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適応障害で退職し、転職した職場を3日で辞めた僕がヒモから主夫になり起業するまでの話007

傷病手当金、というものをご存知だろうか。

今回の僕のようにメンタルの不調だけでなく、身体の病気や怪我などでも、
とにかく「心身の何らかの異常によりしばらく仕事を休まなければならなくなった場合」に受け取ることができる手当金のことである。

心の不調や不慮の事故などはある日突然訪れるものなので、
こういった制度はとても助かる。

そして、この傷病手当金は会社が支払うものではなく、会社が加入している保険会社から支払われるものなので、
もちろん人事の方に手続きなどで手を煩わせることはあるが、
基本的に「休んだ上に更に会社に迷惑をかけたくない」という気持ちからは逃れられる。
ここも安心ポイントである。
ただでさえメンタルが崩壊的な状況で「給料泥棒と思われるのではないか」という不安は重荷以外の何物でもない。

全国健康保険協会(協会けんぽ)のホームページによると、
傷病手当金が支給される条件は以下の4つ。

1.業務外での病気やケガによる休業であること
2.仕事に就くことができないこと
3.連続で4日以上仕事に就けなかったこと
4.休業期間に給与の支払いがないこと

正直、僕は申請の際にこれら全てを厳密に審査された記憶は無い。

上記の条件に加えて必要な書類が「健康保険傷病手当金支給申請書」。

本人記入欄、会社記入欄、担当医記入欄とあり、
本人記入欄に個人情報と発病日、初診日と手当金を受け取りたい期間を記入し、
担当医に記入欄を埋めてもらえば完成。
その後会社の人事宛に郵送して後は支給を待つのみ。

傷病手当金は基本的にどの企業も社員に求められれば申請書の送付、手続きは行わなければならないので、
休職が決まってから「傷病手当金を申請したいので書類を送ってください」と人事等担当部署の方に伝えれば書類がもらえるはず。
くれない会社はやばいと思っていい。

もらえる期間としては最長で支給開始日から1年6ヶ月。
未来の分を申請することは不可能なので、
例えば初診日から1ヶ月分欲しければ、1ヶ月待つ必要がある。

そして、支給されるのも手続きから1ヶ月以上かかることが多いので要注意。

自己記入、担当医記入、会社に郵送、人事が記入、社労士が手続き、協会けんぽが手続き、と踏む手続きや関わる人が多いのでそれなりに時間はかかる。

なので、傷病手当金ばかりをあてにして、貯蓄が無いとかなりしんどい。

僕も実際親や彼女がいなければどうなっていたことか。(サラッとリア充自慢をするけれどメンタルがしんどいのでそれくらいさせてくれ)

そして肝心なことを忘れてはいけない。
もらえる金額のお話。
こちらは正確な計算式だと

支給開始日の継続した12ヶ月間の各月の標準額を平均した額÷30日×3分の2

こうなるのだが、ざっくり言うと「給料の3分の2」の額になる。

給料が20万だったら13万、25万だったら17万くらい?の計算になる。

とにかく、これからメンタルブレイクする予備軍の皆さんには(そんな人1人もいなければ嬉しいけどそんなはずは無いと思うので)、
会社の人に給料泥棒とも思われずに、休んでいる期間にしっかりお金をもらえる制度があることだけは知っておいてください。

いつ自分がそうなるかはわからないし、元気な時はこんなこと言われたって右から左に流れていくだけだと思うけれど、
「そう言えばたまたま読んだ記事の中でようわからんやつがそんな制度のこと話してたな」くらいには頭に留めておいてくれれば嬉しい。

次回からは、思いの外楽しかった休職ライフと、次への一歩を踏み出すための求職ライフについてお話していく。


小野トロ





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