モモコワタナベの〇円生活

ワタナベモモコです。 〇円生活の記録。 https://www.instagram.c…

モモコワタナベの〇円生活

ワタナベモモコです。 〇円生活の記録。 https://www.instagram.com/nomoney_momoko

最近の記事

アア、大文字山、キミなしの人生なんて 【0円生活10日目】

"Wednesday" (退屈そうに。死んだ魚の目をして) (朝のおにぎり屋さんにて。二階でおにぎりに海苔をつけ袋に包む作業をするモモコとパートさん) モモコとそのパートさんの会話はおにぎりを包む手を休めることなく、さまざまなトピックを横断した。モモコの仕事の経歴について、焼きたらこおにぎりは開きやすいので海苔付けが難しいことについて、そのパートさんの娘さん(も、モモコという名前であった!)のお仕事体験について、ここのおにぎり屋さんの鮭はフレークじゃなくて特別美味しいことに

    • ここは、もらったものギャラリー 【0円生活9日目】

      "Tuesday" (退屈そうに。死んだ魚の目をして) (朝早く目を覚ますモモコ) (モモコ、燃えるゴミの袋を縛り、隣の橋に行って袋を置く) おにぎり屋さんの休みの日に限って早く起きてしまうんだなあ、とモモコは寝起きのライオン頭をぼりぼりと搔きながら思った。 (今、たった今、パソコンの写真フォルダーから写真を集めてくるモモコ) 今回は、京都での〇円生活中に人からもらったものを振り返っていこうと思った。(すべてではないです、悪しからず) これは、おにぎり屋さんがしている学

      • オープンハウスは終わり、モモコはひとり 【0円生活8日目】

        "Monday" (退屈そうに。死んだ魚の目をして) (朝11時ごろ、おにぎり屋さんから帰ってきてマットレスに倒れ込むモモコ) 家に帰ってきたモモコをとてつもない睡魔が襲った。最近浅い眠りばかりだったのだと、とモモコは遠のく自意識にしがみつきながら思った。 (夕方すっかり暗くなったころ目を覚ますモモコ) (モモコ、下唇を噛む) すっかり寝てしまったのをモモコは反省した。最近は、noteの更新も毎日できていなかったから、モモコはますます反省の気持ちを強めた。これは海よりも深

        • Welcome, welcome, to my house(ウェルカム、ウェルカム、トゥマイハウス)【0円生活7日目】

          "Sunday" (退屈そうに。死んだ魚の目をして) (11時。モモコ、橋の上に看板を出す) 午前中のおにぎり屋さんでの仕事が終わり、家に帰ってきた。Open Houseのことをおにぎり屋の社長に話すと、 「じゃあおにぎり30個持っていき!来た人にあげるおにぎりがいるやろ!」と、段ボールにたくさんのおにぎりを詰めてもらい、それを抱えて家に帰ってきた。 Open House まで、あと2時間だった。 (12時) モモコは部屋の準備が完了しお昼ご飯を食べ始めた。 すると家のチ

        アア、大文字山、キミなしの人生なんて 【0円生活10日目】

          京都の八百万の神よ、モモコのことは見ていますか 【0円生活6日目】

          "Saturday" (退屈そうに。死んだ魚の目をして) もう6日目にもなると、英数字か漢数字かで迷っていたことすら忘れてしまう。そもそも、なぜそんなことで迷っていたんのか、そちらの謎が深まる。 (朝起きて、おにぎり屋さんの制服に着替えるモモコ) 「なんで〇円生活する先々、寒いトコロばっかりなんやろ」 モモコは寝起きのガラガラ声ガラガラヘビで、ぼそっと呟いた。 (おにぎり屋さんでの仕事を終え、家に帰ってくるモモコ) モモコは明日のOpen Houseに向けて準備をし始め

          京都の八百万の神よ、モモコのことは見ていますか 【0円生活6日目】

          〇円女、昭和は知らないけど昭和に想いを馳せる 【0円生活5日目】

          "Friday" (退屈そうに。死んだ魚の目をして) (おにぎり屋さんでの仕事後、左京区の定食屋『大銀』にて) (モモコとおにぎり屋社長、広々とした店内に入りレジカウンターに向かう。社長、カウンターにいるおばちゃんに話しかける) 「日替わりのセットと、アジフライのセットね、お願いします」 社長は日替わり定食を頼み、モモコはアジフライ定食を頼んだ。おばちゃんに空いているテーブルを指さされ、二人は席に着いた。野菜炒めの大皿と焼き魚の大皿が乗った日替わり定食の盆が先に社長の前に置

          〇円女、昭和は知らないけど昭和に想いを馳せる 【0円生活5日目】

          モモコ、風邪を疑われるの巻 【0円生活4日目】

          "Thursday" (退屈そうに。死んだ魚の目をして) (おにぎり屋さんへ向かうモモコ。橋を渡り寒さに身を震わす) 冬の到来を確信する瞬間というのは、誰かがまずいことを言った瞬間に他の人と目が合うのと同じだと、その朝モモコは思った。また、たとえば違う言い方をすれば、映画の途中で気になっていたシーンになり、映画館の暗闇の中で隣の連れと一瞬目配せするようだとも、言えるのだった。要するに、 「あ、冬だ」 「これは冬やね」 「はん、冬か」 というように、この時期のある朝、周囲の者

          モモコ、風邪を疑われるの巻 【0円生活4日目】

          それでもモモコは銭湯の湯に浸かりたかった 【0円生活3日目】

          "Wednesday" (退屈そうに。死んだ魚の目をして) そもそも、英数字と漢数字を使い分ける意味が、モモコには分からなくなってきた。 (モモコの回想シーン) (数日前、家主ジェスパーとモモコ、玄関口にて。ジェスパー、積まれたゴミ袋を指さす) 「水曜が缶瓶ペットボトルの収集日のはずなんだけど、なぜかめちゃくちゃ回収が早くて、ずっと捨てられてないんだよね」 モモコは我こそ、この缶瓶ペットボトルのごみ袋たちを成仏させてあげようと決心した。 (朝8時。橋の上を嬉しそうに歩く

          それでもモモコは銭湯の湯に浸かりたかった 【0円生活3日目】

          雨とズボンとおべんとう 【0円生活2日目】

          "Tuesday" (退屈そうに。死んだ魚の目をして) まだ、モモコは数字を英数字で書くか漢数字で書くか決めかねている。 (白川通、まんぷくおにぎり米都にて) モモコの今日は、面接から始まる。といっても、11時半に昨日のおべんと屋さんに行き、社長さんと面接担当の方と話し、制服を受け取ったら終了だった。前回と同様2階に案内され、机を挟んで面接担当の女性の向かいに座る。女性がノートのページのような紙とペンを持ってくる。 (女性、笑顔は優しいが動揺を隠せない様子で) 「だいた

          雨とズボンとおべんとう 【0円生活2日目】

          〇円生活1日目にして仕事ゲット、友だちも100人出来る勢い。【0円生活1日目】

          "Monday." (退屈そうに。死んだ魚の目をして) モモコは、日付を英数字で書くか漢数字で書くか決めかねていた。「十一月二十八日」に埋め込まれた二つの十字架が目を引く。もうすぐ十二月。 (ラジオ体操イタリア語版がスマートフォンから流れる) 〇円生活1日目。モモコが朝一番にしたことはラジオ体操だった。体操が終わったら、今日の予定を立てた。とても、とてもモモコは忙しい。 今日の予定は、〇円生活中の食を確保すること。 (モモコ、持ってきたノートパソコンの前に座る) モモコ

          〇円生活1日目にして仕事ゲット、友だちも100人出来る勢い。【0円生活1日目】

          〇円生活、ふたたび。

          お久しぶりです、〇円生活を再開します。 2022年11月27日、モモコ、京都は左京区・Bridge Toにやってきた。その目的はただ一つ、〇円生活をするため。 ああ、ゼッタイもうしないって決めてたのに、することになってしまった、、、と、京都行の電車の中で考えていた(ちなみに、この時点ではまだ〇円縛りしてない)。今年8月に神戸での1年間お金を介さない生活を終えて、数カ月経つ間に色々な恨みつらみを忘れてしまったのかもしれない。 事の発端は、今年の9月のある人との出会い。神戸市

          〇円生活、ふたたび。

          0円生活終了!!

          2022年8月3日、1年間に渡る0円生活は幕を閉じた。長かったような短かったような、楽しかったような辛かったような1年間。お金を使うようになったここ数日のことも含め、振り返ろうと思う。 なぜ、0円生活だったのか これは、この1年間幾度となく人に聞かれ、一度もうまく説明できた試しのない問い。 きっと人に納得してもらえるような理由というのはなく、お金ってなんだろう、もし無かったらどれくらい困るんだろうどれくらいラクなんだろう、とふと疑問に思ったのが始まりだったのだと思う。まる

          心の話をしましょう、(そして、とうとうお金を使った話も。)

          5月の初め、いきなりメンタルが機能不全になった。涙が止まらない、動けない、そんな日が続いた。いわゆる五月病?暖かくなって部屋に大量繁殖した虫を殺しまくったせい?そして今日、新神戸駅の近くの精神科に行って、とうとうお金をつかってしまった。初診2,300円、そしてお薬690円。0円生活を終わって初めてお金を使うとき、何に使うだろうといろいろと想像を巡らせていけど、まさかこんな使い方をするなんて。 病んでいる間、この0円生活と自分の精神衛生を思い返していた。もしもこの生活のせいで

          心の話をしましょう、(そして、とうとうお金を使った話も。)

          0円生活者がバレンタインデーの夜、出会い系アプリを始めた話、そしてその後日談。

          「0円生活始めたら、彼氏にフラれた」 そんなことがあったら、と何度か考えていた。お金を使わないで生活するということは、洗濯のタイミングが他人にばれるくらい少ないバリエーションの服で生活するということ、基本的にノーメイク(これは0円生活の前からだけど)、友だちに遊ぼうと誘われてもカフェやUSJに行けるはずもなく、だいたい公園。お金を使っていた時に付き合い始めたとして、いきなり彼女がそうなったら、果たして相手は付き合い続けてくれるのだろうか?? しかし付き合っている人はいない

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          【衣食住の衣】0円ファッショニスタ

          欲しい服を買えないのは辛い。 好きな服を着ると、自分を視覚的に宣言している気持ちになる。それが他人のためでも自分自身のためでも、それは人によって違うからどちらでもいいけど、アクセサリーや帽子などの装飾品も含め、服を楽しむことは自分の持っているアイデンティティーや体を楽しむことなんだと思う。 それは私たち(か、少なくともお金を使ってた頃の私)の消費生活に大きな影響を持つ。必要な下着とか防寒具を買うことは生活の質を一気に向上させるし、欲しい服を買うことはすごく楽しい。ストレス

          【衣食住の衣】0円ファッショニスタ

          【衣食住の食】食べること。

          食べることは欠かせない。0円生活で食べていくには、何通りかの方法がある。 1,採集する 家の近くに生えている柿を収穫し、干し柿や柿酢、柿酵母をつくった。 近所の平野市民公園には神戸市初の試み、誰でも自由に収穫していい平野コープ農園というものがある。イギリスでは"Edible Garden"(エディブル・ガーデン=食べられるガーデン)と呼ばれていたりする。 西村組の大切なメンバー、烏骨鶏たちの卵も食べる。 2,労働と交換する 西村組で空き家のリフォームをして、他のア

          【衣食住の食】食べること。