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毎日が瞑想のような生活

 その昔、東京築地の四柱推命教室に通い、師範鑑定士の免状を取り、人様からお金を頂いて鑑定活動していた時期があった。しかし、活動を始めてから5年ほどした頃、たとえて言うなら3.11の大津波のような途轍もない不幸に見舞われ、人様の人生にとやかく言える状況ではなくなった。有料鑑定活動はそれを機にスッパリ辞めた。その状況から立ち直り、事前事後を比較して、事後の方が幸せと思えるまでに回復するのに、実に20年の歳月を要した。
 それでも、自分の人生に役立てるために、趣味として占いの本を読み漁ったり、タロットや易、オラクルやルーンなど、日常的に使ったりしている。仏壇に毎日線香をあげて故人に語りかけたり、マメに墓参りしたり、行ってみて心が落ち着く神社仏閣に時々詣でたりしている。勿論その傍ら、現実生活の中では、黙々と仕事に励み、周囲の人々と円満を心がけている。50を過ぎて衰えを感じるので、食事に気を遣い、ヨガやウォーキングなどなるべく体を動かすこともしている。
 そんな中、気がつくと、自分の占いの的中率が上がっていた。だからといって、また有料鑑定活動を再開する気は全くなく、自分が自信をもって、人生上の様々な選択をしていければいいと思っている。私の生まれ故郷は南関東の京浜工業地帯だが、不要な欲望を刺激するだけの都会生活に訣別し、自然の中でおのれと対峙せざるを得ない地方へ移住してきて、本当に良かったと思う。
 鉄道の通らない、九州の田舎町。八重咲きの芙蓉の木が、あちらこちらの民家の庭に植えられている。4mくらいの大木になり、横にもものすごく枝を広げる。都会でこんな木を庭に植えたら近所迷惑だ。11月だというのに、ピンクのフリルのような華やかな花を枝いっぱいに沢山つけて、迫力あるワイルドな南国の自然美である。
 


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