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春夏で恋をして秋冬で去っていった

未だに思い出してしまうあの2人の空間の雰囲気。
甘くて幸せでこのまま時間なんてなくなって欲しい。このままでどこかに消えちゃいたい。
こんな幸せな気持ち初めてだった。

優しく私の話を聞いてくれるあなたが大好きで
私を大切にしてくれるあなたが愛おしくて
あの頃の素敵な春が恋しくて
まだどこかで未来があるかのように思えてしまうこの気持ちがこんなにも私を苦しめている。

好きなタイプやどんな人が好きかと聞かれたら
1番に思い出してしまうのはあなたで
今まで1番好きだった人もあなただった。


あなたに出会ったあの日から私の日常は変わった。
あんなにも楽しくない。つまらないと思っていた世界がガラリと変わった。
四六時中会話内容を思い出しては笑みがこぼれて
今この時間なら何してるんだろうとか考えて。
友達との会話中も授業中も。なにげないもの全てが楽しく見えた。

生きている心地がしていた。
朝はおはようを言って好きだと伝えて家を出る。
一日の終わりにはおやすみと大好きを伝えて眠る。
なんの変哲もない私の生活は美しくどこかですぐ壊れてしまういそうな儚いものへ変わっていった。


この人になら私の全てを捧げられる。
まるで歌の歌詞のような気持ちで溢れていた。


捻くれ者で素直じゃなくて傷付くのが怖くて何も出来ない私を変えてくれた。


あなたから1番学べて良かったと思う考え方は
過去にしばられないという事。


この考え方、本やネットでも見た事があったけれどもう既に考え方が腐っている私には全然響かなかった。

だけどなぜか心の奥底に真っ直ぐ刺さった。
説明も上手で私の気持ちを理解してくれるあなたからだったから。何より私はあなたが好きで好きで仕方なかったから言葉全てが美しかった。

過去を捨てる訳じゃないし捨てるなんて簡単じゃないからフォルダー別保管の方法でいい。
私が辛くなるだけだから、私が苦しいままなのは嫌だから。
そう真っ直ぐ言葉で本心を伝えてくれた。

今もその考え方は私の中心にいる。
何かあって辛い時、すぐに辛い過去を思い出してしまうけれど考え方を出来るだけ早く変えて、
自分を楽にする方法。


本当に感謝でしかない。
私にこの感覚を植え付けてくれた事で一気に楽になった。
今までの人生、幸せと不幸せの比が悲惨だったけれど彼に出逢えたことでその対比は大きく変わった。



この美しい秋空に彼へのさよならを告げた。


そしてこの冬、寒さが増す度に、彼を求めた。


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