見出し画像

鉛筆1本でハッピーに

ペンを横向きに噛んで笑顔に似た状態を作ると、ドーパミン神経(快感、心地、幸せなどを司る)に動きがでて、本当に楽しくなる。

ほぼ日のエピソード「脳の気持ちになって考えてみてください」で、脳科学者の池谷裕二さんがこのようなことを仰っていた。

早速試してみた。長男はバイオリンが好きだが、弾けない部分の練習が上手くいかないと、「できない、できない」と投げ出しモードになることがある。そこで、チャンス!と鉛筆を横向きにくわえさせてみた。なんだか面白そうだと思ったようで、実際にニコニコしながら従う。「そのままもう一度弾いてみて」と言うと、出来なかった部分が直ぐに出来るようになった。鉛筆を落とさないように、集中しながら弾いていたのも効果があったようにみえる。次の曲は「悲しそうに」と書かれていたので「この曲には鉛筆使えないね」と鉛筆を取ると、笑顔のままメランコリックなメロディを奏でる。

ふと思った。フルートを吹く時の口の形も、ペンをくわえた時の形と似ている。しかも、幸せに良いとされる腹式呼吸をするフルートは、特にハッピーになり易い楽器かもしれない。

上記の対話で、糸井重里さんが歩いている時の笑顔に言及しているが、私もわざと笑顔で歩く効果に気付いていた。心の状態と裏腹でも敢えて幸せそうな顔を作って歩くと、周りも優しくなったりする。道や交通機関ですれ違う人達でさえ、笑顔には笑顔で返すことがよくある。幸せは幸せを呼ぶ、と実感する。始まりがフェイクの幸せだとしても。

このエピソードには、もうひとつ助けてもらった。私はリラックスするのが苦手だった。ヨガやマッサージに通ったり、アレキサンダーテクニークのワークショップに参加したりして、いくらか効果は感じられるが、力を抜いた状態が長く続かない。池谷さんが「生命の歴史40億年のうちで、脳ができたのはたかだか5億年ぐらいのこと」と言っていて、生命史の中の脳の若さに驚いた。以来、思い出す度に脳より身体に意識を向け、リラックスに役立っている。

ほぼ日と池谷教授に感謝。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?