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洋服に適する本当に正しいケアを初心者にもわかりやすく解説します!

誰にとっても日常生活の一部、洋服の洗濯。
一日着た洋服たちを、洗濯機に入れ洗剤と共に回す。
もう当たり前すぎてあまり意識もせずにしていることかもしれません。
そんな洗濯にも、洋服一つ一つに適する方法が存在します。

毎日の洗濯で、本当に洋服を正しくお手入れできていますか?

そもそも正しいお手入れって何のことを指すのでしょうか。
洋服の素材や作りによって、適する洗剤の種類や洗濯の頻度が異なります。
それらを考慮したお手入れを正しい方法で行うことが「正しい洋服のお手入れ」です。
そうすることで、大切な洋服がより長くより綺麗に保たれます。

あの時一目ぼれして買った洋服、気づけば長く愛用している洋服にさらなるストーリーが刻まれる明日のために、毎日の洗濯から「正しい洋服のお手入れ」を始めてみませんか?

■ 正しいお手入れ方法を知ろう

洋服を購入する際や洗濯をする際、洋服の内側についているタグをきちんと見たことはありますか?

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このタグには、「組成表示」「取り扱い絵表示」と呼ばれる、正しいお手入れ方法を導き出すのに重要な情報が書かれています。

「組成表示」とは、『綿50% ポリエステル50%』というように、洋服を構成している素材を表すものです。
写真のような、綿やポリエステルの組成表示であれば、その洋服にはシルクやウールなどの水に弱い素材は使用されていません。
つまり、水洗いが可能ということが分かります。

ですが、昨今ではヒートテックなどに代表されるように、様々な機能性化学繊維などが開発され、市場に出回っています。
ポリエステル?ポリウレタン?ナイロン?「カタカナの単語が並んでいてよくわからない!」と思ってしまいますよね!

そこで、次に見ていただきたい表示が「取り扱い絵表示」です。

「取り扱い絵表示」は、洗濯の強さやアイロンの温度など、その洋服に適したお手入れ方法を示しています。
この2種類の表示は、家庭用品品質表示法によって表示が義務付けられています。
そのため、どんな洋服にも必ず表示が記載されていますので、洋服を購入する際や、初めて洗濯する際には確認してくださいね!

「取り扱い絵表示」は、以前日本語表記が入った記号が使用されていたのですが、2016年12月以降に製造された洋服には、世界で統一された「新取り扱い絵表示記号」が使用されています。
簡略化されており、言葉での表記がないので、記号が示す意味を知っておかないと、理解するのが難しい場合があります。
下記に消費者庁のURLを掲載しておりますので、お手元の洋服のタグと照らし合わせて見てみてくださいね!
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html


ここまでは、基本的なお手入れ方法の確認の仕方です。
せっかくこの記事を読んでくださったからには、意外と世の中では知られていないこともお話しちゃいます!

■ 意外と知らない!?蛍光増白の落とし穴

「蛍光増白」という言葉をご存知でしょうか?
よくCMなどでYシャツが白く戻る!と言われているのは、この「蛍光増白」なんです。
この「蛍光増白」は黄ばみなどの汚れを落として、白を戻しているわけではありません

どのような仕組みで白さを取り戻しているのか、ご説明しましょう。

私たちが目にする光は、実は虹のような7色に分かれています。その7色が同じ分量で目に入ることで私たちは光として認識しています。
黄ばんでしまったYシャツはなぜ黄ばんで見えるかというと、7色の光の内、青や紫の光がシャツに吸収されてしまい、黄色や赤色の光が多く目に入ってくるからなのです。

つまり、元の白に戻すには青や紫の光を足してあげれば良いわけです。

そこに登場するのが洗剤などに含まれる「蛍光増白剤」です。
蛍光増白剤の含まれる洗剤でシャツを洗濯すると、シャツに蛍光増白剤が付着します。蛍光増白剤は太陽光などの紫外線を浴びると、青色の光を出します。その光で青みを足し、白く見えるようにしているのです。

蛍光増白-1

この蛍光増白剤、白いもの以外の洋服に付着しても青色の光を出します。
そうするととある問題が発生する可能性があります。
例えばパステルピンクのスカートに蛍光増白剤が付着すると青色の光と混ざり、薄紫色のような色に変色してしまう可能性があります

この蛍光増白剤はスーパーマーケットなどで売られている、極一般的な洗剤に含まれている場合が多いんです。ご自宅にある、洗剤の裏面の成分名をぜひチェックしてみてください。

ほとんどの洗剤の成分名には「蛍光増白剤」と書かれていることでしょう。
「色物は分けて洗う」これは多くの方がご存知だと思いますが、さらに加えて、パステルカラーの洋服を洗う時は洗剤に気を付ける必要があります。

蛍光増白剤は繊維の奥まで入り込んでしまうため、完全に除去することは難しいと言われています。一度洗濯し、変色してしまったらもう元には戻せません
知らず知らずのうちに全部一緒に洗っているかも…と思ったら、次回からはぜひ少しだけ気にしてみてくださいね!

■ 最後に

現在日本のファッション市場は、低価格のアイテムが多く出回っており、品質が十分であるとは言い切れないものも存在している可能性があります。
長期にわたって愛用している洋服だけでなく、新しく購入したものでもお手入れ方法を一歩間違えれば、あっという間にダメにしてしまうかもしれません。
そうなってしまうのは、とても悲しいですよね。

大切な洋服を、より長く綺麗な状態で保ち、持ち主の人生に寄り添うような洋服が増えることを心から願っています!

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