初ファスティング体験記

生まれて初めてファスティングした。準備食2日間、酵素ドリンク3日間、回復食3日間、計8日間。使ったのはNounという商品。

準備食2日目の夜には、カフェインも酒も肉もたっているからか頭痛などが強くなった。梅干しや塩でミネラルを摂れば緩和するらしく、試すと確かに1回目はよく効いた。その後は完全には消えなかったものの、多少効いた。

3日目の断食1日目は、朝は頭がぼーっとして、力が入らない状態だった。眠りも浅く、不安で起きた。いつもの起床時間になり、酵素ドリンクを飲み始めて持ち直したが、頭がぼーっとする感覚は、通常の倦怠感とは違い、頭皮に鳥肌が立ち続けているような強いものだった。

日中は酵素ドリンクを飲むことで血糖値をコントロールできるため、思ったほど辛い空腹感は感じなかった。低血糖の感覚はよくわかっているが、そのつらさ、焦燥感は酵素ドリンクで中和できた。途中、空腹感とは別に、口の中にクッキーを詰め込んで粉という粉をムシャムシャ咀嚼してやりたいという欲求が生まれた。別の言い方で補足すると、歯をクッキーの粉の中で泳がせたいというような強い欲求だった。使わなくなった歯肉に刺激が欲しかったのかもしれない。そのほか、焼肉、ラーメン、中華料理、などへの欲求が高まった。

断食2日目以降はあんまり辛くない。酵素ドリンクを定期的に飲んでいれば低血糖の焦燥感は回避できる。

回復食へ突入する頃には、酵素ドリンクさえあれば、何日でも続けられそうだった。ただし、激しい運動や、忙しい現場仕事に追われる環境ではなかったため、あくまで酵素ドリンクを飲んだり、無理しないで済む余裕があればという条件付きの感覚ではある。特に何かを食べたいというのも、そんなに感じなかった。

回復食1日目の朝は、大根や梅などを使った、宿便を出すための食事をした。味の薄い野菜とともに大量の水分を摂るためこれはなかなか辛かった。下痢が勢いよく始まるが、大腸検査などの時と変わらないので経験者にとっては大して驚くような出来事はない。2時間以内に出し切った。

以降の回復食へ移行すると、腹が減りはじめた。酵素ドリンクは朝のみで、それ以降は食事で血糖値をコントロールしなければならないが、食べられるのは基本的に野菜のみになる。毎回食事前は腹が減ってつらかった。なぜかInstagramのグルメアカウントや料理人アカウントをよく見ていた。

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