重心移動と体重移動
今回は効率的な移動である重心移動について書いていきたいと思います。
移動の中でも走るということに関して、地面を蹴るとか蹴らないとかよく耳にするかと思います。ここに関してはいろんな考え方があるかと思いますが、僕の考えをお伝えしていきます。
僕の学生時代、野球をしていたころは地面を引っかくようにしっかり蹴って、脚を前にあげて走ろうとしていました。
まあ、一歩目も遅く、脚も遅かったですね。
遅いからじゃあどうするかというと地面を蹴る力、筋力をもっと鍛える!!!でした。
・・・はい、今考えると負の連鎖ですね。よく怪我しなかったなと思います。
もちろん筋力をつけることが悪いわけではないです。
筋力を発揮するための身体の使い方、重心の移動の仕方がまずかったんです。
僕も学生時代に陥っていた非効率な移動、地面を蹴って移動のことを体重移動とよんでいます。
人が立っているということは、両足で作られる枠の中に重心がある状態です。
重心が両脚の枠から外れると身体は重心が外れた方向に倒れていきます。
そのままだと転んでしまうので脚が勝手に出てきます。その繰りかえしによって移動がおきます。
子どものころに傘やほうきを手のひらにのせて倒れないようにして遊んだ経験があると思います。
傘が手のひらよりも外にいかないように手を動かしますよね。落としてしまったときは、傘の重心が手のひらよりも外にいってしまったということです。
このように重心が移動することで、勝手に脚が出て移動することを重心移動とよびます。
脚が勝手に出るものなので、過剰な筋力は使わない、体重と同じかそれよりも少ない力で移動できます。
僕の中でこのときは地面を蹴っていないとしています。
重心移動が起こり、適切なタイミング(地面に力を加えて、地面からもらった反力が進みたい方向になるタイミング)で身体の中心から地面に力を伝えたい。
この伝えたい方向に伝える力は増やしていきたいので、筋トレは重要です。
では、問題の体重移動はというと、重心の移動の仕方が全く違います。
支持基底面から重心が外れていない状態から、脚の力で身体を丸ごと押し上げて(地面を蹴って)移動するイメージです。
なので、体重以上の力が必要となります。
一歩出す度に体重以上の力を必要とするので、疲れやすいですし、筋肉にも負担がかかるのはイメージできますよね?
僕はこの場合を地面を蹴ってるとしています。
トップアスリートは、重心移動ができるから、居着くことなく一歩目もはやく動くことができます。
そして省エネなので、長時間でもパフォーマンスがあまり下がることなく動くことができるのです。
江戸時代の人たちも1日で40kmくらい歩いていたそうです。
40㎞歩くのに重心移動と体重移動のどちらをしていたかというとそれは明白ですよね。
もともと人間の身体は歩く、走るということに対して最小限の力で済むように作られていると僕は思っています。
ただやみくもに筋力を鍛えるのでなく、スムーズに動くということに繋がる鍛え方をしていきたいですね!
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