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【みんなでっかい家族②】つながりをつくり、家族丸ごと焦点に「あだち子ども支援ネット」~ 活動が出来るまで~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回は「あだち子ども支援ネット」さまの活動をご紹介しました。
今回は活動が出来るまでのお話です!
以前の記事
①活動紹介
あだち子ども支援ねっとWebサイト
■大山さんの半生
![](https://assets.st-note.com/img/1691051652101-7zdNmMzX6G.jpg)
【子ども時代】
大山さんは、
浅草の靴職人の家に生まれ育ち、毎年、母親の故郷である、福島県から
「集団就職」で家の工場にやってくる若者たちと、ごちゃまぜの生活をしていました。
集団就職でくる若者たちは、中学卒業して間もない若者ばかり、
そんな若者たちに「育ててもらった」という子ども時代。
毎年、4月に上野駅まで、集団就職でくる若者を迎えに行って、
自宅に連れてきたといいます。
小さいときから、色んな人と一緒に生活することが、
大山さんの当たり前の暮らしでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1687851581504-zxtKnHwr2w.png?width=800)
【ごちゃまぜの原点】
大山さんは、ごちゃまぜのように、
多様な人と生活をするのが当たり前になっていました。
家に13人ぐらいが、ごちゃごちゃと生活をしていたのが、原点になっています。
そして、住んでいた地域にもごちゃまぜを感じていました。
下町での生活だったから、本当にいろんな人がいて、
障碍を持ってる方だとか、戦争で片腕がなかったりとか、
昭和の時代の下町だから、
何かが家庭内で起こっても、地域のことが全部見えてくるところで育ったので、それが原点で、
そういう環境がありがたかった。
そして、人生結構面白いって感じられるのが、
私の原点なんだろうな。
と振り返ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1687852689307-X2HuqdmPaV.png?width=800)
■そして活動へつながる
【今と昔】
大山さんは、「民生児童委員」もやりながら、
子どものこと高齢者のことも、ある程度、見聞きもしてきました。
でも、、現実として、
自分の家に高齢者がいた時に、誰ひとりも訪問に来たことがない。
そんなもんなんだなあ
っていうのを、自分が民生委員になって、はじめて知りました。
民生委員という活動していても、訪問はないのであれば、
やっぱり、
隣近所など、地域の人の意識って大事
そう思ったといいます。
意識して近所の人とつながり、関わることが大事
だと思っていたけれど、
今は、逆に意識持たれてたら迷惑っていう時代になっちゃった。
と感じている。
「構ってくれない方がいいです…」
「我が家は我が家でやってますから」
っていう時代なんだなと・・
![](https://assets.st-note.com/img/1687852982373-DhZZmXGYtR.png?width=800)
【でっかい家族】
活動を続けていて、色んな方から連絡が入ることが結構あります。
不登校の子の親など、、特に不登校支援として出していないけれど、連絡があります。
不思議だなあって思うけれど、
そういうことも必要になってくるなら、
対面で相談を受けられる、のんびりとお話の出来るスペース
を作ってもいいかなという想いもでてきます。
ここなら何を話してもいいよ
っていう場所であってくれたらいいな、
と思いながら、子どもも、お母さんもゆっくり過ごすことを提案。
お母さんが、
「子どもを預けられるところがない」と言えば、
今日は私たちが、子どもたちを、どこかで遊ばせてくるから
「お母さんは何時間かここでゆっくり寝てな」
っていう場所が、昔は地域にあったけれど、今はないと感じていて、
それこそ、現代の家庭には必要なんだと思います。
だからこそ、あだち子ども支援ネットの
「がきんちょファミリー」の目指すところは、
でっかいファミリー
この言葉は、
居場所に来る子どもたちの口から出たことば
だといいます。
「でっかい家族になりゃいいんだよなあ」
って、言われて、
「すごい発想だね。でも、そうだな」
って納得したとお話くださいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1687853013184-AbobPnyWBi.png?width=800)
【子ども”ど真中”】
大山さんは、
「子どもたちは、ちゃんと自分の言葉で、自分で考えたことを伝えている。」
といいます。それが、
きちんと整理されている言葉ではなくても、違和感をきちんと伝えている。
足立区だけじゃなくて、日本でそれをちゃんと言っていいよっていう場所がないなと思い、始まったのが
「子ども”ど真中”プロジェクト」です。
子どもは、権利がどうとか、習っている以外のことは伝えられないことも多いけれど、
自分なりの表現として、
「大人はずるいよなあ」とか、
「大人だって、こういうふうにしてるじゃん」とか、
「なんで、大人だけそうなの」
っていう言葉で伝えている。
その言葉には、きちっと、
自分の権利はどこに行っちゃったんだよ、っていう表現があって、
子どもたちは、はっきり言えないけど、
ちゃんと感じて、そこに反発しています。
そんな子どもたちなりの、
様々な表現方法で表現するフォーラムも開催されました。
(※詳しくは活動紹介編をみてください!)
■最後に
最後までありがとうございます!
大山さんが、当たり前と思って、過ごしてきた昭和の下町。
集団就職で来る、若者を迎えに行っていた子供時代。
地域の人たちが、「でっかい家族」のように過ごしていたことを感じました。
お話を聞いていて、新しいことを始めることを、今までも、今でも、
「いろんな作戦たててるの」と、とても楽しそうに、お話しているのが印象的でした。
次回は、そんな大山さんのインタビュー前編です。
地域性のことや、コロナ禍での変化のお話をお伝えします。
また見てもらえると嬉しいです😊