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#小説

思ったよりも考えさせられる小説だった「よるのふくらみ」を読んだ

思ったよりも考えさせられる小説だった「よるのふくらみ」を読んだ

なんとなく書店内をフラフラしていたら目に入ってきた本。
ちょっと読んでみたらエロい。
でも、一般的な小説のコーナーにあるので、単なるエロ小説でない事は明らか。
どんな感じなのかな?と思いながら、読書メーターやアマゾンのレビューで感想をチラ見してみると、どうも私好みの小説っぽいので、すぐに購入。

序盤はエロい表現があった。
すごい読みやすい文体。
すらすら読めた。

登場人物3人の視点が章ごとに切

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「RDG(5)」を読んだ

「RDG(5)」を読んだ

4巻まで読んで、1年ほど前に読むのを止めていた。
先日Amazonで少し安くなっていたので買ってみた。
1年ほどブランクはあったものの、それまでの話は大体覚えていたので読み返す必要などはなかった。

そもそもなんでこの作品を読もうと思ったのか。
Amazon様が私にオススメしてきたから。
Amazon様のオススメは、本当にストライクど真ん中にくる。
AIって、ビッグデータって素晴らしい。

私が気

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個人的には、いつまでも続けば良いと思っている 「宵物語」を読んだ

個人的には、いつまでも続けば良いと思っている 「宵物語」を読んだ

かなり前に買って、途中まで読んで、そのまま読むのをやめていた、宵物語をようやく読み終わった。
面白くなかったわけではない。
なんとなくやることが多くて、少し放置していたら、本をどこに置いたかわからなくなりそのままになっていた。
そうしているうちに、混物語が発売されたが、宵物語を読み終わってないので手をつけられずにいた。
接物語の発売が来月に迫り、そろそろ宵物語を読み終えないといつまでたっても先に進

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松岡氏が書く女性を読みたい 「グアムの探偵(3)」を読んだ

松岡氏が書く女性を読みたい 「グアムの探偵(3)」を読んだ

松岡圭佑の探偵小説の第3弾。
比較的早いペースで刊行されてきたがここらで少し教習小休止っぽい。
親子3世代の探偵が主人公。

急に装丁がイメチェンしたのはなぜだろう?

松岡圭佑氏のこれまでの強くて聡明な女性が活躍する小説とはちょっと違う。
私自身は、女性が主人公のシリーズの方が好きなのだが、このシリーズにもようやく慣れてきた。

メインキャラクターのレイのエピソードは、ほとんどの場合依頼人が女性

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外伝もういいから第2部早くして 「八咫烏シリーズ外伝 ふゆのことら」を読んだ

外伝もういいから第2部早くして 「八咫烏シリーズ外伝 ふゆのことら」を読んだ

大好きな八咫烏シリーズの外伝。
気がついたら出ていた。

また外伝かよ!
と思いながらもスルーする気にはなれず、買ってしまい、すぐに読んでしまった。

世界設定がしっかりしているから外伝でも十分面白い。
でもな
私は早く続きが読みたいのだよ。
あの世界がどうなっていくのか知りたいのだよ。

それでも、また外伝が出れば読むんだけどね。

「東京輪舞」を読んだ

「東京輪舞」を読んだ

機龍警察が面白くて読み始めた作家さん。
新刊が出たというから、機龍警察を期待したら、公安ものだった。
ちょっとだけがっかりしたんだけど、以前から公安が主人公の警察小説を読んでみたいと思っていたから、これはこれでOK。

じっくりゆっくり読み進めて、先日ようやく読了。
昭和平成の大事件の裏で公安と各国がどんなことをしてきたのかを想像させてくれる。
フィクションとノンフィクションが入り乱れている感じで

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私は納得できない 「愛なき世界」を読んだ

私は納得できない 「愛なき世界」を読んだ

発売してすぐの頃に、本屋で平積みされていたのが目に突き刺さってきた。
美しい装丁が、売り場の中でひときわ光っていた。
これは、誰の何という本だろうと、手にとってみたら、三浦しおん氏の「愛なき世界」だった。
三浦氏の本は大好きなので、買うことは決まっている。
問題は、紙の本を買うか、電子書籍を買うか。
小説は電子書籍派の私だが、この本は、紙本を買うことにした。
理由は2つ。
一つは、きっと妻も娘も読

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ネタバレサイトに救われた 「連続殺人鬼カエル男ふたたび」を読んだ

ネタバレサイトに救われた 「連続殺人鬼カエル男ふたたび」を読んだ

基本的にネタバレサイトは閲覧しない。
誘惑に負けそうになることもあるけど、ネタバレサイトを読むことで作品が面白くなることは、まずない。
ただ、今回は、まことに勝てながら活用させていただいた。
なぜなら、前作を思い出せなかったからだ。

前作は面白かった。
一気に読んでしまい、すっかり騙された記憶がある。
大体のストーリーは覚えているのだが、細かいところまでは覚えていない。
前作を読んだ頃は、めっち

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私は、無双が好きなんだ 「ゴルゴダ」を読んだ

私は、無双が好きなんだ 「ゴルゴダ」を読んだ

以前、北海道に行ったときに、千歳空港の本屋で平積みになっていた本が妙に気になった。
実はその頃、読書から興味が離れていた。
他にもいくつか仕事で読まなければならないものが溜まっていたので、
購入せずにスルーしたが、妙に気になった。

読書熱が再燃してくるとともに何か面白い小説はないかと考えるようになり、記憶の片隅にあったあの本を読もうと思ったのだが、書名が思い出せない。
何とか帯に書かれていた情報

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「グアムの探偵」を読んだ

「グアムの探偵」を読んだ

やっぱり松岡圭祐の小説はいい。
小説を読んでいて物知りになる。
ストーリーのある雑学大百科だ。
ただ、一つだけ残念なんことがある。
主人公が、男性だということだ。

私が初めて読んだ松岡作品は「催眠」。
面白いと思ったけど、くどいなあという感想を持った記憶がある。
私が松岡作品にハマったのは「千里眼」から。
元戦闘機パイロットの臨床心理士が超絶活躍する物語。
それから、ずっと松岡作品が好きだ。

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「クロムクロ 秒速29万Kmの亡霊 第6話」を読んだ

「クロムクロ 秒速29万Kmの亡霊 第6話」を読んだ

2016年に放映されたテレビアニメ、クロムクロの続編。
残念ながらアニメではないのだが、クロムクロ好きとしてはスルーできないので、読んでいる。

私とクロムクロの出会いは2016年、家族旅行で訪れた秋葉原で、たまたまやっていた「クロムクロ原画展~秋葉の地に黒骸、来たる~」に予備知識なしで行ってみた時だ。

古くからのアニメ好きの私は、直感でこれは面白いはずと確信した。
残念上がら私が住んでいる地域

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櫻子さんの足下には死体が埋まっている キムンカムイの花嫁

櫻子さんの足下には死体が埋まっている キムンカムイの花嫁

およそ1年ぶりに櫻子さんの新刊が出たので、読んでみた。
徐々に終わりに近づいているのがわかり、安心しながらも、残念な気持ちになる。
無駄に引っ張るより、もう少し読みたいのに〜! ぐらいのところで終わ流のがちょうど良いと思うのだが、様々な事情で、そうも上手くはいかないのだろう。

ネタバレにならないように書くつもりだが、指が滑ったり、滲ませちゃったりした場合はごめんなさい。
ネタバレ絶対いや! って

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