見出し画像

【詩】空はきみ

人はいつまでも
生まれたときから
死ぬときまで
幼子の心をもっている

駄々をこねるのは
昔から今日まで
変わらない
そして泣くことも

一つちがうこと
それは
我慢すること
夢をみること

たくさん泣いた
悔しくて 悲しくて
嬉しくて 温かくて
雨より ふかく ふかく

たくさん描いた
楽しくて 喜ばしくて
知らなくて 弱くて
虹より ながく ながく

今は
雨より あさく
虹より みじかく
目のまえにはなにもなく

大泣きするときは
大切な人がいなくなったとき
空想を描くときは
最悪な環境に生きているとき

たくさん我慢して
たくさん夢をみて
たくさん負けて
たくさん諦めたんだ

人は いつも 誰しも
大きな成功を手にしていない
小さな石につまづいて
ころんでいくんだ

不幸のつみかさね
でも それは
幸せな普通の日々
不幸とは 日常なんだ

だから 今日を生きよう
つまづくことは
生きていないとできない
前をみることも

さようなら ごめんね
大切なきみに伝えることは
これだけ
空にもどるよ さようなら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?