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〈四柱推命・算命学雑感〉三大休因運

 死・墓・絶。
 字面が不吉なこの三大休因運だが、自分の体感では、墓と絶は実はあまり怖くない。
 ショックやインパクトが強烈なのが人の死であるように、死はえげつないかたちでついた星を損なう。例えば女性の命式で正官・死だと、夫運が悪くなる。また、正財や食神に死がつく女性で、家事が大嫌い・無趣味・言動がギスギスしている、という例があった。正財や食神という女性らしいうるおいの星がえげつなく損なわれる、ということだと理解した。また、本当は心優しいのに、死が非情・無情であるのと同じく、非情・無情な振る舞いをして、誤解を受けたり、非難を浴びたりすることがある。
 墓は読んで字のごとく、宗教性・信仰心の強い、謙虚で穏やかな人が多い。墓守の意もあり、天中殺が後継運でなくても、親の面倒を見たりする。
 絶は最弱の星とされているし、後天運で巡る時も自分が一番弱くなる時なので要注意ではあるが、喜神とともにある時は、過度に警戒する必要はない。そして自分がこれまで見てきた限りでは、絶の人は最弱と言われながら、不思議な強さを持っている。出しゃばって主張するわかりやすい強さではなく、静かな底力である。普段おとなしい絶の人が黙って大きな仕事を成し遂げる姿を見るたびに、私は心底感嘆し、尊敬する。

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