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社会人大学院生が増える背景

文部省の調査によると、大学院生に占める社会人の割合は、2000年度の12.1%から2018年度の24.0%へ増えています。人生100年時代と言われる中で、学び直しをする方も増えているのではないでしょうか。最近では、著名人が大学や大学院への進学を表明することが続き、大人になってからでも挑戦できることが知られるようになりました。


なぜ、進学するのか?その答えは、学びたいことがあるからだったり、追及したことがあるからであったり、確認したいことがあるから、等ではないでしょうか。そして、無我夢中に働いている時や生活している時は感じなかった、学問への欲求や焦りに気づく、気持ちの余白がでてきた時期であったということなのかもしれません。

また、親世代と異なり、働く年数が長くなるであろう現代人にとっては、企業の中で学ぶだけでは時代に追いつかないリスクもあります。長い職業生活の中で、自分自身が何度もキャリアチェンジを行うかもしれず、都度学ぶ必要がでてくるかもしれません。そのため、学生時代の学びだけでなく、卒業後に再び進学することが、増えていくのではないでしょうか。“学歴よりも学習歴”と言われるようになったのは、最初の学歴が通用する期間が短くなりつつあるということなのでしょう。


私自身も、進学を考えた背景には、周囲に社会人から挑戦する方の事例がいくつもあったことと、長年気になっていた事柄を明らかにしたいという思いがありました。

何をやりたいのかが説明できれば、入学への道につながり、その後に広がっていきます。そうして、挑戦する前と後では、知識だけでなく、考え方にも変化が現れます。

長くなった職業人生の中で、何をやりたいのか、何を学びたいのか考えて行動を変える転機は、今後も、何度か訪れるのかもしれませんね。


参考記事

何かにつまづいたときに学びたいと思うのでは?俳優 菊池桃子さん

何がやりたいの?に答えられた。タレント ロンドンブーツ田村敦さん

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