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大学院での日々

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大学院(博士課程)での日々について書いた記事をまとめています。
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記事一覧

博士課程に進学した理由を、改めて考えてみて

「あさぎさんは、どうして博士課程に進学したんですか」 最近、学部生や修士生と話をする機会…

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人に妬まれる彼は、”妬み”を知らない

人が何時間も何十時間も頑張ってきたことを、ほんの数分でひょいとこなす。 私の恋人は、そん…

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無気力から立ち直る

4月からの忙しさが、やっとこさ一段落ついた。 6月半ばに「よっしゃ、一段落ついた!」からの…

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相手に説明するときに気をつけたい、”前提”の話

難しい話を、相手にわかるように口だけで伝えることは難しい。相手によっては察してくれるけれ…

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必死にもがくその先に

何か新しいことを見つけて、それについて記すーー それは、かっこいいお仕事のように見える。…

35

”わかる・理解する”はゼロイチの話じゃない

もう4年も前に受けた授業に、いま再度向き直っている。 かつては、出来のすこぶる悪い学生と…

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同じ本を繰り返し読む、”再読”のススメ

同じ本を何度も読むことが好きだ。 何度も読んでいる、お気に入りの小説に手を伸ばした。分厚い文庫本の上下2巻セット。 これまで気付いていなかった伏線がいくつもある。前回読んだときとは違う人物の心情描写が、いたく胸にしみる。何度目かの再読なのに、気づけば顔をぐしゃぐしゃにして、泣きながら読んでいた。 * 再読の習慣は、元々は、仕方なしに始まったものだった。 あまり高頻度では本を買ってもらえなくて、学校の図書館は古くてじめじめしていて嫌で、公立の図書館は少し遠かった。小学

頑張る彼の目に、うつる世界は

私の恋人は、同じ大学院生で、よく無理も無茶もする。 「無理をしなきゃいけない時もあるねん…

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「与えられた環境で、工夫しながら生きる」

うまくいかない、うまくいかない、うまくいかない。 そんな感情がぐるぐると渦巻いていた。一…

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物事を理解するために必要なもの

「あさぎさんは、脳の持久力が足りないね」 そう言われたことがある。しかも2人、別々の人か…

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”憧れ”の前向きなちから

憧れの人を思い浮かべると、なんだかほんのちょっと、背筋がシャキッとする。 私の憧れの人は…

25

優しい言葉だけが優しさじゃないと知った、4年前のこと

「なんでこんなのもわからないんですか?」 研究室に響く先輩の声。 ぎゅっと唇を噛んで、耐…

65

”研究のはじめ方”の手引き(5):先生や先輩に質問するときの3つのコツ

新大学院生にむけて、博士課程3年目の私が「もっとはやく気づいていればよかったー!!!」な…

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謝らなくていいんだよ

zoomで開催された、修士生向けのゼミに参加した。 なつかしくなった。目の前には、ほんの少し前までの私と同じように、慌てふためく子たちがいる。 「これなに?全然わからない」「ノーテーションから説明して」「数式はいいから言葉で説明して」「どうしてそうなるの?そこがわからない」 至極真っ当なんだけど、厳しくきつく聞こえる先生のツッコミ。 「すみません」「ごめんなさい」 ついつい、何度も出てしまう、謝罪の言葉。 なつかしい。私もツッコまれては、「すみません」と「ごめんな