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【1人の声はみんなの明日③】困っている人の声をひろう「こどもになる」~枠組みをはずす~


■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

ユニバーサルレストランを舞台にした放課後デイサービスや、
まるでソーシャルワークのような保育を実践している、
「こどもになる」のさっちゃんにお話しを聞いてきました。

前回は、原点になる保育園のお話しでした。
今回は、こどもになるの活動からのお話しです!

▼以前の記事
原点の保育
こどもになるの活動から


〜一般社団法人こどもになる〜
Webサイト:https://sana-hoiku.com/
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCUo-ARGbmXfZV11-dDN7itw/featured
note:https://note.com/kodomoninaru
放課後デイサービス(ルクッカー)・ユニバーサルレストラン(ル・クル・ド・マリアージュ)などのルクログループ:https://fooding.co.jp/



瀧幸子さん(さっちゃん)


■枠組みをはずす


〇福祉の枠組みを外してみたくなった


前回、福祉の枠組みについてお話ししてくれたさっちゃん。

今は少しずつ枠を外してきているといいます。

福祉っていう枠を、外したくなってきているんです。

枠組みだとグレーと呼ばれる人だったり、
兄弟がバラバラになってしまったり、
そういう枠組みではない人たちっていうのも、
取っ払って受け入れはしています。


放課後デイサービスは、福祉事業で、
ル・クル・ド・マリアージュっていうレストランの
福祉事業の責任者ではあるんですけど、
それはルクロっていう会社に雇われてるんです。

それ以外に、「一般社団法人こどもになる」があります。
前回お話しした、さな保育はそこで行なっています。


だから、例えばセミナーとか研修とか、
何かお話ししてくださいという、私個人への依頼は、
一般社団法人こどもになるで受けています。


その中で、子どもたちが社会科見学っていうか、
いろんなお仕事があるよっていうのを、
特にデイサービスにも来られない子たちにも見せてあげたいから、
いろんな仕事を見せてもらいに行かせてもらったりもしています。

だから、一般社団法人で自分でやっている方とルクロの
二本柱で考えているところです。


〇人って役割分担


さっちゃんは続けて、
人って、役割分担だとも思っていて、
お仕事とか生きていくっていうのは、
本当に学校教育で考えると、1から10まで全部自分でやれたら、
すごく自立できているね。いい子
だね。

って言ってもらえるんだけど、
1時間目から6時間目までしっかり座っている。
それ以外の漏れてくるような子たちはグレーゾーンって呼ばれているじゃないですか。


逆にこのグレーゾーンって言われている人たちの方が当たり前で、
もうこれはしんどいよ。
って一生懸命教えてくれているような気がしていて、

そっち側にシフトチェンジしていく
今がいいチャンスの時期なんじゃないかなっていうのは、
すごく思っています。

私が子どもの頃なんかもいたんだろうけれど、
やっぱりすごくコロナとかも大きかったです。

今までは、現場でできないならオンラインでなんていう、
そういう発想すらなかった。


でも、オンラインで仕事ができる時代を経て、
今はできないことがいっぱいあるからどうするかっていうふうに動く人たちも増えているので、
だから少数派って言われていた人も、
逆転劇が起こっていくんじゃないかなって思っています。

そうなると、勝手に私はすごく良くなっていくんじゃないかなと思っているんです。
と、お話しくださいました。


〇スマホをもって変わった世界


今の時代でいうと、スマホってみんな早い時期から持っていて、
昔の考え方だと、目が悪くなるとか、
いろいろ懸念される点もあるけれど、
もうそんなこと言っていられないですよね。とさっちゃん。


持っているものを味方につけていけたらいいなっていうのが、
正直私が思っていることなんです。


私が関わっている子で、場面監黙症っていって、
言葉も出ない、人の前で固まっちゃう子が、
学校に行けなくなって家にいたんですけど、
お母さんがスマホを買ってあげたことで、
彼女は家でずっと、好きなお菓子作りを調べていて、
そして、お母さんに材料を買ってきてもらって、
それを作るっていうことをしていました。

学校ではないけれど、家で彼女の生活リズムになっていて、
その子がすごくクオリティの高いものを作り出したんですよ。

うちに来ても動かないから何にもせず見ているだけなんですけど、
やっぱりレストランでプロの技を見るっていうのは、
最高の経験だったようで、家で再現してたんです。


そして、実は親がその子の工房を立てたんです。
だから大人が動いたらすごいんですよ。


子どもたちやれるんです。


子どもたちの選択に寄り添うっていう形だから、
子どもたちが選択したっていう風になると、できるんです。
今は、工房でお菓子を作って、販売しています。

それがメディアの力も大きくて、メディアに取り上げられたりしています


やっぱり、大人が動くと子どもたちっていうのは、
すごく任されるのが嬉しいし、学校じゃなくてもいい選択をすると、
大人を動かせるんだな、って


今やその子は、オンラインの力でドキュメンタリーにもなっていて、
ドキュメンタリーが海外の方で受けて、
海外の方で賞を取ったり、お母さんはこの2月に本を出されて、
私たちとの関わりも書いてくださっているんですけど。

苦手なことばっかり、喋れない、動かないって何もできないわけで、
それが家の中だったらできるから、彼女の安心できる場を作って、
できるようになっていて、最近はちょっと外に出ていろいろできることも増えてきているようで、
そういった、スマホが彼女を変えたような実例を見ているので、
味方につけられるものは味方にしちゃえばいい。とそう思っています。

さっちゃんがお話ししてくれたお話しは、↓こちら↓


■最後に


最後までありがとうございました。

グレーゾーンや制度のはざまのお話しって本当によく聞きます。
その中で、できることを雇われていて責任者である、放課後デイサービス
と、一般社団法人で、補ってはざまの人も受け入れるのがとてもステキな試みだなと思いました。

次回は、そんなさっちゃんがいろんなことを体験し、人と一緒にいろんなことを作っているお話しです!
次回も見てもらえると嬉しいです😊


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