんとも難儀な星だが、男女問わず、比肩大過の人と密接な関わりを持つことが多い。  気分を悪くされる方がいらっしゃるかも知れないが、ハッキリ言う。男性の比肩大過は結婚には向かない。大体比肩が財(=女性)を剋する星なので、それが大過するとDVやモラハラに結びつきやすい。ただ、比肩大過男性であっても、日柱が穏健な星だったり、相手の女性の日柱が比肩大過男性にとって官になり、しかも他柱と通根して身強で勢いがあったり

        • 毎日が瞑想のような生活

           その昔、東京築地の四柱推命教室に通い、師範鑑定士の免状を取り、人様からお金を頂いて鑑定活動していた時期があった。しかし、活動を始めてから5年ほどした頃、たとえて言うなら3.11の大津波のような途轍もない不幸に見舞われ、人様の人生にとやかく言える状況ではなくなった。有料鑑定活動はそれを機にスッパリ辞めた。その状況から立ち直り、事前事後を比較して、事後の方が幸せと思えるまでに回復するのに、実に20年の歳月を要した。  それでも、自分の人生に役立てるために、趣味として占いの本を読

        〈四柱推命・算命学雑感〉三大休因運

          いとし、かなし

           何故、悲しかったことを心の支えにすることがあるのだろう?  悲しい辛い記憶なら、それらと関係ないところで生きていけばいいのに。  そんなことを考えながらテレビをつけたら、一人の女性の顔が目に飛び込んできた。外国のドキュメンタリー番組。彼女はとても悲しい辛いことがあって、人前で涙が溢れてきてしまい、懸命に堪らえようとするのだが、溢れる涙を止められない。  その泣き顔を見た瞬間に閃いた。  古語では「かなし」は「愛し」だ。いとしいことも、かなしいことも、根っこは同じ「愛」なのだ

          いとし、かなし

          本当に強い人は

          俺が俺が、って言わない。 人のわがままを、黙って聞いてあげる。 引き際が潔い。 自分にないものを持っている人を素直に認め、自分にできる範囲で貪欲に学ぼう、盗もうとする。 自分の過ちをきちんと認める。 年齢を言い訳にせず、いくつになっても柔軟な心を持ち、挑戦を続ける。 奪うより与える。 ‥‥亡き父と、つい最近20歳になった娘と、話したこと。  細い細い命の糸が、きちんと受け継がれていること、自分が繋いだことに、自信を持とうと思う。

          本当に強い人は

          他者批判、自己批判〜病と闘う友のこと〜

           かつての職場で、直属の上司に熱烈な片思いをしていたことがある。彼には社内に長いつき合いの愛人がいて、その愛人のガードが固く、全く割り込む隙がなかったのだが、仕事を頑張るモチベーションになっていた。  当時自分は離婚の痛手から立ち直ろうとしていて、その上司への思いを支えにしていた。彼の下で自分が現場を任されていた部署には、プライベートでも仲の良かった年上の部下・Tさんがいて、彼女に自分の報われない思いについて相談していた。  Tさんはかつて、名の通った全国規模の企業で新人教育

          他者批判、自己批判〜病と闘う友のこと〜

          環境が形成する官能と、当事者意識

           12年前まで7年間暮らした土地に、縁あって単身再移住してきて、2ヶ月目に入った。  県庁所在地まで、車(または本数の少ないバス)とフェリーに乗って2時間。ネットが発達し、高速道路が整備されたことで、干支が一周する間に、陸の孤島と呼ばれていたこの地方都市もかなり開け、隔世の感がある。コロナ以降の地方移住ブームに乗って、都会からの移住者も増えているようだ。  とはいえ、やはり近所の店で売っているものの種類は少ない。スーパーの品揃えはバリエーションに乏しく、ザ・王道というか、最大

          環境が形成する官能と、当事者意識

          杖にしてきたものを失う時

           人はあっけなく強くなれる。

          杖にしてきたものを失う時

          淋しくないの?

           と、ある人から訊かれて、びっくりした。何を今更。  淋しいのが辛かったら、一人暮らしなんてしていないし、今は新しい土地での新しい仕事に慣れるので精一杯、淋しいなんて思ってるヒマはない。  勿論、多くの人々に支えて頂いて現在の自分があるのだが、自分には一人で生きていくことはデフォルトである。  相手の「淋しさ」とやらを自分が解消できるという心積もりがないのなら、みだりにそんな問いは投げかけるものではないし、意地悪く見るなら、的外れで失礼なマウントではないか?とも受け取れる。

          淋しくないの?

          食に対する向き合い方と、美的センスの関連性

           ある女性(Aさんとする)から、服をプレゼントされた。あなたのために選んで買った、着てくれると嬉しい、とのこと。開けてみると、単にファッションのテイストが合わない云々を通り越した、想像を絶した、自分にとっては恥ずかしくて部屋着にも着られないような、悪趣味極まりない代物であった。自分なら、例えば大嫌いな相手に何か贈り物を選ばなければならないとしても、絶対に選ばない、というもの。  悪意は全くなく、好意なのでタチが悪い。  彼女のあまりの悪趣味に衝撃を受け、共通の知人に話すと、そ

          食に対する向き合い方と、美的センスの関連性

          自分で選んで歩いてきた迷路

           悩みを抱えて人生相談に行く時に、相談者が一番言われたくないセリフがある。 「でもそれはあなたが生まれてくる前に自分で決めたことなんですよ」  今、不幸に腫れ上がった心の痛みを何とかしたいのに、その一言だけで悩み相談を片付けようとするセラピストの何と多いことか。彼等が自己責任論を持ち出してきたら、それは「お手上げ」のサインだ。  自分で決めてきた? そんなの知ったこっちゃない。生まれてくる前のことなんて覚えていない。自分で人生設計したのかも知れないが、全ての計画を自分で決

          自分で選んで歩いてきた迷路