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【イベント開催レポート】こども自身が考え歩む姿!ドキュメンタリー映画「ゆめパのじかん」上映&海外上映の様子〜後編〜

【最初に】


こんにちは。サイボウズのもっちーです😊

以前、noteでご紹介したTOKYO PLAYさんとサイボウズでイベントしました!
今回のイベントは、川崎市高津区にある子どものための遊び場
「川崎市子ども夢パーク」、通称「ゆめパ」を舞台にした、
悩みながらも自身が考えて歩もうとする子どもの力が描かれている、
ドキュメンタリー映画「ゆめパのじかん」の上映会&トーク会です。
前回は、イベントの様子、海外での反応を中心にお伝えしました。
今回は、トーク会を抜粋してお伝えします。


▼TOKYO PLAYさんの記事はこちら
中間支援としての活動
活動が出来るまで
③そもそも子どもって
④遊びって環境問題?
変化と私たちにできること
つながりをふやして


【トーク会の様子】

トーク会の登壇者


○海外上映について


西野さんからトークが始まります。

今回海外上映の様子を見るのを楽しみにしていたんだよ。
この映画は、本当に海外で受けるのか?日本の派手な映画でもないし。

重江監督は、
劇場で嶋村さんに、映画を世界に出しましょう。
と言われて、色んな準備をしたといいます。
立派な会場で上映することになって、緊張したけれど、開き直って舞台挨拶もしました。

嶋村さんも、海外で上映をした後に、参加した方の熱意を感じ、翌日にカメラを向けて参加者の感想動画を撮影したら、結構みんなガツガツ喋ってくれたので、そういうのもすごく良かったなと思った。
細かいところまで、みなさんが感じ取ってくれたっていうのも嬉しいですね。


ここから、本格的なトーク会に、
例えば、イギリスなんかだとコロナ禍で10人に1人が不登校という数字があります。
さっきの感想動画でも、イギリスのプレーパークをしている方が、
学校が空いている時間の遊び場を開いて、不登校の子たちを受け入れるということを今までは考えたことなかったけど、大事だなと思った。
そう言ってもらって、伝わるんだなって。

結局学校行けなくなっちゃったりしたら、孤立していく行き場がない。

1年間に500人もの子どもが自殺していく社会、その全てが不登校だとは言わないけど。学校に行けないだけで命を断つしかない、
そんな悲しい日本社会は、もうこの仕事を40年近くやってきて、
学校に行けない子どもと一緒に子どもたち友達と遊べ、大人たちがしっかりと関われる場を欲しかった。
それを映画に撮ってくれて、これが英語で翻訳してもらったらこんなに響いたのがすごい。


怪我させたらいけない。そういう視点になってきて、
どんどん屋内型の遊び場に移行する社会になっていて、
安全安心で火なんか使わないで怪我しないで、やけどなんかしない。
そういう社会がまだまだ広がるのかな。

そんな中で、自分たちで決まりもできるようにしているのってすごく力になります。
遊ぶっていうことが本能的に、ちゃんと危険に触れるとか、手先が器用になるとか、いろなものを遊ぶっていうことで、把握していくんです。


○参加者さんからの質問


子ども時代にどのような経験や人間関係の構築が必要だとおもいますか?


自分で経験を通して危険を予知して察知できる力って絶対必要。
大人がすべて守って絶対に怪我しない状態を目指していったら、
自分でものを考えられない人間を作り出していく。

遊びが持っている力で注目されているのはいろんな分野から言われている非認知能力ってやつだよね。
今は認知能力であるテストによって測れる力ばっかり優先されてきた結果、どんどんいびつな、生きづらさを抱えた子どもたちが生み出されてきたけれど、遊びを通して人とコミュニケーションを取れる力、何か生きていく力、自分の感情をコントロール、数値化できない力が必要だなって思います。

やっぱり失敗を通して、自分で判断できる力って大事だとつながる。
いたずらって何かっていうと、自分が何かをすることで相手がびっくりしたりとか怒ったりするけれど、じゃあ境目ってどうしたらわかるの?って言った時にやらかすしかない。
そういう風に考えると、遅すぎることは常にないと思っているんだけど、
だけど、子ども時代って幅を知る時代だと思ってて、やりすぎないこと、やりすぎてしまうことも、両方があるから、その中間がわかるっていうふうになっていると思います。

子ども時代は、幅を知る時期。


○登壇者から


重江監督
今日はありがとうございました。
初めて映画を見てくれる方も結構いらっしゃって嬉しかったです。
何か質問などあれば、この後直接聞いてくださいね。
あとは、お2人からお願いします。


西野さん
夢パークでよく聞いた言葉は、ここかなら安心して遊ばせられるんです。
近所の公園では遊びを制限されてしまう。

好きなだけ子どもを遊ばせてあげられるから、危ないからやめなさい、静かにしなさいって子どもに言いたくもないけど言わなきゃいけない日常の中で、制限なく遊ばせられる世界なんですって言われます。

やっぱりこれを地域にどれぐらい広げられるかな?
今本当に世界から夢パークに視察に来ているんですよ。

ちゃんとこれが必要なんだ。こんな育ちがあるからさっきも言ったように生まれてきてよかったよこの社会って僕生きてるって楽しいよって思える社会を作るのが、大人の責任と思うんですね。


嶋村さん
今日はありがとうございました。こんな感じでやりましたけど、皆さんもぜひ、なんか面白いことしようっていうことを大事にしたいなと思っています。
やっぱり、私たち一人一人が主人公なんだよって、
社会を変えていくためにそこをどう大事にできるか、
だんだん少子化になっていく社会の中で子どものことを専門にしている人が、
専門的な場所に子どもたちを囲って専門的に関わるっていう時代はちょっと終わりにしないともうまずいんじゃないかな。

背景が違うことを大事にできるっていう社会を作るには、みんなが主人公でなんかやれるような話をもっと社会にしないといけないなというふうに思ってます。


【最後に】


最後までありがとうございます!

遊びとは非認知能力、子ども時代に遊びを通じて幅を知る。
なるほど、、と納得するお話しが多かったです。

海外ってとっても進んでいるんじゃないのかと思いますが、
実は夢パークのような場はなかなかないんだなということにも気付かされました。
西野さんがおっしゃるように、世界にこのような場をどのくらい広げられるか楽しみにです。


また見てもらえると嬉しいです😊

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