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#37★梅酒に潰れる私を愛して

こんなタイトルをつけるなんて、私らしくないな。

こどもたちと21時半に布団に入った後、真夜中に目が覚めてしまった。

目覚めと同時に、私はもがいていた。

まるで水深2mくらいのところに潜って、
水面を目指して泳いでいる時のような、
酸素を求める息苦しさを感じた。

完全に目覚めるでもなく、
まだ夢の中の幻想にいるわけでもなく、
まどろむという言葉がしっくりくるあの時間に。


しっかり目が覚めても、なんだか苦しくて、
一度ちゃんと起きることにした。

たいていは、こういう時にお茶とか白湯とか飲みたくなるのに。

気付けば梅酒を手に取り、お湯で割っていた。

真夜中に目が覚めて、お酒を手にしたのは、
成人してから初めてかもしれない。

梅酒のお湯割りを飲みながら、ふと考えた。

(あぁ…。梅酒で潰れたい。酔い潰れた自分を、誰か愛でておくれ。)


こんなことを考えること自体が珍しいのだが、
こんなことを考えるということは、
現実にはもう起こりえないと思っているからでもある。


私は普段、お酒を飲まない。

妊娠、授乳期間はもちろん飲まなかったけれど、
その期間を終えても、飲むことは本当に数えるくらいだった。

それはなんでなんだろうと考えてみると、
真夜中にこどもが起きてしまった時に
自分が対応しないといけないと思っているからだ。

そして、起きてしまった子どもに対して、
「あぁ…もう!!気持ちよく飲んでたのに!!!」
と思いたくないのだ。

そう。

飲むなら、酔いたいし、
酔うなら、もうそのあとは何も気にせず寝たい。

それが私にとっての〖心地良さ〗だから。


お酒の味が好き、というよりも、
『お酒を飲む=心地良さを感じる』なんだな、私は。


そういえば、20歳の頃に付き合っていた彼とは、
よく一緒にお酒を飲んでいた。
みんなでも、2人でも。


お酒が入って饒舌になるとお互いを褒め合った。

普段小っ恥ずかしくて言えないことを、お酒の力を借りて伝えていた。


これは、友人関係でもあったな。

さらに言えば、教授たちの飲み会でもあった。

お酒の席となると、普段聞けない本音や経験談を聞くことも多かった。

そういう時間が、たまらなく好きだった。


そうか。

私にとって、『お酒を飲む=人との心の距離が縮まる』でもあるなぁ。


あぁ、ただね。

私は当時、わりとお酒に強い方で、
あまり酔いつぶれるということは少なかったのだ。

たいていはお店の忘れ物チェックをして、会計を手伝い、
時には介抱にまわり、駅まで送り届ける役目だった。

ゼミやサークルの合宿でも、
片付けまで生存していることが多かった。

だから唯一、宅飲みをして、
眠気とともに飲みながら寝てしまう、というのが
『酔い潰れる』経験だったと思う。

アルコールで気持ちがふわふわとしている中で
うとうとするのは、本当に心地よかった。

さらに、愛しそうに髪を撫でる手が現れた時は、幸せでしかなかった。

(記憶の中ではたぶん、1回なんだけどね。笑)


あれから十数年、

私はトータルで10,000回は寝落ちした頭を撫でて過ごしてきた。
(夫と3人のこどもたちの頭ね。)

これはお酒を伴う寝落ちではないけれど。

私は家族よりも後に眠ることが多かった。
というか、ほとんどだったから、
自分が撫でられる機会がそもそもなかった。

でも、寝顔を見ながら髪の毛を撫でる時間も好きだったから、
それだけの幸せな時間をありがとうって、心から思っている。


それでも今夜は、

少し欲張りな望みを抱く、自分を許そうと思う。

梅酒に酔い潰れる私を、愛して。


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