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クラスのマドンナ達に狙われてるみたいです 53話

それから旅館へ戻ってきた○○達。



女将:お帰りなさいませ。
晩ご飯はどうされますか?



山下:もうお願いしてもいいですか?



女将:かしこまりました。
ではお部屋でお待ちください。



山下:ご飯もどんなのが出てくるか楽しみだね!



○○:やっぱハードルは結構上がるよね。



山下:分かる!



と話しながら部屋へ戻りくつろいでいると




"コンコン"




扉がノックされ



女将:失礼致します。
本日の夕飯をご用意致しました。



と運ばれてくる夕飯。



山下:おぉ!すごい豪勢!



女将:こちらのお刺身は全て今日取れた物を先程まで水槽で活かして置いたので鮮度もいいんですよ。



山下:えっ!それすごいですね!



女将:あとは、お野菜も無農薬で採れたての物を使っておりますのでぜひお召し上がりください。



女将は軽く料理の説明を済ませると客室を出ていく。



○○:なんかほんとすごいな。



山下:だよね!とにかく冷める前に食べよ!



○○:だね。



そして2人は手を合わせ食べ始める。



山下:ん!このお魚美味しい!



○○:ほんとだ。ついさっきまで生きてただけあるね。



山下:お野菜もシャキシャキでトマトもすごい甘いよ!○○くんも食べてみてよ!



○○:ん。美味っ。こんなの中々食べられるもんじゃないよ。



山下:お母さんに感謝しなきゃだね笑



○○:だね。



と2人は会話を途切らせる事無くあっという間に平らげる。



○○:ふぅ。美味しかったぁ。



山下:いつもより食べちゃったかも。



○○:そういう割に美月ってスタイルいいよね。



山下:結構そこら辺は気使ってるもん。



○○:すごいじゃん。



山下:そうだ、お風呂どうする?



○○:温泉も気になるけど露天風呂もいいよね?



山下:なら温泉は明日の朝入って今日は露天風呂にしない?
せっかくなら綺麗な星も見たいしさ?



○○:じゃあそうしよっか。



山下:なら○○くん先入ってくる?



○○:いいの?



山下:もちろん!



○○:じゃあお言葉に甘えさせてもらおっかな。



と○○は浴衣を持ち露天風呂の方へ向かう。



○○:今日は動き回って付き合って疲れたけど美月が楽しそうにしてるの見れただけで良かったな。
また2人でどっか出かけられればいいな。



そう呟き服を脱ぎ露天風呂に浸かる。



すると



山下:湯加減はどうですか〜?





体にタオルを巻いた山下も露天風呂へ入ってくる。



○○:ちょっ!美月!?



山下:そんな驚いてどうしたの?



○○:いや…急に入ってくるから…



山下:いいじゃん。私達付き合ってるんだし。



○○:それはそうだけど…



山下:それとも嫌だった…?



○○:嫌じゃないけど…恥ずかしいというか…



山下:ふふっ○○くん可愛いね。



○○:からかわないでよ…



山下:それより寒いから私も入っていい?



○○:あっ…あぁ…ごめん…



○○が1人分のスペースを開けると



山下:失礼しま〜す。



と○○の背中にピタリと引っ付く山下。



○○:あの…近すぎない…?



山下:そう?



○○:それに当たってるし…



山下:何が当たってるの?



美月ってこんなだったっけ…?



○○:いや…なんでもない…



山下:そう?



抑えろ○○…



山下:○○くんの背中大きいね。



○○:そんなこと無いでしょ…



山下:だけど優しさもあって頼りになるかっこいいよ。



○○:そっか…



山下:もしかして照れてる?



○○:そりゃ好きな彼女からそんな事言われたら嬉しいに決まってるよ…



山下:ふふっ。



山下は後ろで微笑むと○○のお腹に手を回す。



山下:幸せだなぁ。



○○:美月どうしたの…?なんかいつもと違う気がするんだけど…



山下:だって好きな人と綺麗な景色見れて、お買い物も出来て、美味しいご飯も食べられて楽しいんだもん。



○○:美月…



○○も回された手を握ると



山下:○○くん見て!今流れ星あったよ!



○○:ほんとに?



山下:うん!けどもう無くなっちゃった。



○○:きっとまた見れるよ。



山下:だといいなぁ。



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



○○:美月そろそろ寒くなってきたし上がろっか。



山下:だね。



と2人は露天風呂を出て脱衣所へ戻り浴衣に着替え部屋へ戻ると既に引かれてある布団。



山下:わぁ!お布団だぁ!



○○:美月髪乾かさないと風邪引くよ。



山下:じゃあ乾かしてよ?



○○:えぇ…俺人の髪乾かしたことないんだけど…



山下:大丈夫だよ!はい、ドライヤー!



○○:仕方ないなぁ。



○○は山下からドライヤーを受け取ると後ろに周り髪を乾かし始める。



○○:どう?熱くない?



山下:うん!大丈夫!それに気持ちいいよ。



○○:なら良かったよ。ってかほんと髪質いいよな。羨ましいよ。



山下:○○くんも良さそうだけど?



○○:俺はそんな事無いから。



山下:なら私が乾かして確かめてあげるよ!



そういい山下は○○からドライヤーを取り戻すと



山下:動いちゃダメだよ〜?



○○:…わかったよ。



山下:やっぱ○○くんも髪サラサラじゃん。
それに…



鏡越しに見える○○の顔。



○○:ん?



山下:ううん…なんでもないよ…(ダメだ…やっぱり直接顔見れないよ…)





それから時間も進み23時。



○○:ふわぁ…



山下:○○くん眠くなっちゃった?



○○:もうこんな時間だしね。



山下:ならそろそろ寝よっか。



と2人は布団へ入る。



山下:○○くん…



○○:ん?



山下:○○くんは今日楽しかった?



○○:もちろん楽しかったよ。さっき美月も言ってたけど美味しいものもいい景色も見れたし。



山下:なら良かった。



そして2人の間に流れる沈黙。



美月もそろそろ寝たかな。



そんな事を思っていると



山下:○○くん…



○○の布団に入ってくる山下。



○○:美月?



山下:1つワガママ言ってもいい…?



○○:どうしたの?



山下:私…○○くんが欲しい。





そういい山下は○○に馬乗りになり唇を奪う。



○○:!?



山下:へへっ…



○○:美月ほんとにどうした…?



山下:○○くんならいいよ…?



山下は恥ずかしそうに頬を赤らめ2度目の唇を奪う。



○○:美月…ほんとにいいの…?



山下:うん…○○くんじゃなきゃ嫌だもん…




○○:美月…



山下:○○くん…来て…



そして2人は時間も場所も忘れひたすらに愛し合った。



To Be Continued

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