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2024年4月の記事一覧
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 41話
あれから月日も進み、恭弥は親の転勤というていで学校を去り、早川の父親の力で関わっていた人間全て刑務所へ送られ平凡が返ってきていた。
そんなある日の学校。
飛鳥:皆席ついて〜。
いつものように教室へ入ってくる飛鳥先生。
飛鳥:休みは居ないね。
それじゃホームルーム始めるけど、来月"文化祭"があります。
久保:そういえばもうそんな時期だね。
飛鳥:そこで実行委員を…
"俺やります!"
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 42話
翌朝
遥香:ふわぁ…お兄ちゃんおはよぉ…ってあれ?
いつものように部屋から出る遥香達。
しかし普段はキッチンに居るはずの○○の姿は無かった。
さくら:お兄まだ起きてないのかな?
遥香:珍しいね。起こしてあげよっか。
と遥香達は○○の部屋をノックしドアを開けると
○○:…びっくりした…
ちょうど同じタイミングで出てきた○○。
遥香:お兄ちゃんが起きてなかったから呼びに来たんだけど大
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 43話
遥香:美月さんお兄ちゃんは大丈夫でしたか…?
山下:ご飯もちゃんと食べて薬も飲んだから多分大丈夫だと思うよ。
遥香:良かったぁ…
さくら:お兄が体調崩すことってあんまりないから心配だったんですよね…
山下:ほんと2人は賀喜くんの事好きなんだね。
遥香:もちろんですよ…
山下:そんな2人が居て賀喜くんは幸せ者だね。
さくら:私達こそお兄が居て幸せ者ですよ。
部屋の外から聞こえてくる遥
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 44話
数日経ったある日。
"梅澤さんこれどこに持ってったらいい?"
梅澤:それは端っこにまとめて置いといて。
"机運んできたよ!"
梅澤:ありがと!机は窓際から2個ずつ引っ付けて並べてくれる?
"了解!"
梅澤が手際よく生徒に指示を出し準備を進めていた。
山下:相変わらず梅は頑張るねぇ。
久保:けど少しは休みなよ?
テープなどの小物が入ったビニール袋を持ってきた2人。
梅澤:皆も頑張
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 45話
帰り道にある小さな公園のベンチに静かに座り俯く1人の少女。
○○:あれ?"久保さん"?
久保:…賀喜くん。
○○:こんな時間にどうしたの?
久保:…ううん。なんでもないよ。
○○:そっか。
○○はそう言うと近くの自販機で2本のカフェオレを買うと
○○:はい、これ。
久保に差し出す。
久保:えっ?
○○:何か色々考えてるのは顔見たらわかるよ。
久保:…
○○:俺なんかが力にな
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 46話
"なぁなぁ!向こうのクラスめっちゃ可愛い子居るらしいぜ!"
"しかもメイド服着てんだろ?行くしかねぇな!"
始まってわずか数分。
久保:いらっしゃいませ!
何名様ですか?
男子1:ふっ…2人で…!
久保:ではこちらの席へどうぞ!
と客を席へ案内する久保。
久保:ご注文お決まりでしたらお呼びください!
では失礼します!
教室の外には数十メートルの行列。
男子1:やべぇ…めっちゃ可愛
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 47話
遥香:文化祭ってすごい楽しいですね!
山下:でしょ〜?
久保:中学校の頃はどうだったの?
遥香:ここまで大々的にやってなかったから面白みは無かったかも?
梅澤:まぁ確かに高校だから出来ることもあるもんね。
遥香:あっ!お兄ちゃん!私お腹空いた!
○○:ならそろそろ昼ご飯食べるか。
さくら:私たこ焼き食べたい。
遥香:じゃあ私は焼きそば!
2人はそう言いながら○○の手を取り出店へ向
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 48話
梅澤:私、賀喜くんの事が好き。
○○:えっ…?
梅澤:急にこんな事言ってごめん。
けど後悔はしたくないの。
だから…今答えを聞かせて欲しい。
○○:えっと…ごめん…
梅澤:そっか…
○○:でも嬉しくないわけじゃないよ!
梅澤さんみたいな綺麗な人に告白されるなんて夢みたいだし…けどごめん…
梅澤:ううん。なら理由だけ聞かせてくれない?
○○:正直さ…人を好きになるって事がどんな事かわか
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 49話
屋上で抱き合う2人を照らすように夕日が登る。
山下:ねぇ賀喜くん?
○○:ん?
山下:皆に付き合ったこと話す?
○○:ん〜…多分隠してもすぐ気づかれそうだし話してもいいんじゃない?
山下:へへっ…なら行こっか?
そう言い山下は○○の手を握り
○○:うん…
○○もしっかり握り返し屋上を後にし遥香達の元へ戻る。
その頃
遥香:お兄ちゃんどうだったんだろ?
さくら:わかんない…けど
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 50話
数日経ったとある休みの日。
遥香:ふわぁ…眠たぃ…
あくびをしながら部屋から出てくる遥香。
○○:遥香おはよ。
遥香:お兄ちゃんおはよぉ…今日もバイト?
○○:そうなんだよ。
遥香:相変わらず頑張るねぇ。
○○:まぁやるしかないからな。
遥香:あっならさ?あとでさくと遊び行ってもいい?
○○:ん〜…まぁいいか。
遥香:やったね!それじゃお兄ちゃん行ってらっしゃい!
○○:おう
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 51話
しばらく経ったある日。
○○:よしっ。着替えも全部入れたし財布もスマホもある。大丈夫だな。
キャリーケースを持ちソワソワした様子の○○。
さくら:あれ?お兄どこか行くの?
○○:今日美月と旅行の日だからな。
さくら:そういえば今日だっけ。
どう?楽しみ?
○○:まぁ温泉旅行のも、付き合ってから2人で出かけるのも初めてだから楽しみでもあるしちょっと緊張もしてるかな。
さくら:そっか。け
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 52話
数時間後。
山下:ん…くん…○…くん…○○くん?
○○:んん…
山下:着いたよ。
○○:あっ…もう…?
山下:うん。早く降りよ?
目的地に着き、荷台から荷物を降ろし新幹線を降りる。
○○:ん〜…いい空気だぁ。
山下:ずっと気持ちよさそうに寝てたよね。
○○:なんか気づいたら寝ちゃっててさ。
山下:私は1人で暇だったけどなぁ?
○○:ごめん…その代わり荷物持つよ。
と○○が山
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 53話
それから旅館へ戻ってきた○○達。
女将:お帰りなさいませ。
晩ご飯はどうされますか?
山下:もうお願いしてもいいですか?
女将:かしこまりました。
ではお部屋でお待ちください。
山下:ご飯もどんなのが出てくるか楽しみだね!
○○:やっぱハードルは結構上がるよね。
山下:分かる!
と話しながら部屋へ戻りくつろいでいると
"コンコン"
扉がノックされ
女将:失礼致します。
本日の夕
クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 54話
翌朝
○○:んん…まぶし…
外から射し込む朝日で目を覚ます。
そして隣には
山下:す〜…す〜…
生まれたままの姿で布団だけ被り眠る山下。
○○:そうか…俺昨日…
昨晩の事を思い出し○○は頬を赤らめていた。
○○:…眠気覚ましでもするか。
山下を起こさないようゆっくり布団から抜け出し○○は浴衣を着て部屋を出ていく。
○○:ふぅ…この時期になるとこの時間からもう寒いな。
廊下の窓