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【みんなでっかい家族③】つながりをつくり、家族丸ごと焦点に「あだち子ども支援ネット」 代表大山さんインタビュー前編

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

前回は、「あだち子ども支援ネット」の活動ができるまでのお話を、代表の大山さんが育った環境からお伝えしました。

今回は代表の大山さんへのインタビュー前編です!
地域性のことも含めて聞いてきました。

以前の記事
①活動紹介
②活動ができるまで

あだち子ども支援ねっとWebサイト



■大山さんインタビュー


【多様な人が集まる地域】


あだち子ども支援ネットは、その名の通り、
東京の足立区で活動しています。

大山さんは、足立区の中でも格差はあるといいます。

もともとの、その地域の歴史っていうのがあったり、
風土があるなか、台東区とか荒川区とか、
近隣の地域の人が引っ越ししてくる場でもあるので、
そこでも格差が生まれることもあります。

そんな色々な人が入ってくる足立区は、
福祉に力を入れている面もあり、


障害者施設、グループホーム、特別支援学校など、
多様な人を受け入れる土台がすごい整っているそうです。



そこで育っている大人も子どもも、も
ちろん外国籍の方々もたくさんいる。
そんな多様な人達が集まる地域です。

と、お話くださいました。


【足立区の多様性】


足立区はすごい多様性よ。と大山さん。


世の中で言われている多様な方々、全部いるなって思う。


多様な人が、身近で生活しているのを見ること、
交じり合うことができるところ。


足立区のようなところが、全国に広まれば、
触れ合わないこともなく、
誰がいても当たり前な世の中になるんじゃないかといいます。


多様な人がいて当たり前だからこそ、
過剰な助けはしていないとも教えてくれます。


障碍を持っているから助けなきゃいけない。とか、
子どもだから助けなきゃいけない。とか、

勝手に弱者と決めつけて、やってあげる

というよりは、

小さいころから当たり前に、
社会の中に多様な人がいるので、関わり方が自然とわかる、
足立区ってそういう地域のようです。

私も、そういう社会の一助になれればと、
知りながら知ってもらう活動をしているので、
自然と関わり方が身についているなんてすばらしい!!

と、興味深々にお話を聴きました。


【いて当たり前だからこそ】


続けてこんなお話も

多様な人が社会生活を送っていることが、当たり前。
それが普通だから、

例えば、自分で車いすを大汗に流して一生懸命移動している。

手を貸す必要がないことを知っているから、そういう日常がある。

大声出して、歌を歌ってたり、わんわんもめいてたりっていう日常を送っている子も、あの子がまた来たな。
とか、そういうのも日常
にあります。

発達障害がすごく騒がれてきた時に、
こういう誰もが交わって生活をするような関わりが、減っているんだな。

そう思った。と教えてくださいました。


【地域の自慢、助け合い精神の強さ】


あだち子ども支援ネットに、
関わっていた子どもたちは、大人になっても来ています。


あまり、他の地域に出ていかない人が多いそうです。
育った地域がいいことは、

ある程度、自分たちの情報も、相手の情報も、お互いに持ってる

ことで、安心感があること。


そして、何かがあった時には、仲間がいるということもあるし、
助け合い精神がわりと強いといいます。


学生の時に妊娠した女の子も、
地元ではそれこそカンパなんていうことがあるのは当たり前だけど、

「それだけじゃ終わらないのが足立区」

かなっていうのもあって、

わりとずっと寄り添っていてくれている。
そういう友達関係が成り立つことも、
まだまだ残ってるんだなと、見ていて感じているそうです。 
 


【コロナ対応でのお弁当対応】


大山さんは、
コロナで食堂がお弁当の対応になった時に、こんなことを考えました。


知ってる顔の人がいて、お弁当を作って待っててくれてる


そのことが、子どもだけじゃなくて、親たちの生活、
特にコロナもあり、

生活に変化がある中での、不安を少しでも和らげることができないか・・と。


知っている人と、ひと時の触れ合いや、
公式LINEで感想をやり取りする。

そんな動きを繰り返しながら3年間過ごしました。



【人を応援すること】


大山さんは
たくさんの方を応援されている方です。


例えば、
足立区の子どもの現状を取材したいと、出会った若者とは、
当初ブログでアップしていた記事を、本として発行することを応援しています。

その冊子はこちら↓
インタビュー! 足立の子ども支援


他にも、グラフィックレコーディング(以下グラレコ)で、
今は活動報告や、コネクトリンク勉強会の
グラレコも担当している方もいます。

ある日
「大山さん、話を聞いてほしいんですけど」
そう電話してきたのがきっかけになっています。

「私たちも、変な活動をたくさんしているから、
見て手伝いたいものだけ手貸してって」
そう伝えると、

出来る時に力を貸してくれて、勉強会ではグラレコで分かりやすくまとめてくれていた。
そんな経験があり、今ではグラレコで忙しくしているといいます。

こんな風に、前向きに応援してくれる人がいると、とても力になりますね。


【活動報告がすごい】


あだち子ども支援ネットさんにお邪魔して、
活動がわかる報告書をたくさん持ち帰らせていただきました。

大山さんの応援してきた、ライターさんやグラレコの方が携わっていて、
活動内容が分かりやすい。

だけではなく、とても学びになるのです。

例えば、
2019年に開催した、
「あだちこども未来応援円卓会議2019」の様子では、
その日のグラレコに、事例のお話、ニーズ調査の報告も掲載されています。

2022年度の活動報告書では、
ヤングケアラーLabの勉強会の様子が、
勉強会ごとのグラレコも含めてまとめられています。

活動のアウトプットもとても大切にされているのを感じました。

※また抜粋してお伝えしたいと思います。

■最後に


最後までありがとうございます!

私のいる、サイボウズでは、社内向けのいろんな勉強会があります。
私はずっとIT企業だったこともあり、働き方はとても良かったのですが、
充実していると感じたのは、社内の勉強会で、いろんなノウハウを学べる機会でした。

障碍についてのことや、障碍を持っている社員がアクセシビリティの勉強会をしたり、LGBTQの当事者にお話してもらう、勉強会もありました。

大山さんのお話を聞いていて、小さな頃から身近であれば、
当たり前であれば、学ぶ必要もないのかなと、そんなことを思っていました。

次回はインタビュー後編です。
変化についてや、介護について、盛りだくさん聞いています。

また見てもらえると嬉しいです😊

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