五平

人事をはじめとした書籍のブックレビューを中心に書いています。

五平

人事をはじめとした書籍のブックレビューを中心に書いています。

最近の記事

持ち味を活かし、決断経験を沢山しよう「強みを活かす」

今日は「活躍する人のセオリー 強みを活かす」という書籍を読みました。 こちらは、人事界では有名人、「ソヤマン」ことサイバーエージェントの曽山哲人さんの書籍です。 ところで、この「強み」って…坂井風太氏の動画に出てくる「持ち味」というキーワードと近しくありませんか(※坂井さんのまわし者ではありません) そのあたりも意識しながら読み進めてみました。 強み≒持ち味を活かしていくにはどうしたらいいか。2017年の書籍ですが、「強み」以外にも学びになることがたくさんありましたので、

    • レールを漫然と歩くのではなく、目の前のことに情熱を捧げよう。「自分の中に毒を持て」

      このGWの自分のテーマ「坂井風太氏の推薦書を読む」、今回は岡本太郎氏の「自分の中に毒を持て」です。以下に坂井さんのリンクがあります。 「自分の中に毒を持て」は初版1988年だそうで、私が今回読んだものは2002年の新装版、坂井さんが薦めているものは2017年版のようですね。 敵は己自身。危険な道をとれ 人は気づけば、レールに乗った人生を歩んでしまう。この惰性的な生き方に対して岡本さんは「ぼくは、ほんとうにうんざりする」と述べています。この閉鎖性は、江戸時代の封建制が「長

      • 「人事評価の教科書」から「年功主義とは何か」を学ぶ

        ゴールデンウィークの課題図書として「人事評価の教科書」を読みました。 こちら、労政時報でおなじみの労務行政さんの書籍です。このシリーズ、人事パーソンの方ならどこかで目にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。 人事評価って、設計手法を扱った本はありますが、以前からメジャーな「情意考課」「コンピテンシー」といった言葉をわかりやすく説明してくれる本ってなかなかないような気がしています。 もちろん、人事制度は各社各様ですし、専門書を読めば理解できることもあるのでしょうが、適度な

        • 「天才をあきらめた」とは、努力の本である。

          坂井風太氏が紹介する本を読むシリーズ。 今回は山里亮太さん(山ちゃん)の「天才はあきらめた」を読みました。私が山ちゃんを知ったのは「いきなり!黄金伝説」のケーキを食べまくる企画で、まだ「山里」としか紹介されていなかった記憶… そんな山ちゃんですが、ものすごく努力の人なのだな、とこの本を経て初めて知ります。 お母さんのほめ方 努力の話の前に…冒頭で幼少期のエピソードが出てくるのですが、このお母さんがすごい。 怒られていて「反省するふり上手いねえ」 一番大きい服が入ら

        持ち味を活かし、決断経験を沢山しよう「強みを活かす」

        • レールを漫然と歩くのではなく、目の前のことに情熱を捧げよう。「自分の中に毒を持て」

        • 「人事評価の教科書」から「年功主義とは何か」を学ぶ

        • 「天才をあきらめた」とは、努力の本である。

          働くひとのキャリア焦燥感~漠然とした焦りはどのように生まれるのか~

          仕事を続けていくうちに、「このままでいいのか」という、得体の知れない焦りを抱くことがあるのではないでしょうか。 本書はその焦りを「キャリア焦燥感」と表現し、主に若年就業者を対象にしたアンケートをベースに多角的に分析しています。 こちらの本は坂井風太氏が「組織と評価に悩む若手に薦める6冊」で紹介していた本で、GWの課題図書として読みました(若手と言える歳ではないのですがそこはスルーで…)。 焦燥感の要因とは この焦燥感とやらはどこから来るのでしょうか。本書では主に4つから

          働くひとのキャリア焦燥感~漠然とした焦りはどのように生まれるのか~

          「組織開発の探究」に見る、組織開発の在り方

          最近坂井風太氏の動画にはまっている、という件を触れましたが、その延長線上で「組織開発の探究」という本を読むことにしました。 全400ページは、これまで組織開発に詳しくなかった者としては想像以上に重厚でした…。 本書は 組織開発とは? 組織開発の歴史 組織開発の事例紹介、これから を中心にして構成されています。ここでは、組織開発とは?に触れてみます。 組織開発とは 組織開発、聞き馴染みがある方もいらっしゃるでしょうが、いまいち漠然としない方もいらっしゃるはずです。

          「組織開発の探究」に見る、組織開発の在り方

          「他人を見下す若者たち」から学ぶ、仮想的有能感と喜怒哀楽の変化

          常にキャッチーなワードでZ世代や組織開発を語る坂井風太氏の動画に出てくる「仮想的有能感」という言葉。 動画の13分頃から、「最近の若者は~」のくだりで「仮想的有能感」というワードが出てきています。 このワードが紹介されている「他人を見下す若者たち」という書籍を今回読んでみました。2006年の本ですが、現在に通ずるものが非常に多い本です。 仮想的有能感とは 動画でも紹介されていますが、仮想的有能感とは自分は人より偉い、と思うこと、そして本当は有能ではないにもかかわらず、と

          「他人を見下す若者たち」から学ぶ、仮想的有能感と喜怒哀楽の変化

          〈坂井風太氏推薦:読んでみた〉マインドセット「やればできる!」の研究

          坂井風太さんの動画で出てきたワード「成長マインドセット」。「成長」と「マインドセット」。わかるような、わからないような… ※動画の20分頃から出てきています。 というわけで深掘りしてみよう!と元となる書籍を読んでみました。 ベストセラーゆえに要約や紹介記事はたくさんありますので(便利な時代ですね…)、そちらも参照していただければと思います。 自分なりで一言で表すと…「才能」VS「努力」論争において「努力」の大切さを表した本です。 本書では「硬直マインドセット」「しなや

          〈坂井風太氏推薦:読んでみた〉マインドセット「やればできる!」の研究

          〈読んでみた〉大企業ハック大全

          ONEJAPAN「大企業ハック大全」を読みました。 大企業かどうかにかかわらず、皆さん会社に対する閉塞感やもやもやを感じることはないでしょうか。 そんな状況下を潜り抜けよう、変えていこうという人たちが実践した「ハック」が書かれている一冊です。 印象に残ったことを書き出してみます。 大企業の本質 ONEJAPAN内で議論して出たことに「資産は豊富であるが、社内調整コストがかかる」とあります。 大企業は資産を豊富に持っていることが強みです。言い換えれば、調整コストを減らしさ

          〈読んでみた〉大企業ハック大全

          駆け出しマネジャーの成長論

          近頃マネジメントを意識することが多くなってきた中で、諸先輩方はどのように乗り越えてきたのかを知りたく、読んでみました。 完全にマネジメントのみのマネジャーは2.7% 逆に言うと、97%はプレイングマネジャーということですね。なんとなくそうだろうなとは想像していましたがここまでだとは。 CC爆弾 本書で一番キャッチーなワードでした。 「とりあえず上司をCCに入れておこう」経験があるのではないでしょうか。部下の立場から見たら「報連相大事だし、共有しないと怒られるし入れてお

          駆け出しマネジャーの成長論

          組織の〈重さ〉

          最近はまっている坂井風太氏のYouTubeで紹介されていた、「組織の〈重さ〉」という本を読みました。 とりわけ大企業ですと根回しなどから組織の重さを感じることがあると思います。 本書では、その「重さ」は大きく4つからきている、としています。 1.過剰な「和」志向 「和を以て貴しと為す」ですね。まさに日本人の美徳ともいわれています。2.内向きの合意形成 1.に関連して競合他社や顧客でなく、社内の合意形成(組織内調整)を重んじてしまっている。 3.組織内フリーライダー 「社内評

          組織の〈重さ〉

          社労士試験を取得した後の周囲の反応

          はじめに前回、勤務社労士登録に至るまでの話をしました。今回は、合格してからの周囲の反応や変化などに触れたいと思います。 1.予備校から合格者インタビューの依頼 こちらはなんとなく、想像がつくかと思います。各予備校のホームページにある一連の「合格体験記」の類への掲載依頼があります。内容は、「合格者喜びの声」「一問一答形式のインタビュー」「取得後のキャリア」など。媒体もホームページ、チラシ、動画など様々ですよね。実際に応えるかどうかはともかく、学習の動機や苦労した箇所を自分な

          社労士試験を取得した後の周囲の反応

          社会保険労務士~「開業」「勤務」「その他」どれで登録するか~

          はじめに社会保険労務士資格について、取ったはいいもののどう活かすか?ということは受験生の頃から気にしていました。なんせ合格率はここ数年6%台で推移しています。100人で6人しか受からない試験に合格したところで、活かす道がなければ意味がないよな、と個人的には考えています。 ※もちろん、資格コレクターや、「社労士試験勉強を通じて教養を身に付けたい!」というケースは別です。それはそれで、大変すばらしい姿勢だと思います。 今回は社労士を名乗るための第一歩である「登録する」ことにつ

          社会保険労務士~「開業」「勤務」「その他」どれで登録するか~

          令和3年度社会保険労務士試験に思う、「資格を活用すること」の有用性

          社会保険労務士試験を受験された皆様、お疲れ様でした。 情報を見る限りですがご多分に漏れず難しい試験であったことを感じています。やはり、選択式は鬼門ですね。 問題の傾向などは予備校などが詳しいと思うのでここで述べるつもりはなく、私も昨年合格した身として改めて思ったことは、「果たして苦労してまで取る資格なのか?」ということです。 ・専門家としての箔はつくのか。 ・周りの目はどう変わるのか。 ・学習内容は活かせるのか。 ・新たなつながりなど生まれるのか。 ・転職に有利になるのか。

          令和3年度社会保険労務士試験に思う、「資格を活用すること」の有用性

          あれからもうすぐ1年…昨年の社労士試験を振り返る

          はじめに年始に「社労士資格を活用するためにどうするか実験するぞっ!」と高らかに宣言して、すっかり放置させてしまいました。 そして早いもので、昨年度の社労士試験から1年が経とうとしています。おそらく多くの方が試験直前の心得等を書かれているかと思いますので、そのトレンドに漏れず(?)自分自身の振り返りも兼ねて、昨年の試験を振り返ります。※もっと言うと、昨年の試験後は憔悴状態で書く気になれず、今やっと重い腰が上がった状態です。この1年私が何をしたか?は後日書きます(今度こそ書きま

          あれからもうすぐ1年…昨年の社労士試験を振り返る

          社会保険労務士試験に合格して初めて、その後どうするかを考えてみた話

          初投稿、読んでいただきありがとうございました1/1にエントリーしました「社会保険労務士試験を受けてみた話」の通り、私は友人の勧めで半強制的に社労士試験を受け、まぐれで合格しました(読んでいただいた方、「スキ」をつけていただいた方…年初から私の駄文にお付き合いありがとうございます)。 https://note.com/milacan/n/n35a5aac4d62e さて、資格を取得したはいいがどうするか…。 逆のプロセス社労士という資格に興味がある方はおそらく、「収入アップ!

          社会保険労務士試験に合格して初めて、その後どうするかを考えてみた話