ローマ人への手紙3:21 〜 26★2022/11/04掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】ローマ人への手紙3:21 〜 26
21 しかし、今は、律法とは別に、しかも律法と預言者によってあかしされて、神の義が示されました。
22 すなわち、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、それはすべての信じる人に与えられ、何の差別もありません。
23 すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず、
24 ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです。
25 神は、キリスト・イエスを、その血による、また信仰による、なだめの供え物として、公にお示しになりました。それは、ご自身の義を現すためです。というのは、今までに犯されて来た罪を神の忍耐をもって見のがして来られたからです。
26 それは、今の時にご自身の義を現すためであり、こうして神ご自身が義であり、また、イエスを信じる者を義とお認めになるためなのです。
《参考》
神の義(6)
*「なだめの供え物」はなぜ必要か
「なだめの供え物」という言葉を通し、義認を別の角度から論じている。
「なだめの供え物」が必要な理由。
ローマ人への手紙1:18
「というのは、不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対して、神の怒りが天から啓示されているからです」。
(1)神は罪に対して怒っておられ、神の怒りは、神の愛の一部。
(2)裁きを免れるためには、罪に対する神の怒りを静める必要がある。
怒りを静めるために必要なのが、「なだめの供え物」。
この言葉は、ギリシア語で「ヒラステイリオン」・英語で「the mercy seat」といい、新約聖書に2回しか出てこない(ロマ3:25とヘブ9:5)。
ヘブル9:5「また、箱の上には、贖罪蓋を翼でおおっている栄光のケルビムがありました。しかしこれらについては、今いちいち述べることができません」。
この聖句では、「ヒラステイリオン」は「贖罪蓋」と訳されて、幕屋の至聖所に安置された契約の箱の蓋のこと。
「なだめの供え物」=「贖罪蓋」。
背景にあるのは、贖罪の日の儀式(レビ16:7 〜 10、15参照)。
大祭司アロンは、年に一度、贖罪の日に、やぎの血を持って至聖所に入り、「贖いのふた」の上と「贖いのふた」の前とに振りかけた。
この血は「なだめの供え物」で、キリストの血の予表。
*贖罪の日の2頭のやぎ
贖罪の日には、2頭のやぎが取られ、1頭はほふられ、他の1頭は野に放たれた。
(1)ほふられたやぎは、キリストを予表。
キリストは、私たちの代理人として、神の怒りを受けてくださった。
それが十字架上の死の意味。
(2)野に放たれたやぎは、私たちを予表。
キリストの死は、私たちの身代わりとしての死。
神の怒りはキリストの上に注がれ、結果、キリストを信じる者が神の怒りから解放されたということ。
神の怒りは、キリストの死によって静められたので、もう怒ってはおられません。
キリストを信じる者は、神の怒りから解放された。
しかし、キリストを信じないままで死ぬ人は、神の怒りを受けます。
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