ソニオ

長年アンミュージックスクールの理論科講師として多くの後進を育成した某氏に師事。ジャズギ…

ソニオ

長年アンミュージックスクールの理論科講師として多くの後進を育成した某氏に師事。ジャズギターと音楽理論を学ぶ▶その後は地元ライブハウスにて多くのセッションを重ね、同時に理論関連の教材販売などにも携わる

記事一覧

ポピュラー音楽理論

①オクターブと音名 現在の調性音楽は、オクターブ(octave)を12分割して構成されています。これを12平均律といいます。 オクターブ上とは、ある音の周波数比(Hz)が2倍の…

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ポピュラー音楽理論その9

ブルースの音楽的特徴 1.ブルースとは ブルースは現代のポピュラー音楽にとって、ルーツとなる音楽の一つです。20世紀初頭、アメリカ南部の黒人社会から生まれたブルース…

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ポピュラー音楽理論その8

アヴェイラブルノートスケー ル (aveilable note scale) ①コードに対応したスケール 1.テンション(tension)とアヴォイド(avoid) ここからは、スケールを掘り下げて解…

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ポピュラー音楽理論その7

コード進行の王道パターン これまで紹介してきたコード理論のおさらいとして、よく使われる王道のコード進行をいくつか紹介していきます。keyはメジャー、マイナーともに全…

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ポピュラー音楽理論その6

セカンダリードミナント(secondary dominant) 1.V以外のドミナントコード トライトーンに起因するドミナントコードの緊張感が、1度のトニックコードに進行して解決すると…

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ポピュラー音楽理論その5

②マイナーダイアトニックコード (minor diatonic chord) 1.四和音(diatonic 6th chord/diatonic 7th chord) ここではマイナーのダイアトニックコードを見てみましょ う…

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ポピュラー音楽理論その4

⑤ⅡⅤ進行とその他の終止形 1.五度圏(circle of 5th) 五度進行をキーに関係なくそのまま続けていくと、一周してまた元の音に帰ってきます。これを視覚的に表したものが…

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ポピュラー音楽理論その3

③調的機能(function) 1.主要和音(primary chord) ダイアトニック上に存在する7つのコードは、それぞれに固有の役割や性格があり、これを調的機能 (function)と呼びます…

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ポピュラー音楽理論その2

④和音の転回形とボイシング 1.基本形と転回形 和音は必ずルート音が最低音でなければならないという決まりはありません。その他のコードトーンを最低音に持って行った形…

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ポピュラー音楽理論その1

①オクターブと音名 現在の調性音楽は、オクターブ(octave)を12分割して構成されています。これを12平均律といいます。 オクターブ上とは、ある音の周波数比(Hz)が2倍の…

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ポピュラー音楽理論

ポピュラー音楽理論

①オクターブと音名

現在の調性音楽は、オクターブ(octave)を12分割して構成されています。これを12平均律といいます。

オクターブ上とは、ある音の周波数比(Hz)が2倍の音であり、オクターブ下とはその音の½(半分)の音、ということです。

オクターブ下  220Hz←440Hz→880Hz  オクターブ上

この3つの周波数はどれもAという音ですが、次のAまでの間を12個の音に分けます。

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ポピュラー音楽理論その9

ポピュラー音楽理論その9

ブルースの音楽的特徴

1.ブルースとは

ブルースは現代のポピュラー音楽にとって、ルーツとなる音楽の一つです。20世紀初頭、アメリカ南部の黒人社会から生まれたブルースは、既存の西洋音楽理論では説明できないユニークな特徴を持っています。

1.使われる3コードが全てドミナント7th

2.ブルーノートの使用

3.D→SD→Tのコード進行

というもので、ブルースが成立する以前にはまず見られなかっ

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ポピュラー音楽理論その8

ポピュラー音楽理論その8

アヴェイラブルノートスケー ル (aveilable note scale)

①コードに対応したスケール

1.テンション(tension)とアヴォイド(avoid)

ここからは、スケールを掘り下げて解説していきたいと思います。

コード、和音とは3つ以上の音の塊ですから、そのコードが鳴っている場面ではそのコードの構成音を鳴らせばいい、これがアドリブやメロディラインの作曲における基本的な考えで

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ポピュラー音楽理論その7

ポピュラー音楽理論その7

コード進行の王道パターン
これまで紹介してきたコード理論のおさらいとして、よく使われる王道のコード進行をいくつか紹介していきます。keyはメジャー、マイナーともに全てCです。

1.メジャーの循環進行

まずは一番基本的なT→Do→Tという進行があります。

これをⅡⅤに分割したものがこの進行です。

ここではどのコードも完全5度の音を省略(omit)しています。5度はこれらのコード機能に影響を及

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ポピュラー音楽理論その6

ポピュラー音楽理論その6

セカンダリードミナント(secondary dominant)

1.V以外のドミナントコード

トライトーンに起因するドミナントコードの緊張感が、1度のトニックコードに進行して解決するというのが、ドミナントモーションのもたらす終止感の理由でしたね。

このドミナントモーションの効果を、1度のT以外のダイアトニックコードにも応用することができます。

例えば CM7|FM7 という二つのコードを繰

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ポピュラー音楽理論その5

ポピュラー音楽理論その5

②マイナーダイアトニックコード (minor diatonic chord)

1.四和音(diatonic 6th chord/diatonic 7th chord)

ここではマイナーのダイアトニックコードを見てみましょ う。

3種類のマイナーダイアトニックの三和音ですが、前にも述べたようにNmはメジャースケールと構成が全く同じです。

またHmとMmの三和音は使用頻度が少ないので、ここでは

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ポピュラー音楽理論その4

ポピュラー音楽理論その4

⑤ⅡⅤ進行とその他の終止形

1.五度圏(circle of 5th)

五度進行をキーに関係なくそのまま続けていくと、一周してまた元の音に帰ってきます。これを視覚的に表したものがこの五度圏(circle of 5th)です。

ちょうど時計盤と同じ配置ですね。次の音に時計回りに進んでいくと、5度下行もしくは4度上行していき、最終的に出発した音に戻ってきます。

他にも対角線上にある音は、互いに増

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ポピュラー音楽理論その3

ポピュラー音楽理論その3

③調的機能(function)

1.主要和音(primary chord)

ダイアトニック上に存在する7つのコードは、それぞれに固有の役割や性格があり、これを調的機能 (function)と呼びます。それがこの3つの機能です。

・トニック(T)・・・最も安定した響きを持つコード
  ⇒C(Ⅰ)
・ドミナント(Do)・・・最も不安定な響きを持つコード
  ⇒G(Ⅴ)
・サブドミナント(

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ポピュラー音楽理論その2

ポピュラー音楽理論その2

④和音の転回形とボイシング

1.基本形と転回形

和音は必ずルート音が最低音でなければならないという決まりはありません。その他のコードトーンを最低音に持って行った形もあります。

これも音程と同じく転回形(inversion)と呼びますが、和音の場合、どの構成音を一番下に持ってくるかで名称が変わります。

まずはこれまでみてきたようなルート音が一番下に来るものを基本形、そして3度の音をベースにし

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ポピュラー音楽理論その1

ポピュラー音楽理論その1

①オクターブと音名

現在の調性音楽は、オクターブ(octave)を12分割して構成されています。これを12平均律といいます。

オクターブ上とは、ある音の周波数比(Hz)が2倍の音であり、オクターブ下とはその音の½(半分)の音、ということです。

オクターブ下  220Hz←440Hz→880Hz  オクターブ上

この3つの周波数はどれもAという音ですが、次のAまでの間を12個の音に分けます。

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