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【みんなでっかい家族⑥】つながりをつくり、家族丸ごと焦点に「あだち子ども支援ネット」 活動報告から
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
今回で「あだち子ども支援ネット」さまの最終回です。
最後は、あだち子ども支援ネットさんがたくさんのことをしている中で、
報告書としてアウトプットされているものが、本当に本質だと思ったので、抜粋してお伝えします✨
以前の記事
①活動紹介
②活動ができるまで
③インタビュー前編
④インタビュー後編
⑤学校との関わり
あだち子ども支援ねっとWebサイト
■活動報告から
今までの活動報告をたくさん持ち帰らせていただきました。
全部をお見せしたいくらい勉強になる内容だったので、抜粋して一部お伝えします。
![](https://assets.st-note.com/img/1687854653237-MpHJNGSIOW.jpg)
【2018年:あだち子ども未来応援円卓会議より】
「生きていくことに不安のない人はいません。悩みのない人もいません。
人間が数十年生きていくうちに、成功があり、失敗がある。そしていろいろなトラブルはつきものです。」
「日々私が関わっている子どもたちが、私に求めているものは、人です。
両親、祖父母、兄弟姉妹、いろいろな役割を求めているが、結局は人を求めている。
子どもたちは、学校を嫌い、社会を嫌い、人を信用できない。本当に苦しんでいる。
色んな家庭に育っている子どもにも出会いました。
うちの親はこういう親と自慢して歩く子なんていない。
それを本当にひた隠しにしながら、
「でもそれは想いでしょ。みんなに言えるところで話そうよ」
と言っても出来ない。
私が家のことをさらけ出すことができないように、子どもたちはもっとできない。
どんな家庭、どんな家族でも大嫌いにはなれない子どもたちと、
出会ってしまっている支援者にできることは?と考えてみてください。
【2018年度活動報告書より】
個性の尊重、個人主義、競争原理から地域のつながりが希薄になり、
他人の目を意識せずしての生活や、暮らしを自分並みの生活に整えることが難しくなり、
標準的なあたりまえ家庭のサイズ、内面が規定化されてしまった規定内・普通に思い描ける家庭でなければ、変・おかしいと評価されてしまう今。
それぞれの生活は、違ってあたりまえ。我が家は我が家らしくが本来はあたりまえ。
どこかで苦しくなって、一時期つまずいても
「やりなおせる」と、チャンスを認めている周りの環境さえあれば、
次の日にきっと希望が持てるでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1687854701094-Z1sKVS4KXD.png?width=800)
【2019年度:あだち子ども未来応援円卓会議より】
「居場所がない現代人」「居場所がほしい」と叫ばれて
何十年とたったかと思います。
そもそも一人ひとりの居場所の定義って何なのでしょう。
確かに、身体も気持ちも落ち着き、
自分らしく振舞うことが自然体ででき、
実益にも直結する場所があったらとてもいい。
「居場所」なんか、どこだっていいはず。場所でなくてもいいはず。
音楽でも、芸術でも、仕事でもボランティアでも・・・
大人が社会を創っている。
大人が作った社会の片隅に、潜在化している家庭内トラブルはたくさんある。
大人は見ようとしないできたけれど、子どもたちの育ちに影響し、
世代を超えて困難な状況は連鎖していく構造がある。
【2020年度活動報告書より】
現実の日々の暮らしは、人それぞれ・・家庭もそれぞれ違います。
不安や緊張、行動の前進も後退も違います。
互いに理解するには、違う現実があるということを知らなければなりません。
そして、伝えあうことから寄り添い見守ることができるでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1687854729244-6OSxVKCfQT.jpg?width=800)
【コネクトリンク勉強会より】
ひとつの家族のことを話し始めたら、
家族の接する地域の様子やつながり、利用している資源、
一人ひとりの暮らしと家族と周辺を見つめなおすことになった。
個人と地域のあり方、周りの人との関係づくり、
地域から支援をうけないままで、孤立状態にある人、孤立しやすい人、
つながりを拒んでいる人への関わりの大切さが見えてきた。
家族だけで担いきれないことが沢山あるから、
その人らしさを大切に関係を築けるような関わりと、
生きづらさを共有できるように対話をしています。
ヤングケアラーをブームにしてはいけない。
ブームにしたらそのワードだけが走ってしまう。
薬物に手を出したお母さんに、へばりついている子もいました。
親を守るために、自分の生活なんてない。
夜、お母さんが薬に頼ることを防ごうと、寝ることができない。
学校に行けるときは、教室で寝るのは当たり前。
そうすると、先生に怒られ、クラスメイトからいじめられる。
そんな現実をわかりながら、
「明日、何かいいことあるんじゃないの」ってけろっと、本当に笑える。
そういう子といっぱい出会いました。
そんな子に対して、大人が、社会が、できることがあるんじゃないか。
![](https://assets.st-note.com/img/1687854743552-sIUO40gDet.jpg?width=800)
【2022年:ヤングケアラーLabより】
親の貧困、
「大丈夫じゃないと」言えない子どもたち
子どもの貧困という言葉がはやった時、
子どもたちからは「オレたち、貧乏じゃないよ」ってよく言われました。
「そうだよね。おやつ買えるしね」と私もうなずいて。
ただ、子どもたちは、自分の声に出していえないんです。
親が家で過ごしている姿を、
隣近所どういう風に言われ、友達からどういう視線を浴びているか、
ほつれた自分の服をあえてそのままにしている。ということを。
支援者が、支援が必要かもしれない家のドアをノック。
玄関に入り「大丈夫?」って声をかけたとする。
大丈夫なわけないのだけど、
子どもたちは、「大丈夫です~」と言わなきゃならない。
うちのことって話せないんですよ。
家族の困りごとを隠しながら、自分の家族を守っている。
■最後に
最後までありがとうございます。
「あだち子ども支援ネット」さんの最終回です。
たくさんの新しい取り組みもしています。
9月はオンラインでの研修として、シネマプロジェクトという取り組みもしていますよ!!
オンラインで、毎週違う動画がみれます。(無料です)
「ケアする、ケアされるということ」がテーマの4作品。
ご興味のある方は、下記のリンクで詳細をご確認ください。
次回からは、めぐろで、いろいろなものを通じて居場所をしている「こどもば」さんです。
また見てもらえると嬉しいです😊