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【読書感想文】 自分も挑戦してみようという気持ちになる自己啓発エンタメ小説 『夢をかなえるゾウ』

インドの神様・ガネーシャ。

日本ではこの神様をどれくらいの方が知っているのでしょうか?

太鼓腹の身体に4本の腕を持ち、片方の牙が折れた象の頭を持っているこの神様は、困難や障害を取り除き、福をもたらす商売の神様で、インドでは絶大な人気を集めているそうです。

さらに、タイのワット・サマーン・ラッタナーラームという寺院には巨大なピンクのガネーシャ像があり、何やら作法があるようですが、その像に願い事をすると高速で叶えてくれるらしい、とのこと。

"高速"とは何とも頼もしく、魅力的な言葉であります。

私もいつの日かそのご利益に預かりたいものです。

売り上げ200万部を突破したベストセラー

本日は、『夢をかなえるゾウ』(水野敬也 著)をご紹介します。

ある日突然主人公の前に現れたガネーシャが、夢を叶えるための大切なことを教えてくれる自己啓発エンターテインメント小説の第1弾

2007年に刊行され、2008年上半期で82万部を売り上げたベストセラー作品です。

私が初めて読んだのは、この作品が世の中に浸透しきった頃で、ガネーシャという神様の存在を知ったのもこの時でした。

自己啓発小説というのも初めてだったので、読む前はいくらヒットしていたといえども身構えていたのですが、それは杞憂きゆうであったと気がつくのはとても早かったです。

ちなみに、2018年の時点で売り上げは200万部を突破しています。

私も挑戦してみようというポジティブな気持ちが湧いてくる

この作品は、「成功したい、変わりたい」と願う普通の会社員の前に突然現れた関西弁を喋るガネーシャが、次々と"夢を叶えるための課題"を出し、それを主人公が実践していく物語。

感謝すること、人を喜ばせること、行動、経験。

クリアするのが簡単なようで難しいひとつひとつの課題の意味を、偉人たちの言葉やエピソードを交えながら説いてくれるので分かりやすく、気づかされるものがありました。

そして、いわゆる普通の自己啓発本だと、読んで満足してそのままになったり、それは無理だと諦めてしまうのに、この作品は、不思議と私も挑戦してみようというポジティブな気持ちが湧いてきます。

実際、ガネーシャの教えをできる範囲で実践するだけでも、私の生活や意識は変わりました。

故に、私はこの作品に出逢えて良かったと感謝しております。

それにしても、神様の概念がいねんくつがえす、だらしなくて破茶滅茶はちゃめちゃで人間味溢れるガネーシャがとても面白いです。

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P.S.

上の写真ではないですが、読了後、感激した勢いで数日間ガネーシャ像の写真を携帯電話の待ち受けにしていたことを思い出しました。

でも、まったく慣れず、見る度にびっくりしていたので止めたのはここだけの秘密です。


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