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【アラフォー映画評⑤】おもひでぽろぽろ(評価★3)ギバちゃんには騙されないぞ!篇

コロナ余波による巣篭もり生活で、断捨離がサクサクと進んでいる。家にある読まなくなった本やDVDを手当たり次第、メリカリで売却している。

そんな中、売る前に一度見ておこうと思ったのが、スタジオジブリ作の「おもひでぽろぽろ」。

詳細はこちら(wikiより拝借)

実家から紛れ込んだのか、なぜか家にあったけど一度も見てない作品。自分自身、スタジオジブリと縁が薄いのだが、舞台が山形と書いてあってパタリと手が止まる。3年半の仙台勤務時代、仕事で毎日のように通った山形が舞台!山形と言えば肉そば!前にこんなエントリを書いてます。

(以下ネタバレあり)
舞台は主人公のタエ子(27)が10日間の休暇を取って、姉の旦那の実家山形に行って農作業しながら、途中小学校5年のタエ子が回想シーンが挟まってくるという構成。タエ子の吹き替えは今井美樹。平成に入った91年製作で、テイストはザ・昭和。でも今見ても古臭くは感じなかった。

感情移入できなかったのが、タエ子のデザインがおばん過ぎて、プラス10歳の37歳に見えて仕方なかった。実際に37歳で姉の旦那の実家に押しかけていたら、ある意味シュールな婚活ではないか、と一瞬変な想像をしてしまった。

あとイマドキとはいえ、小学校5年生の女子ってもっとマセてません?生理の話でキャーキャー言っていたが、そもそも姉が2人もいるのならば、その“くだり”は十二分に説明されてきたんじゃないの?と思った。まさにリアリティーに欠けている設定なのかなと。

この物語のもう1人の主人公は、その山形にいるタエ子より年下のトシオ。これがまた、いいキャラクターしてるんだわ。トシオの吹き替えは柳葉敏郎。訛りがあって朴訥としたしゃべりがいい!

と、書きたいところだが、そうはいかないぞ!ギバちゃん、それ秋田弁ですやん!

そう、何を隠そう、柳葉敏郎は秋田県・西仙北町出身。大曲と角館の間にある街の出身。
訛りが生々しくて伝わるんだけど、山形弁じゃないんよね。
山形でも秋田でも仕事をしていたから、方言の違いは分かる。同じ日本海側に位置していても当然、方言は違う。

せめて山形弁で、肯定の意味で語尾につける「だべした〜」はマストだったんじゃないの?

ギバちゃんの声の熱演も分かるのだが、もう秋田弁にしか聞こえなかった。かと言って山形出身で声優が務まる人がいたわけじゃなかったんでしょうけどね。

家のDVDで見てるとエンドロールが出るとだらけちゃう。本作品は舞台となった仙山線高瀬駅からタエ子が見送られて、東京に帰るシーンがラスト。あー、終わっちまったとボーっと携帯イジッてるうちに、タエ子が次の山寺駅で降りて、高瀬駅行きの電車で戻りトシオと再会を果たすシーンを見落とす体たらく。
Amazonのレビューでそのシーンが言及されていたので、慌てて見直しましたよ(汗)。

この作品は見てる途中よりも、見終わって時間が経った方がジワジワくる。あの秋田弁丸出しのギバちゃんの声がクセになるんだよね。最後のタエ子が引き返すシーンも良かったよね。あのシーンをエンドロールにすることで、タエ子とトシオを無駄に喋らす必要がなくなるってことなんでしょ。ここでタエ子に「やっぱり…一緒にいたかった」なんて語らせちゃうと野暮だもんね。と、熱く語ってはいますが、すでにメルカリで売却済みです。ありがとうジブリ!

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