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あれも愛、これも愛

「この人にめぐり逢うために生きてきた」という、究極の愛を知ったのちに、そこに到るまでに遺棄してきた過去の関係の残骸を振り返って「あれも愛だった」と悟ることがある。
相手を散々傷つけ、踏みつけにしたと深い悔恨の念に苛まれたところで、やり直せるわけではない。
そのように相手に刃を向けるだけのものがあったからこそ別れた事実は、厳然として消えない。
互いに相手があることなので、どちらか片方だけに非があるわけではないが、それでも、関係が壊れた原因について、一時期徹底的に「100%自分が悪い」視点で分析してみると、自分も相手もしんから許せるようになって、楽になる。
壊れてしまったものは元には戻せないので、今できること、目の前の人を精一杯愛していくしかない。そしてそれは、もう会わない人にも、伝わるものだと思う。

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