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終活の落とし穴・筆者の思い。           

筆者の理想とする「お墓」

石材店に勤めて20年以上、石材業界の元資格保持者(現在失効)
取り扱った顧客数は約1万件、在職当時に疑問に思った石材店の常識、世間の非常識を書いていこうと思います。
永代使用料と永代供養料、何が違うのだろう?
指定石材店制度が何故あるのか?
寺院墓地と民間霊園の差はなんだろう?
この高い石に価値はあるのだろう?
一般の方にはピンとこない終活ブームで脚光を浴びている「お墓」にまつわる仕組みを石材店時代の経験と知識で出来る限り真実をお伝えします。
生前に必ずしも、お墓は必要ありません。
生きているうちに、大切な方にお金は使いましょう。
「思い出が残る。」
それが故人に対する一番の弔いと筆者は考えております。

放置された無縁墓、生前に購入したが事情が変わり解体する羽目になったお墓、風水師のいいなりで「お墓」に貢いで破産された等々、購入時には想定できないことが起こります。
100年石は残っても、誰も覚えてくれない人のお墓に誰がお参りにきますか?
生前に出来る限り、お参りに来てくれる知り合いや家族を増やし、人生エンジョイ、お参りに家族や仲間が集まり故人の話題で盛り上がる。
それこそ、筆者の考える理想の「お墓」です。
それは、石のモニュメントである必要性は無いのです。
更にいえば、生前に高額な「お墓」を買う必要は全くないのです。

独立行政法人国民消費者センターに寄せられた相談件数です。
[2023年9月1日:更新]
墓の最近の相談事例
・亡き父のために母が墓地を買おうと、寺院に宗派を確認して購入したが、後に別の宗派だということが分かった。解約を求めると、解約料を請求され不満だ。
・遠方の寺院の永代供養墓に納骨している両親の遺骨を近隣の霊園へ移したいが、寺院から高額な離檀料を請求され円滑に進まない。
・親戚が建てた墓の納骨スペースに雨漏りがある。業者に伝えたが、「不具合はない」と言って対応してもらえない。
PIO-NETに登録された相談件数の推移
お墓の相談件数
2020年は948件
2021年969件
2022年1143件
2023年8月31日現在111件(前年同期は102件)

いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。


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