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手紙。

久々のオールフリーデー。
友人に手紙を書こうと思って
3時間経つ。

スマホとの馴れ合い。
動画やSNSを見て3時間も。
時間はこわい。
まぁこんな日もいい。でも目は休めないと。


紙が好きだと言った割に
便箋は全然持ってない。
使い切ってしまったと言う方が、正しいけれど。
縦書きのちょっとフォーマルな便箋を発見。
これはちょっと、気分と違うなあ。

ないものを探すのは諦めて
ルーズリーフを取り出す。
こちら、学生時代に使い切らず
残ってしまっていたもの、
袋を開くと、テープがパキパキ言う。


中学生や高校生の頃
紙切れに手紙を書いて
小さく素敵に折りたたんで渡し合うのが
日常茶飯のことだった。

あのコミュニケーション
なんて言ったらいいんだろう。
ペンの色、紙の折り方、
どうでもよさそうなことが楽しかった。
楽しいから、それでよかった。

今日の放課後どこいく、とか
昨日のテレビがどうだった、とか
今読み返したらきっと
意味不明で笑ってしまうことばかり。

でも
今より小さな世界で
その中で発見した感動を
共有していた。

ポエマーがイタいなんて、誰も思わない頃。


久しぶりの手紙書き。
昔とは違って、なんて書こうか、悩む。
スマホのメモ帳に
頭に浮かぶことを先に書いてしまって
それじゃあ手紙の良さが出ないじゃないかって
現代と過去を闘わせたり

お説教くさくならないかな
語ってんなって思われないかな
そういうつもりはなくても
そういう風になりがちだからな
考えすぎかもしれない
嫌われたくないんだよな


躊躇いなく愛するのは、
跳ね返されても投げ捨てられても
とめどなく溢れる愛を育ててから。
でも
そんないつかは来ない
愛していかないかぎり
ここに立ち止まったまま、
動かないままだから


小学生の頃
Aqua Timezの「千の夜をこえて」を
よく聴いた記憶がある。
ラジオでもテレビでも流れていたし
子どもだったから
何の曲で、歌詞はどんな意味でとか
つきつめたりしなかった。
そういうもんだ、
小さい頃の記憶に残ってる歌って。

だけど
最近何かのきっかけで
一曲すべて聴いて。
歌詞の凄さに、
今更ながら感激している。
小さい頃、いや、高校生、大学生でも
まだわからなかったかもしれない。

「愛する」ということ。
その真価をこんなにも語っている曲だったのか。
こんなに真実に迫った曲がほかにあるだろうか。

聴けば聴くほど聴くたびに、
「愛する」ことの真理だ、と思わされる。


そうだ、わたしも。
思ったことを綴りたい。
あなたが大切だよ、と正直に書きたい。
くさいとか、言ってらんない、
私の心は、愛することを知っている。

少しの照れくささや
予想される白い目は
更なる愛で超えていけるだろう

怖くたって傷付いたって
好きな人には好きって伝えるんだ

この言葉を真実にしたい。

机に向かう。
ルーズリーフはまだ真っ白だ。
彼女が好きかどうかも知らない色で
綴り出す。

愛よ、どうか、伝われ


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