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カウンセリングの利用法

日本と欧米では心理カウンセリングの位置付けが違う、という話はこれまでにもお伝えしてきました。

欧米では心理カウンセリングが日常生活の一部として取り込まれていて、何かあればまずカウンセリング、何もなくても定期的にカウンセリングに行くことでストレス解消をして、ココロの安定を保つようにしているわけですが、日本では様々な生活様式が西洋風に変わったにも関わらず、この点だけは取り入れられなかったため未だにそのハードルが高いと感じている方が多いわけです。

これは例えるなら、風邪の引き始めくらいの時、アメリカではいきなり病院ではなく、まずドラッグストアで風邪薬を購入して自力で治そうとする。
それでも良くならなければ病院へ、となる訳ですが、日本人はまず病院に行って診察、薬をもらって治します。

これは保険制度の違いもあるんでしょうけど、大まかに言えばこのような違いがまずある訳です。

これがココロの病となるとその様子が違ってきます。

アメリカではココロの調子が悪いと感じたらまず掛かり付けのカウンセラーの元に行きます。
そこでストレスの元や悩みをカウンセラーに話して、ココロをスッキリさせるためココロの病に至ることが少ない。

ですが日本ではココロの調子が悪くてもそれを我慢して我慢して我慢して…
これは風邪を引いても我慢して学校や仕事に行って、高熱が出てもまだ仕事や学校に行って、肺炎がひどくなってもうどうしようもなくなって病院に行くようなモノです。

ガンに例えるならさほど自覚症状がないまま進行してしまい、どうにも我慢が出来ないくらいになって初めて病院に行ったら既に末期だった…みたいな感じです。

日本におけるカウンセリングの利用ってこんな感じなんです。

うつ病や適応障害といったココロの病を我慢して我慢して、薬で対症療法は行なうものの、病院では病気の元にアプローチしていないため良くなることは無く、むしろ何年も病院に通い続けてしまう、という循環になっています。

どうしようもなくひどくなっている状態でカウンセリングに来られるため、その回復にも時間が掛かってしまい、また1回、2回のカウンセリングで劇的にその状況が良くなるわけでもないため、カウンセリング自体に不満を感じたり、或いはその効果の低さに諦めてしまってまた元通り…という方も居ます。

この状況を変えて行くためにも、カウンセリングそのものをもっと身近に感じてもらって、利用してもらう必要を常に感じています。

カウンセリングってそんなにハードルが高いわけではありません。
もっともその値段についての問題はあるのですが、例えばココロの病がひどくなる前、仕事などを辞めるまでは至っていない状況であれば、通うことは可能だと考えます。

ひどくなって収入の道を断たれてしまってからだと、その後の生活そのものがさらに不安を掻き立てることになって、ココロの病も重くなってしまいます。

カラダの病気が早期発見・早期治療で回復が早いのと同様に、ココロの病も早めのカウンセリングで最悪の道を進むことは無くなります。

この点で多少の変化があるとすれば、20代、30代くらいの方は病院で予約が取れないとなると、カウンセリングを利用される方が居るというのは多少良い方向に進んでいるのかな、とも感じています。

これは恐らく学生時代にスクールカウンセラーという存在がいたからだと思うのですが、こういった考え方にみんながなってもらえるよう、カウンセリングについてのお話もしていこうと思います。

知りたい事や訊きたい事などありましたら、お気軽にどうぞ!

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