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【子どもが遊び育つには?②】社会課題として中間支援として取り組んでいるTOKYO PLAY~活動ができるまで~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

中間支援という立場で、様々な居場所の形を地域と一緒につくっている、TOKYO PLAYさんです。

前回は、活動内容についてお伝えしました。
今回は、活動ができるまでのお話です!

▼以前の記事
中間支援としての活動

TOKYO PLAY
Webサイト:https://tokyoplay.jp/
fecebook:https://www.facebook.com/TOKYOPLAY




■TOKYO PLAYができるまで


・代表の嶋村さん


代表の嶋村さんは、元々羽根木プレーパークで働いていました。
羽根木プレーパークは、日本のプレーパークの元祖といえるところです。


羽根木プレーパークをやめてから、何年かフリーランスをしていました。
プレーパークをやりたい人たちに、立ち上げて最初のお手伝いをしていたりとか後は講演会をしていました。

そこから、川崎市子ども夢パーク(以降、夢パーク)に立ち上げから関わることになります。

川崎市の子どもの権利条例ができて、これを記念する施設を作りました。
それが、夢パークです。

夢パークに市の嘱託職員として関わっていたのですが、
任期が5年と決まっていました。


・London Playとの出会い



夢パークで嘱託職員をしている時、
ロンドンに行き、London Playっていう団体があることを知りました。


なにをしているのか聞いたら、
社会のいろんな立場の人が遊ぶって大事だよ。
そんなことを伝えたり、そのために動いているプロジェクトをたくさんやっている団体
と教えてもらいました。


その時に、「東京でも必要だと思いますか? 」と聞いたら、
当たり前じゃないと言われ、じゃあ作ろうかなという感じで、
最初は勉強会から始まりました。


London Playでは、毎年8月第1水曜日のPLAYDAYという
全国的なキャンペーンイベントの日に、
まちのいろんな人たちが、様々な取り組みをするためのサポートをしていました。

美容師さんが、その日だけは無料で髪の毛のセットを子どもたちにやってあげます。みたいな感じで、
地域のコミュニティセンターとかも、
自転車のうしろにスムージーバイクっていって、ミキサーをつけていて、
漕ぐとスムージーができるっていうものをしていたり、


全国で50万人が参加するようなイベントになっていて、
だから、TOKYO PLAYでは、10/1の「都民の日」を中心に「とうきょうプレイデー」をやることになりました。

ロンドンとかでは、セレモニー会場に市長が来てやっていたりして、
とても認知されている。

雰囲気もすごく良くて、
こんなことが、日本でもできたら子どもたちの環境も変わりそうだなと、
そういった想いで2010年に立ち上げました。

とうきょうプレイデーは、2013年からやっています。

今年は10周年!


・とうきょうプレイデー


とうきょうプレイデーは、都民の日に開催されます。

メイン会場で、みんなでお祭りをするだけじゃなく、
児童館とかプレーパークとか子育て広場とか、
自分たちの現場でも「今日プレイデーだよ」
「遊ぶことを、みんなで大事にしようよ」っていうことを、各々発信してください。って伝えて、現場の様子と一緒に発信してくれています。



いわば、同時多発的に東京都内の子どもの遊びの大切さを広げる活動をしています。


今年は、10周年ということもあり、展示もしましたが、
メインの会場を作らずに、
いろんなところで、ポスターを貼ってもらったり、
その日に向けてちょっとしたイベントをやってもらったり、
イベントはせずに、いつも通り過ごしてもらったり、
できる形で、いろんな会場の人に参加してもらっていて、
昨年は、100 箇所くらい登録してもらいました。


・その他の企画


他にも、TOKYO PLAYとして、企画していることもあります。

フォトコンテストとして、インスタで「遊び」にまつわる写真を投稿してもらって、抽選でグッズが当たります。
という企画には、400件 くらい応募してもらえています。

「よむよむプレイデー」という企画もしています。

これは、各界の様々な方たちから「なぜ、遊ぶことは大切なの?」をテーマに、「1分で読めるあそびのはなし」としていただいた300字のメッセージを紹介する企画です。

記事はこちらで読めます
https://playday.jp/place/category/yomuyomu


・TOKYO PLAYの想い


代表の嶋村さんは、
「TOKYO PLAYを立ち上げた思いと一緒なんだけど、本当に、遊びを、もっと大事にして欲しいな。大事にされたらいいのにな。」


「遊び」という切り口で難しいと感じるのは、
直接的な課題解決じゃないから、伝わりづらいんだよね。

そういいます。


最近でいうと、「不登校支援」「子ども食堂」「フードパントリー」とか
すごく、わかりやすい。


今まさに、生きる事とか、生活のライフラインで困っている人たちに
直接支援していることって、わかりやすいから、バズりやすい。


社会的にも話題になりやすく、新聞とかメディアとかにも、
取り上げられるけど、
遊んだからって今すぐ何かが解決するわけじゃないから、
わかりにくい面がある。



遊ぶことによる価値や成果は、何年も経ってから現れることが多い。
目には見えないけど、自分の中に蓄積されるものなので、
どうしても見えづらくて、社会の中で大事にされているかというと、
結構後回しになっちゃう。


だからこそ、遊びのことを伝えるのに、面白く伝えたい。
面白く広げたい。「楽しく、面白い」ということを広げたい。
そんな思いでキャンペーンとしてやっていると教えてくれました。


■最後に


最後までありがとうございました!

確かに、直接的な課題と遊びは結びつかないし、社会課題として解決できていると実感するものの方が、広がりやすいなと感じました。

自発的に解決していくことを学ぶことは、遊びの中には多いような気もしています。

次回は、たくさんの子どもを見てきた嶋村さんから、多様な子どもの育ちについてきいてきたので、お伝えします!
また見てもらえると嬉しいです😊

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