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ポピュラー音楽理論その9
ブルースの音楽的特徴
1.ブルースとは
ブルースは現代のポピュラー音楽にとって、ルーツとなる音楽の一つです。20世紀初頭、アメリカ南部の黒人社会から生まれたブルースは、既存の西洋音楽理論では説明できないユニークな特徴を持っています。
1.使われる3コードが全てドミナント7th
2.ブルーノートの使用
3.D→SD→Tのコード進行
というもので、ブルースが成立する以前にはまず見られなかったような音楽です。
まずブルースは12小節を基本とし、使用するコードは3つというシンプルなものです。Cメジャーkeyでのコード進行は
C7 / F7 / C7 / C7
F7 / F7 / C7 / C7
G7 / F7 / C7 / G7
ドミナントのG7だけでなく、トニックのCやサブドミナント のFまでドミナント化しているという、かなり掟破りなコード進行です。
ドミナントコードが持つトライトーンは悪魔の響きとして、キリスト教会では避けられたそうですが、そのドミナントコードばかりが出てくるブルースが「悪魔の音楽」などと呼ばれたのも無理はないでしょうね。
しかし、ブルース誕生から百年以上たった現在ではこれも定着し、bluessyな雰囲気を出すために、あえてトニックやサブドミナントをドミナントセブンスコードに変化させたりすることもあります。
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