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【障碍者雇用】③ 楽しく、“100人100通り”を実践!暮らしランプさま~代表森口さんインタビュー前編~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回は「暮らしランプ」さんの、
暮らしの少し先を、少し明るく灯す
事を考え、実践している様子をお伝えしました。
今回は、代表森口さんのインタビュー前編をお届けします。
以前の記事
①活動紹介&特徴
②暮らしの少し先を、少し明るく
暮らしランプ
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■森口さんのお話
【これまでのキャリア】
高校では、園芸の勉強をしていた森口さん。
1番最初の、仕事はお花屋さんです。
花屋を2年やって、体調をくずしてしまい、
精神的にひきこもった状態が半年ぐらいあったといいます。
その時期、母親が寝てる枕元に、トラックの配送の仕事のチラシを置いていく日が続きました。
「だんだんおもろくもなってきて、これ行ったらええんやろ」
って面接に行ったそうです。
面接で、何をやりたいか聞かれ、「花屋です」って答えたものの、なぜか採用されました。
そこで働きだして1年後、京都で売上1位を取ったといいます。
「でも、その週の風邪ひいて休んでるんですよ・・笑」
といいます。
代わり配達してくれた人が、いつもの担当が風邪ひいているんです。
と伝え、休んでいることを知ったお客さんたちが、いつもよりも注文を多めにしてくれたことで、1位になったといいます。
みんなが助けてくれた時の方が、普段よりも結果が良かったんです。
自分の得を求めずに、助けてくれたことで結果が良い経験から、助け合うことが大事だと実感します。
その後、福祉事業所で10年働き、暮らしランプを6年前に設立します。
設立時から、園芸療法士さんも理事にいるので、高校時代から、興味のあった園芸療法も取り入れています。
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【引きこもりの人、親との関係】
代表の森口さんは、一時期ひきこもりの状態だったことがあります。
だからなのか、障碍を持っている人に限らず、ひきこもりの相談が入ることも以前はあったそうです。
そういう時、
家が好きだったら、家にいたらいい
と言っているといいます。
だけど、
人と会うのが怖くてひきこもりになっているなら、人と会わない方法で仕事ができる。
そして、暮らしランプの活動で、
ここだったら働けると少しでも思ったなら、そのやり方はある程度は考えていけるので、週一からでもいいよ。と言っています。
ひきこもりと言っても、
人と会えている時点で絶対大丈夫なんで、
会わない方はほとんどいないので、そこは調整できています。
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【20年後今よりちょっと生きやすくなる】
今は、
20年後、今よりちょっと生きやすくなったっていう実感が、自分にあること
を目指しています。
自分にあること 、というのが大事ですか?
と聞くと、
「そうですね。 やっぱり自分のことを考えず、
他の人のことばかり考えすぎると、やっぱり正しさが優先されがちになる
ので・・。
自分のこととして考えることで、自分の心地良さを優先する
と思うからですね。」
そして、今後は心地良さで社会がまとまっていく。
ということも考えています。
暮らしランプの利用者さんも、地域の人も、
お互いに、心身の健康に寄与しあうこと、
おいしいコーヒーを飲んで心地よい空間を提供すること、
アート作品を気に入ってもらえること、
そのアートを飾ることで癒されること。
そういった心地よさで社会がまとまっていくと考えています。
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【1人のためはみんなのため】
暮らしランプは、
日中の仕事、夜間の仕事、
人に会いたくない人は、人に会わない仕事、
一般就労、障碍者雇用など、
本当に多様な働き方ができるようにしている
のですが、きっかけも様々です。
1つは利用者さんのお話です。
その方は、精神を落ち着かせるために、
眠剤を飲んでいて、朝起きれない。
0時に練れなくて、
眠剤を飲む判断をするのが、3時とかになってしまう。
そうすると、起きれなくなる。
それに対して、ちゃんと来なさい。なんで来ないんだよ。
と、いう接し方をしていると、
本人の自信を失わせてしまう。
それはとても暴力的に思えてしまう。
もう1つは、
展示会で東京に行ったとき、ホテルにマッサージをお願いした時のお話。
同年代くらいのマッサージ師さんがきて、
話をしていると、福祉のことにも詳しかったそうです。
その方は、ひきこもりの経験があり、
人と会うのも怖かったけど、夜ならあまり人と会わないし、お客さんも二度と会わない人と思うと、マッサージを仕事にすることができた
という、お話をききます。
マッサージ師さんのお話を聞いて、
障碍がある人とない人の区別なんてない
と感じました。
その時に、
働き方は1つじゃないと思った
福祉が介在すると、利用者さんになるけど、
介在しなければ技術があるマッサージ師さんになるわけです。
だから、僕らが、障碍者雇用とするのは少し抵抗があって、
障碍がある人も一般雇用する方が整合性があるような気がしました。
「そこで散らばってた点が繋がったんだよね」
朝起きられないということと、
夜働いて人があまりいないから、落ち着いて仕事ができる。
という話がつながり、
厨房に居れば小さな空間だから、〇〇さんは居れるだろうなとか、
そう考えて行くうちに、
個別性に合わせて仕事ができてきました。
結局、
1人のためにやることは10人のためになる
ということかなと思う。
0人のために、福祉施設やりたいって言ったら、何にもならないけど、
1人の、〇〇さんがいるから 、そこまでできる。
困りごとを抱えている、仲間と出会って、
暮らしランプにできることを考え、繋げてきた結果、
100人100通りの暮らしランプになってきたお話でした。
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【個別性を大事に就労の継続支援】
本来、B型で働き続ける道もあるし、
やりたいことが他にあるならチャレンジする道もあるし、
だけど、今は週2でしか働けない状態だから、
もうちょっと安定して継続できるようにしていこう
という、訓練ができる場所になっています。
B型で時給を上げていくより、
ここまでできたら一般就労や、 他のところでチャレンジできる。
安定的に働けるようになると、A型に行ったり、就職したり、
さまざまな働き先にチャレンジしています。
子供が好きで、働ける自信がついたんで、保育士になる人もいたといいます。
焙煎士として独立をした人もいます。
※焙煎士になった経緯は、①の記事【効率よりも本質的】にあります!
![](https://assets.st-note.com/img/1688961896476-GH1ciXhVib.jpg?width=800)
【本質的な福祉とは】
今まで、noteでも
制度が整えば整うほど、多様な人が交わらなくなった、
という話をいろんなところで、お話してきたのですが、
暮らしランプの大事にしている、本質的な福祉は、
福祉の制度ではやらないことをやる、
というのが、
本来の福祉の意味
なのではないかといいます。
そういう関係が、暮らしランプの中心にあるので、
スタッフにも、その家族の中にも伝わっています。
その人たちが、他の共感できる人に、
個を大事にすることや、寛容さが伝え、伝わることで、
共感の輪が広がり、よくなっていけるのではないかと感じている。
とお話くださいました。
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■最後に
最後までありがとうございました。
1人のためはみんなのため
最初は1人のためだったことも、同じような困りごとを抱えている人のためになるし、そういう働き方がなかっただけで、そうしたかった人もいるかもしれない。
選択肢を増やすことは、大変なことも多いですが、
その分、誰かのための、「誰か」の母数が広がることでもありますね。
サイボウズも、多様性はすでにそこにある。
と考えていて、今ある多様性の中の「誰か」も、そういった選択肢が増えることで働きやすくなっているんだなと感じます。
次回はインタビュー後編です。
代表の森口さんの人柄がわかるようなお話がたくさんです。
次回も見てもらえると嬉しいです😊